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複製で競合文書ができる原因

はじめに

 ノーツドミノで競合文書ができる原因を、複製と編集の2種類にわけることができます。ここでは複製が原因でできる競合文書について学びたいとおもいます。
 ノーツクライアントからの編集が原因でできる競合文書は次の記事で扱っています。

競合文書を特定する方法

 競合文書には『$Conflict』フィールドがつくられます。
 ロータス式言語であれば『@True = @IsAvailable ($Conflict)』で、『$Conflict』フィールドができているか確認します。
 ロータススクリプトでは『True = NotesDocument.HasItem ({$Conflict})』や『True = NotesViewEntry.IsConflict』で確認できます。
 名前が紛らわしいですが『NotesView.IsConflict』は無関係です。これはカレンダービューに関するものです。

競合文書ができる原因

 複製が原因でできる競合文書は、ユーザーが文書(データ)を更新したあと、おもに定期複製をしたときにできます。
 ノーツでは、複数のドミノサーバーに置いたそれぞれのデータベースを、定期的に最新に更新することで、どのドミノサーバーも同じデータをもつようになっています。最新ではない古い文書をユーザーが更新すると、同じ文書なのに更新履歴が異なる亜種がうまれます。
 ドミノサーバーはこれらの亜種をひとつの文書にまとめることができないばあいに競合文書としてデータを保存します。

競合文書をみせない方法

 ユーザーから競合文書を隠すのは選択肢のひとつだとおもいます。ビューから競合文書を隠すには次のようにします。

SELECT !@IsAvailable ($Conflict)

 定期的に競合文書を削除するエージェントを実行するのもよいでしょう。

競合文書をさける方法

 複数のドミノサーバーのデータをより短い時間で一致させるように複製のスケジュールを組みます。クラスタ複製の導入を考えてもよいでしょう。
 フォームのプロパティから[競合時の処理]を設定することや、編集時に文書をロックすることで、複製による競合を避けることができるとおもいます。

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 カミュプリィではノーツドミノのシステムを維持管理します。システム全体の複製設定を見なおしてデータが適切に更新されるよう提案できます。
 他にも、メーカーのテクニカルサポートへお客様のかわりに問い合わせできます。メーカーのテクニカルサポートの範囲外になっているパフォーマンスチューニングもできます。
 お仕事のご依頼はカミュプリィのホームページにあるお問い合わせフォームからお願いします。

クラスタ複製

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