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アトツギは「健全な下心」を持とう!

アトツギ甲子園、というイベントがあります↓

中小企業庁、すなわち国が「アトツギベンチャーという新しい事業承継スタイルを盛り上げる」ことを目的として開催している全国規模のプレゼンテーション大会です。

大変残念ながら、僕はすでに年齢制限(39歳以下が対象です)にひっかかるのでエントリーすらできない(涙)のですが、中部地方を盛り上げる「地域プロデューサー」に選んでいただきました!

なので今回は、こういうプレゼンテーション大会(スタートアップ業界ではピッチと呼ばれます)にアトツギはチャレンジするべきなのか?チャレンジするとどういうメリットがあるのか?について、自分なりに書いてみようと思います。

*このnoteはいろんな方との対話の中でアップデートすることがあります。

①会社の認知度アップ→採用効果や売上向上も?

まず皆さん、下記の投稿を見てください。

安孫子さんは昨年のアトツギ甲子園ファイナリスト。事前に採用PRを最重要事項としてホームページを作り直すと共に、メディア露出が増えることを見越してアトツギ甲子園のタイミングで処遇改善(全社員の給与アップ)をリリースしたそうです。さらには…

「メディアに出て、採用応募が増えたことによって、社員の自己重要感が増して会社が一気に明るくなった。勢いが増しました。」

安孫子さん

どんなピッチでも良いわけではないかもしれませんが、少なくともアトツギ甲子園は国が開催する全国大会…認知度アップ効果がないわけありません。

また各地域の代表として全国大会に出るという建て付けなので、ファイナリストになれば地元メディア(新聞の地域欄やローカルテレビ局)はかなり好意的に報道してくれる可能性があります。

安孫子さんは採用に効いた事例ですが、小売業や消費者向けの製品メーカーだと売上にも効きそうですよね。

認知度の低い地方中小企業こそ、ピッチ大会に出る効果は大きいと言えるかもしれません。

②締め切り効果で、強制的に自分の頭の中を整理

アトツギが家業に戻ってやらなければならないことって、本当にたくさんありますよね。

ミッション/ビジョン/バリュー/(パーパスも?)の策定だったり、不採算事業の立て直しだったり、新規事業の立ち上げだったり、デジタル活用だったり、採用活動だったり…日々アクションに追われ、頭を整理する時間を取れないのが本音だと思います。

ただでさえ時間がないのに、アトツギ甲子園に出るなんて正気か?と思う人もいるかもしれません。

でも、忙しいアトツギほどアトツギ甲子園にチャレンジすべき!なぜなら明確な締め切りができるからw

どれだけ時間があっても締め切りがないとダラダラと過ごしてしまうのは、全人類が知っている公理です。逆に締め切りさえあれば、何でもできるんです。

あと強制力に少し関連して…ファイナリストになると、先輩経営者がメンターとして相談(壁打ちと呼んだりします)に乗ってくれるのもメリットかもしれません。

アトツギは社長の息子/娘だからという理由で、普通の企業であるような詰めや、否定を受けることが少なくなる傾向にあります。

アトツギ甲子園では期間中に数多くのメンタリングを通して普段受けれない多くの指摘やアドバイスを受けることができて、アトツギというある意味平穏な環境から強制的に離脱させられるいいチャンスであるという点も加えておきます。

③仲間づくり

同じような課題に挑むアトツギや一歩先ゆくメンターとコミュニティができるのも、アトツギ甲子園に参加するメリットと言えます。

もちろん自分のもともと持っている友人関係や地域団体や業界の組合なども良いとは思いますが、近い関係性だと言えない悩みもあるのが事業承継

そういう意味で、ほどほどの距離感で学び合いができるコミュニティは価値あるかなと。

アトツギ甲子園を立ち上げからサポートしている一般社団法人ベンチャー型事業承継の「アトツギファースト」や、エヌエヌ生命さんの「家業イノベーション・ラボ」、そして僕ら地域プロデューサーとのMeetupを企画している「ACT - Atotsugi Community Trigger - 」などがオススメです!ぜひサイトをチェックしてみてくださいね。

逆に、これはよくないと思っていること

まぁ、これを読んでくれるような真面目なアトツギなら大丈夫だと思いますが、ピッチの為に「それっぽいビジネスアイデア」を考えて、やる覚悟もない事業案をプレゼンするのはオススメできません。

仮に、あなた個人のプレゼン能力が高くてイベント時にうまく駒を進めたとしても、その後だんだん信頼を失ってしまうでしょう。

やり切る覚悟を持ってチャレンジしてみて、新たな課題や前提に気づき、方向転換するのは良いのです。スタートアップ業界でも「ピボット」と言って、まずはやってみた後に事業内容を変更するのはよくあることです。

でも、アトツギ甲子園のために新規事業を作ろうとするのは良くないです。あなたと運営者のどちらにとっても時間の無駄ですので、やめておきましょう。

ちなみにアトツギ甲子園は新規事業にこだわる必要はありません。既存事業に自分のエッセンスとビジョンを加えたものがあればOK!

最後に…健全な下心を持とう!

書き終わってみて、ふと「僕はなんでこんなに時間を使ってこの記事を書いてるんだろうか?」と我に返りました(笑)

もちろん、アトツギの皆さんに為に…というのもあるんですが、むしろ自分の為に書いてるところがあるかもしれません。

お世話になった諸先輩や友人が運営に携わっているのでここらで恩返しをしておこうとか、どうせ地域プロデューサーやるなら他の人がやらなさそうな事やって目立とうとか(笑)

あと、単に溜まった仕事から目を逸らしたくて、仕事の合間の息抜きとして書いてるのもあります(爆)

まぁ、あまりに当たり前というか、大して深くない記事になってしまった気もしますが、アトツギ甲子園のことを知らなかった人が興味を持ってくれたり、エントリーを迷っていた人の背中を押せたら嬉しいなと思ってます。

共にアトツギ頑張りましょう!メェルシー🐏

<リアルイベント告知>

ACT-MEETUP Chubu

11/5(火)18:30〜20:30 @STATION Ai(鶴舞)

アトツギカンファレンス by 松山ローカル大学

11/8(金)13:30〜17:00 @ネッツトヨタ愛媛(株)だんだんPARK

どちらもXLOCALの坂本さん(元ニューズピックス社長)と熱くセッションします!

P.S. サムネイルは、スマホの写真フォルダから「下心」っぽいの探してみました(笑)京丹後の与謝野町へ、地場産業(ホップ栽培)視察に行った際の一枚。それっぽい?

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