社長通信Vol.72 調和、知恵、勇気、勝利…今年はNAVY 2023
NAVY2023で行こう!
三星グループでは毎年初めにキーコンセプトを発表しています。去年はRAINBOW 2022(多様性尊重とコロナからの復活)で、一昨年はGREEN 2021(サステナビリティ経営の推進)と、最近は色シリーズが続いていました。
2023年も引き続き色で!今年はNAVY 2023で行きましょう!
ネイビー/紺色は、西洋では調和や知恵・勇気などを表すとされ、日本では褐色(かちいろ)と呼んで「勝ち」に繋がる縁起の良い色とされてきたそうです。
また、三星毛糸の特長として挙げられる「ダークトーンの繊細な使い分け」の象徴的な色としても、ネイビーは外せません。
RAINBOW 2022に続く色としては地味かな…とも思ったのですが、世界的な不況が来ると言われる2023年に対して、浮き足立つことなくしっかりと事業を進めるという想いも込めて、NAVY 2023としました。
三星毛糸のNAVY 2023「勇気」
為替の影響も含めて生産コストはアップしていますが、一方で受注も少しずつ回復しているテキスタイル事業では、将来を見据えて採用をスタートします。2022年に早稲田大学を休学して長期インターンに来てくれた平澤さんがオリスタで活躍してくれているように、若い力は事業に活力を与えてくれます。お知り合いで良さそうな人がいたら、ぜひ教えてくださいね!海外出張も復活できそうなので、輸出も増やしていけたらと考えています。
また、自社ブランドMITSUBOSHI 1887では、2019年に販売開始した「23時間を快適にするウールTシャツ」を3年半ぶりに大きくリニューアルします!毎日をより快適に、より格好良くできるよう糸から生地作りを見直しました。さらにデザインもNY帰りのデザイナーさんとコラボしてブラッシュアップしましたので、乞うご期待です。
そして、ウール再生循環プロジェクトReBirth WOOLも、展示会を順次開催し、この秋冬に使い手の元へお戻しするべく進めていきます。ウールの輪がつながるのが楽しみです。
三星ケミカルのNAVY 2023「知恵」
リーダー層を中心に若返った三星ケミカルでは、付加価値の高い二軸コンパウンドを中心にビジネスの再構築を進めていきたいと考えています。部署異動や新しい機械を覚えることも増えてきますが、時代に合わせてしっかりと取り組んでいきましょう。
また、新規設備導入したリサイクル事業(ReBirth Pellet)も引き合いが増えています。成長が見込める分野ですので、若いメンバーも積極的に携わってくれたら嬉しいです。
燃料費の高騰などまだまだ予断は許しませんが、NAVY 2023には「知恵」というコンセプトも含まれます。みんなの「知恵」を持ち寄り、振り絞ってしっかりとものづくりを進めていきましょう!よろしくお願いします。
新規事業のNAVY 2023「調和」
昨年からコツコツと準備を積み上げてきたベンチャー×アトツギ共創基地TAKIBI & Co.【タキビコ】を春頃に本格始動すると同時に、中小企業のDXを推進するジムシェア(仮)も実証実験を通して事業化を目指します。
どちらも三星グループだけではなし得ない事業です。共創パートナーとの協力が必須です。NAVY 2023の「調和」というコンセプトをしっかりと実現していきたいと思います。
そして、その成否の鍵を握るのは小野薬品からレンタル移籍で来てくれているJ(中村さん)です!彼がいてくれるのもあと10ヶ月…みんなで協力しながら、盛り上げていきましょう。
Forbes JAPAN 起業家ランキングで特別賞を受賞しました!
Forbes JAPANの「起業家ランキング2022」で特別賞に選んでいただきました。
「起業家ランキングなのになぜアトツギが?」と不思議に思われるかもしれませんが、今回私が選ばれた【Challenge for Perfect ローランペリエ賞】は「伝統を大切にしながら常識に挑戦するビジネスパーソンを表彰する」というコンセプトでサントリーさんによって新設された賞なんです。
選んでくださったForbes JAPANさんとサントリーさんに感謝し、皆さんからの期待に応えられるようこれからも頑張っていきたいと思います。
神山まるごと高専で「起業家講師」を務めます
四国に「地方創生の聖地」と呼ばれる人口4,400人の小さな町があります。その名は徳島県神山町。
そんな山間の小さな町に「神山まるごと高専」という新しい高等専門学校が来年4月に開校します。
ご縁があって、今年はその神山まるごと高専で「起業家講師」として授業をさせていただくことになりました!(年に1〜2回を予定しています。)
先日、下見も兼ねて1泊2日の視察ツアーに経営者仲間と行ってきたのですが、高専の皆さんはもちろんのこと、町の食堂も雑貨屋さんも文具店もクラフトビール屋さんも集合住宅も珈琲屋さんも折紙館もアートもサウナも民泊も…全て個性的で、働いている人がイキイキとしていて、とても明るい気持ちになりました。
案内してくれた方の言葉を借りると、この町の皆さんは「好きが暴走している」とのこと。
これってきっと「好きなことを発信してもバカにされない」だったり「好きなことを追求しても良いんだ」という町の空気感(ムード)の連鎖反応なんだろうなと思いました。一朝一夕ではなし得ない、文化の積み重ねに想いを馳せると尊敬しかありませんでした。
次回はもっと時間を取って、社員の皆さんとも一緒に来れたらなと思っています!
コラム:42年経っても、よく切れるハサミを目指そう
三星グループに42年間勤めてくれたメンバーが、昨年11月末に退職することになったので、慰労の花束贈呈を行いました。本人はメェっちゃ恥ずかしがり屋さんなので、他のメンバーがこっそり準備したそうですが、とても良いサプライズだなと思いました🐏
最後の挨拶で彼女が「42年間使ってきたハサミが、今も私の机の引き出しに入っています。まだ良く切れるんですが、日々の手入れが大切なんです。三星の伝統も同じだと思います。これからも日々変わりながら、長く続いていって欲しいです。」と語ってくれて、とても感動しました。
イベントの後、デスクまでついて行ってハサミを見せてもらったんですが、味があったなぁ。釜蒸絨という工程で使っていたハサミなので、よーく見ると刃に「釜」って書いてあるというw
人に歴史あり、会社に歴史ありですね。Aさん、長い間、本当にありがとうございました!お疲れ様(^^)
僕も、みんなも、良く切れるハサミになれるよう日々を大切に生きましょう!