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Vol.02 始まりはいつも誰かに想いを伝えるところから〜「クラフトツーリズム」持続可能な地方創生〜

【はじめのご挨拶】
*前回から読んで下さっている方は飛ばしてね!

ひつじサミット尾州の発起人/実行委員会代表の岩田真吾です🐑

2021年10月30日(土)〜31日(日)開催予定の「ひつじサミット尾州」というクラフトツーリズム・イベントのPRも兼ねて、

「クラフトツーリズム」持続可能な地方創生
〜ひつじサミット尾州の紡ぎ方〜

と題してnoteを10回連載します!

【連載目次】
01. クラフトツーリズムって何?ひつじサミット尾州のケース
02. 始まりはいつも誰かに想いを伝えるところから◀︎今回の記事
03. 類は友を呼ぶ…実行委員会の作り方
04. 回り道をしながら繋がっていく…参加事業者の集め方
05. 夢を語ると助けてくれる人が現れる…協賛&協力者の集め方
06. 時流のどこに位置づけるか…メディアを仲間化する方法
07. 工場を「人」に変える…インフルエンサーの活かし方
08. わかりやすさと奥深さの両立…デザインのチカラ
09. 堅い後援を入れることでしっかりと…コロナ対策
10. やって終わりにしない為に…レガシーの残し方

遊びに来てくれるゲストの皆さんにはイベントをより深く楽しめるように、他産地でクラフトツーリズムをやりたい/やっている方には事業の参考になるように、未来の自分たちにとっては甘酸っぱい思い出(笑)として…頑張って書こうと思いますので、ぜひスキ&シェアをお願いします!

ベンチャーカンファレンスでの気づきとチャンス

2009年、三菱商事とボストンコンサルティンググループを経て、岐阜羽島の家業である三星毛糸(1887年創業の生地メーカー)に戻って来た私は、ある意味ちょっと尖っていました(笑)

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<尖っていた頃の岩田真吾>

時はリーマンショックの直後、自社の業績も思った以上に悪いし、自社を取り巻く繊維産業や尾州産地は衰退の象徴のような扱い…コンサル時代の先輩からは「どうして火中の栗を拾うようなキャリアを?」と言われたことも。

なので、「産地の先輩と交わり、産地のやり方を学ぶ」というよりは「東京で学んできたことで、自社や産地を変えるんだ!」という気持ちの方が強かったのです。

その後、欧米ブランドへの直接販売や自社ブランドの立ち上げなどで一定の成果を出しつつも、大量生産を前提とした染色整理工場の撤退も行い、経営の立て直しに奔走していました。

そんな2015年、友人のベンチャー経営者からの誘いでICCサミットというカンファレンス(大規模なミーティング)に参加するようになりました。そこでは多くのリーダーが集い、社会はどうなっていくのか?自分たちは社会をどう変えていくのか?を真剣に議論し、実践していました。

高品質や上質さを前面に押し出していた三星毛糸でしたが、彼らとの交流の中で「それだけでは足りないんじゃないか?」と考えるようになりました。「自社」という狭い枠に囚われている限り、機能や値段という軸での評価に巻き込まれ続けます。もっと大きな枠組み、例えば「産地」や「産業」という枠組みで、未来視点でビジョンを描くことができれば、新しい評価軸で挑戦できる=成長できるんじゃないか?そう思うようになったのです。

そんな想いをカンファレンスの主催者である小林さんに話したところ、「ソーシャルグッドカタパルトという新しいプレゼンテーション大会で登壇しないか?」と声を掛けてくれました。

「求めよ、されば与えられん」じゃないですが、始まりはいつも誰かに想いを伝えるところからだなと感じます。

ある意味、この一言からひつじサミット尾州は生まれたとも言えます。

北海道での羊を巡る冒険

プレゼン大会に出ることは決まったものの、まだどんな話をするかは全くの未定…白紙状態でした。(よく、そんな状況で「出ます!」とか言うよな、自分www)

ちょうどその頃、僕の尊敬する羊マニアである堀田カーペットの堀田さんと羊サンライズの関澤さんと「北海道の羊牧場へ行こう!」という話が出てきました。

まさに羊を巡る冒険!日常から離れて羊と戯れながらイメージを膨らませるのも良いかな〜と軽い気持ちで参加しつつ、いざ2人に朧げな自分の妄想を話すとなるとドキドキしました。

長い車移動の中でタイミングを見計りつつ恐る恐る「尾州産地や繊維産業、もっと言うとひつじ産業を盛り上げるようなイベントやりたいなって思ってるんだよね」と話をすると、2人とも「いいじゃん、応援するよ!」と即答してくれました。

そんな2人の言葉から勇気をもらって、旅のメインである羊まるごと研究所の酒井さん(NHKプロフェッショナルにも出た羊飼い)にも想いをぶつけたところ…「6月なら時間取れると思うよ。俺も尾州に行って羊の丸焼きやってあげようか?」と!

これは絶対にやり遂げねば…想いが決意に変わった瞬間でした。

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そして、プレゼンテーションへ!

2021年2月に福岡で「100年企業のサステナビリティ経営」と題して、ひつじサミット尾州のプレゼンテーションを行いました。

多くの人に繊維産業のこと、尾州産地のことを知っていただき、ここから支援者が増えたり、ゲストとして来てくれる方が増えたりしています。

クラフトツーリズムについてプレゼンする動画ってあまり多くないと思うので、参考までにぜひご笑覧いただければ嬉しいです🐑

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次回「Vol.03 類は友を呼ぶ…実行委員会の作り方」では、実際にひつじサミット尾州を運営する実行委員会がどのようにできたのか、アトツギならではのエピソードなども交えながら書こうと思います!

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