『WITH HARAJUKU』の魅力を全力で伝える
はじめに
さて皆さん、『WITH HARAJUKU』はご存知だろうか?
『WITH HARAJUKU』とは2020年に原宿駅前にできた大規模な商業施設である。
原宿にIKEAができたことで当時話題になっていた気がするので、見た事があるという人は多いのではないだろうか。
本日はそんな『WITH HARAJUKU』について、建物見学に行ってきた感想をつらつらと書いていこうと思う。
見学に行った経緯
私が見学に行った経緯に少し触れる(興味のない方は読み飛ばしてくれて構わない)
私がこの建物に足を運んだ目的は一つ、就職活動のためである。
後に詳しく触れるが、この建物はNTT都市開発という会社が開発を行なっている。
NTT都市開発は開発は私が志望している企業の一つであり、数日前までインターンシップの募集を行っていた。
このインターンシップのES(エントリーシート)の項目で、NTT都市開発の事業の深い理解度が問われる設問があったのだ。
そう、「この設問にしっかりと回答するため」というのが今回私が足を運んだ理由なのである。
前置きが長くなってしまって申し訳ないが、やっと本題に入ろうと思う。
1.基本情報
ではまず簡単に、WITH HARAJUKUの基本情報を述べていく。
WITH HARAJUKUはNTT都市開発が開発、竹中工務店+伊東豊雄建築設計事務所が設計という、いかにもめちゃくちゃかっこいい建物になりそうな企業によって作られている。(実際本当にめちゃくちゃかっこいい)
先ほど商業施設と紹介をしたが、正確に言えば用途としては商業のみではなく、1〜3階が商業施設、4階以降は「WITH HARAJUKU RESIDENCE」という居住施設になっている。
WITH HARAJUKU断面構成
(引用:NTT都市開発ホームページ)
立地は原宿駅の目の前にあり、駅前の通りから竹下通りに建物を抜けることが出来る。
WITH HARAJUKUアクソメ
(引用:NTT都市開発ホームページ)
入っている店舗はIKEA、ユニクロ、その他ファッションブランド、レストラン、カフェなどがある。更に、LIFORKというシェアオフィスや、WITH HARAJUKU HALLというイベントホールも設置され、様々な用途で利用することが出来る。
WITH HARAJUKUホームページ
2.コンセプト
建物見学の感想に入る前に、開発時点でのコンセプトを見てみよう。
実際に建物を見に行く前にコンセプトを見ておくことで、実際に建物を見た時にイメージの合致や差異を確認できるからである。
ということで、以下がNTT都市開発が掲げているコンセプトである。
(ホームページから引用、後にリンクあり)
未来を紡ぐ“たまり場”
~文化と創造力を世界に発信する、TOKYOの新たなプレゼンテーションステージ~
めちゃめちゃかっこいい。
たまり場って響きがもうわくわくする。
上の文だけでは想像がしづらい人もいると思うので、コンセプトについて簡単に解説する。
原宿は1960〜1970年頃最先端のクリエイター達が集まり、若者文化を発信する街だったらしく、そんなかつてのようなたまり場を創ることで、発信する場にしようという想いが込められているとのこと。
以下の記事にコンセプトの詳細が載ってるので、興味のある人は是非。
ではここから、私の感想に入ろうと思う。
3.良いと感じた点
1時間ほど建物を見学して、私なりに良いと感じたことを主に2つ挙げよう。
3-1.表情の異なるファサード
ファサードとは建築物の正面デザインのことである。
私は原宿駅前のファサードと、竹下通り側のファサードの表情の違いに大いに感動した。
原宿駅前は、大きな店舗の大きな窓が開放感のある吸い込まれるような表情を演出しており、竹下通り側に抜けるにつれて店舗の大きさが小さくなり始め、気づけばこじんまりとした表情に変わっている。
原宿駅前側
(引用:OMOHARAREAL)
竹下通り側
(撮影者:私)
この表情を作り出しているのは店舗の大きさだけではない。
天井高や入口付近の門のスケール、竹下通り側の小さな階段や小道、通りの階層の差など、様々な要素がこの表情を演出していた。
このような細部のこだわりや、この2つを繋いでいる建物自体に、大いに感動していた。
NTT都市開発の概要内にも、回遊性を高めるための「道の建築」というイメージが語られており、その通りに実現されていると感じた。
是非皆さんも、実際に足を運んで情景が移り変わる楽しさを体験して欲しい。
3-2.客層
さて、ハード面の話を終えたので次はソフトな感想である。
私はなんといっても、客層の豊富さに感動した。
これを読んでくれている皆さんは、原宿に対してどんな印象を持っているだろうか?
私は、「若者の街」という印象を持っていた。
しかし、この建物に訪れている客層は違うのである。
竹下通りへ抜ける学生もいれば、IKEAで買い物をする家族もいる、テラスで休む外国人や家族連れなど、本当に様々な人がこの建物を利用していた。
様々な客層は、WITH HARAJUKU PARKをはじめとする、建築内に仕掛けられたたくさんのフリースペースを利用しており、その名の通り「たまり場」としての役割を感じた。
WITH HARAJUKU PARK
(引用:NTT都市開発ホームページ)
原宿に若者の街というイメージがある人は(この偏見は私だけかもしれないが)ぜひ足を運んで、客層の多さを体験してほしい。
3-3.その他の魅力
以上、私なりに良いと感じた点を2点書いたが、この他にもたくさんこの建築は魅力的である。
当該敷地がかつて源氏山とよばれており、山のようなデザインを作った話や、店内の様々なところに自然を感じられる木が使われていることなど、ホームページを見るだけでもわくわくすることがたくさんある。
私の記事としての良い点はここまでにするが、皆さんも是非足を運んで自分なりの良さを見つけて欲しい。
俯瞰イメージ
(引用:NTT都市開発ホームページ)
4.課題に感じたこと
ここまで良い点について触れてきたが、最後に私なりの課題点を提示して、この記事を終わろうと思う。
課題点として感じたことは、居住空間と商業空間の関係性である。
1.基本情報で述べたように、この建物は単なる商業施設ではなく、居住施設併設の複合施設なのである。
しかし私が明日を運んだ限りでは、居住と商業の関係性を感じられなかった。
原宿という、様々な人が利用する場所の特性からも、この点はかなり繊細で難しいところなのだと思う。
居住と商業が関係を持つべきか、持つとしたらどのように持つべきかなど、私も自分の意見を持っている訳では無い。
しかし、複合施設を計画する以上この関係は考えるべきであり、自分が社会人になって建物を計画する際にも、真剣に考えなければならないことなのだろうと感じた。
5.終わりに?
とまあ、こんな感じでちゃんと長めに記事書いてたんだけど、どうでしょう?
たぶんまた就活のために色々行くと思うんで、ほかの建物についてもかきたいなと、思ったり思わなかったり。
おもろいなと思った方は、スキかコメントしてくれよな!
読んでくれてありがとう!またね!バイバイ!