眠れない夜に。

・昨日彼女と地面師を一気見した。久しぶりに一緒に長くドラマを見た。私は2週目だったけど、長く感じなかった。面白くてびっくり。

・夜に眠れない。精神的なものというより、生活習慣が乱れていて、朝に寝る生活が続いているから、気負わない程度に習慣を変えると、辛くなることもなく、楽しい思い出で終われる。
眠れないから、家を出て座れるところに座る。最近は涼しくて嬉しい。蚊も飛んでいないし、気持ちが良い。家にいると鬱々としてしまうし、余計なことをしてしまうから、大学院の課題を持って、外に出る方が楽なんだろう。少しだけ課題をして、眠くなるまで待つ。

・2019年にたまたま入った美容院に、今も通っている。美容師も同じ人にやってもらっている。5年経っている。その美容師の人は、5年前は25,6歳だったと思う。同じくらいの年齢になり、私はまだ将来を決められていない大学院生で、課題がやれないとか言っている。嫌な気持ちになる。人とのペースは異なるが、かなり最悪。私は、なんでまだ学費を払っているんだ。教授を目指しているわけでもないのに。

・サボるのが当たり前になってきた。休む、身体が不調になる。休む。元気。休む。この無限ループ。自分を罵倒する不毛さからは離れたが、弱さに向き合うことも出来ないまま、静かに、ごまかしごまかし生きていく。社会が悪いが、同じくらい自分も悪い。 
弱さに向き合うとは何だろうか。自分がもう完全に終わっていることに、きちんと絶望すること。そこから見える景色。何回も読んだことがあるけど、抽象的でさっぱり分からない。
絶望するってなんだ。「〜しない」ではなく、「〜する」という言葉での絶望。もっと積極的に、絶望と闘うとはなんだろう。戦ったことがないから分からない。逃げたことはたくさんあるから、そこから考えよう。

怒られたくない。嫌われたくない。何かが私には足りない。気まずい。逃げたい。リスペクトされたい。話しかけられたい。

そして、逃げる。逃げる。逃げる。逃げる。

英語を読むことが遅いから逃げる。
恥かしいと思うから逃げる。
私では実力不足だから逃げる。
私は浮いているから逃げる。
私はもうおじさんだから逃げる。
私はくだらないから逃げる。
私は向いていないから逃げる。

そして、誰かが追いかけてくれるのを、振り返りながら待っている。

・自分のために生きると、堕落していく。人のためと思っていると、なんだか生きられる。人のためというか、おせっかいな感じ。自意識が消えて、人や目的のために動く感じ。

・あと、軽くでも人と話せると嬉しい。雑談じゃなくても、用件でなければ嬉しい。自分もそうありたい。軽く挨拶とか、話しかけるとか。つい黙って、待ちになってしまうのは、勿体無いし、私みたいなのがいたら優しくしてやりたいし。

・授業がない日は全部バイト入れようかな。家にいると鬱々するし、外にも出られない。程よく緊張感がある状態で、リラックスできる状態にいたい。

・米津玄師の新しいアルバム『LOST CORNER』を良く聴いている。好きな曲の感想を書く。
音楽理論とか勉強したいな、コードどころかドレミもいまいち分からない。
「がらくた-JUNK」
映画ラストマイルの主題歌。映画館で聴いた時は、大作エンタメの邦画バラードかと思って余り好ましく思っていなかった。今は1番好きかも。
「失くしても壊しても奪われたとしても消えないものはどこにもなかった」
失くしたら見つからないし、壊れたら直らないし、奪われたら戻ってこない。誰かにぶっ壊され、がらくたになった同士で、どうしようもないまま一緒にいようよ。
壊された人間同士が壊されたまま生きる不可逆の暴力、直らない、治せないまま、ままならないまま、生活を続けていく。

「POP SONG」
露悪的なまでにニヒル。全部全部全部くだらねぇ。
これをPlayStationのCMソングにするの怖い。
でも、この全部投げ出してヘラヘラ笑ったあとにしか見えない景色もありそうな、なさそうな。

「LOST CORNER」
表題作。ニヒリズムにギリギリ陥らない。後悔も傷も加害も被害も、二度と取り返しがつかない世界で、何を探しにいくのだろうか。潮が引いたピークの向こうに、希望と夢と後悔と傷が全て等しく並んでいる。ニヒルも、愛も、後悔も、ぶっ壊されたものも、全ては等価で並んでいる。どれか一つだけではない。当たり前だけど。どれだけ悲しくなっても、愛はどうしてもどこかにあるし、愛があっても、どこかでぶっ壊れるかも。
だけど、どこかで終わったりしない。ずっと、希望と絶望は繰り返す。アルバムの最後に相応しい。

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