大人の教養TVで八丈島を学ぶ

八丈島ときいてまず思い浮かぶのは黄八丈。鮮やかな黄色をベースに茶や黒の格子が入った若々しいイメージだ。もひとつの八丈島のイメージ、椿…というより椿油の黄色のパッケージに鮮やかな赤い椿、ってのもアタシの固定観念の中にミックスされてるかも。高校生くらいの女子の初々しい笑顔の感じだ。町娘ね。

もちろん、八丈島にじいさんもばあさんも、なんなら飲んだくれのおっさんもいるだろうってわかってんだけどね。黄八丈着てみたいなあ。今検索してみたら、年増でも着れそうな。値段も、バカ高いのももちろんあるけど、リーズナブルなのもある。

なんでいきなり八丈島に思いを馳せてるかっていうと、ドント・テル・ミー・荒井さんの大人の教養tvで八丈島を取り上げてたからだよ。大人の教養tvは、国内外のいろんなトピックを「教養」として取り上げて解説してる。最初に興味をひかれたのは、夕張の動画だけど、アウシュビッツとかトゥールスレンから吉原、西成まで、話題は豊富だ。回天とか硫黄島とか、サイパンとか、日本人として絶対知りたい大日本帝国の話とか、新興宗教とか、いろいろあるけど、荒井さんの視点はいつも冷静だ。ウクライナとかロシアとか、始めてしまった戦争を終わらせるのがいかに難しいか、大日本帝国の解説でわかりやすく教えてくれる。

Youtubeを見始めてわりとすぐ夕張動画に出会ったから、他の解説系はそんな見てなくて、つい大人の教養tvばっかり見ちゃうよ。語り口のリズムが独特で、聞いててくせになる。

で、八丈島なんだけど、えっ、東洋のハワイだったんだ？4-50年前には新婚旅行者がガンガン来てた？全然知らなかったよ！確かにかなり南のほうにあって、温泉あって確かに昔だったらミーちゃんもハーちゃんも行っちゃうかも！そういうとこだったんだ。じゃあ椿油とかもお土産として有名だったのかな。

あと有名なのはクサヤかな？友達が「せっかく八丈島に来たんだから」と張り切ってクサヤ買おうとしたら、お店のおばちゃんに「クサヤ食べるの初めてだったら、小さい瓶詰めがオススメよ。大きいの買っちゃダメ」とアドバイスされて、瓶詰め買ってきて、別日に一緒に行った友達とふたりでじっくり味わってみたらしい。結果、味以前に匂いを感じてひいてしまう。我慢して食べる意味ないね、と捨てちゃったんだって。でも絶賛してる人もいるし、おいしいのかも。それだけで食べるのが、きっと間違いで、あったかいご飯のおかずのひとつなんじゃないかな。TVのYouは何しに日本へで、成田空港着いたばかりの西洋人に無理矢理納豆パックを渡して食べさせて嫌そうな顔するの見て喜ぶヤナ感じのビデオ見たことあるけど、納豆だけなんて、納豆好きのアタシですら、すぐに歯を磨ける環境にいなきゃ食べたくないいよ。外国人にいきなりは迷惑だからヤメロ。

閑話休題、八丈島は行ってみたいが「東洋のハワイ」だと？昔、新婚旅行に行く観光客たちはそう思ってたかもしれんが、今の我々にそう言ったって無理だ。だって荒井さんの言う通り、ハワイ行こうと思えばリーズナブルに行けるし、行かなくったって、ハワイってどんなとこでどんなグルメがあってって情報はたくさんあるもんね。

荒井さんは旅系Youtuberじゃない。だから、荒井さんの動画は「八丈島、いいとこですよ、楽しめますよ、人との触れ合いがありますよ、遊びに行く価値ありますよ」って動画ではない。でも、八丈島がなぜ東洋のハワイと称され、新婚旅行のメッカとなり、そして廃れて大規模廃墟のある島になったかを紐解いてくれる。そして今の八丈島を、観光案内としてじゃなく、大人の教養として教えてくれる。結果、やっぱ行ってゆっくり散策してみたくなる。廃墟も見てみたい。東洋のハワイじゃなくて、東京都の離島、八丈島を知りたいよ。

そしてアタシはやっぱり粋な黄八丈を買いたいのだよ。