[基礎][式言語]コメントの種類、使い方 ~式言語編~
はじめに
他人が書いたプログラムのコードは、どういった意図で書かれたのか、理解困難なことも少なくありません。また自分で書いたコードでも、人間ですからその意味を忘れたりもします。こんな時活躍するのがコメント機能です。親切なプログラム言語には、「コメント」という機能が備わっています。
コメントは、本で言えば「註(ちゅう)」にあたるもの。註は本文を変えず、本文の言わんとすることを別の個所で説明します。ちなみに作家でも、自著のある一節に込めた意図または見解を他人に聞かれた時、書いた当時の事をよく覚えておらず、うまく答えられない事があるそうです。
プログラムのコメント機能はコードの機能を変えずに、人間の理解の助けになる文章を、プログラム内に添えます。この記事では、式言語におけるノーツのコメント機能を紹介します。
Step.1 式言語ではREM予約語を使う
式言語では、REM予約語を使ってコメントを記述します。
実際にやってみましょう。
次のコードを例にとります。
x := 1;
@Prompt([Ok];"大丈夫かな?"; @Text(x));
x := 2;
@Prompt([Ok];"大丈夫かな?"; @Text(x));
x := 3;
@Prompt([Ok];"大丈夫かな?"; @Text(x));
アクションボタンのコードとして実行すると、ウィンドウで順に「1」「2」「3」という数値が表示されます。
今挙げたコードに次のコメントを追加して再度、実行してみます。
REM "順に「1」「2」「3」という数値を表示します。";
x := 1; REM {xに1を代入};
@Prompt([Ok];"大丈夫かな?"; @Text(x));
x := 2;
@Prompt([Ok];"大丈夫かな?"; @Text(x));
x := 3;
@Prompt([Ok];"大丈夫かな?"; @Text(x));
手抜きコピペみたいになってしまって恐縮ですが、上記はコメントを入れた上で実行した結果の画像です。
なお通常の@関数と同じく、コメントも;で終わらないとエラーになります。また複数行におよぶコメントは、一行一行REMを書かずに、次のようにREM{ }またはREM""でくくって、一つで済ませることも可能です。
REM "順に「1」「2」「3」という数値を表示します。";
x := 1; REM {xに1
複数行のコメントも、一つのREM
で済ませることができます。
を代入"};
@Prompt([Ok];"大丈夫かな?"; @Text(x));
x := 2;
@Prompt([Ok];"大丈夫かな?"; @Text(x));
x := 3;
@Prompt([Ok];"大丈夫かな?"; @Text(x));
REM{}の中でさらに{}を使いたい時などは、半角の「¥」記号を使って「¥{¥}」とします。(エスケープ文字)。
次はデバッグ目的でコメントを使う例を紹介します。
ここから先は
¥ 110
サポートいただければ、記事をもっと充実することができます