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ブードゥーの呪いは発動しなかった()

最近のYoutubeで超キライなのが「あーぱつあぱつ」だ。ショートムービーって好きでつい何時間も見ちゃって、みんなが使う曲の流行りがよくわかる。アイドルとかアタシがアタシを好きで何が悪いのとか中国のメイクでばけるやつとかインド美人メイクをするやつとかいつもはだいたいは音楽も好きかもしくは気になんない。アタシがアタシを〜ってのはこの歌詞の自己肯定感いいな、でも続けて言ってる「◯◯◯◯◯
」って何て言ってるか聞き取れなくて歌詞を調べたら「嫉妬ですか」って言っててがっかりした。自己肯定感が無意味に高いのは好きなんだけど、コレ、マウントしてる曲だったんだ。他人と比較して自分上げする必要はないと思うんだけどね。「みんな違って、みんないい」でいいじゃん。「アタシがアタシを好きで何か悪いの、悪くないでしょ」がよかったなー。

で、あーぱつあぱつは、歌詞が何ていってるかは全然しらないし、曲全体はキライじゃないんだけど「あーぱつあぱつ」のとこだけが、アタシ、たまらなくキライなんだよ。動画のテーマは決まってないみたいだし動画に罪はないんだけど、あーぱつあぱつって聴いたとたんアタシ不機嫌になっちゃうんだよ。キライなものが流行ってるときって顔を伏せて廃るのを待つしかできないんだけど、動画って残るから当分は音聴いたとたんスワイプすることが多いと思う。

よく見る動画ジャンルとして犯罪ものがある。日本や欧米で、特にひどい犯罪をとりあげて解説するやつね。一番衝撃的だったのはロシアのチカチーロ。連続殺人自体はどれも悲惨で陰惨なんだけど、チカチーロが特に印象に残るのは、顔。もともとはコミュ障で、教師をしていたときも生徒にバカにされてた男だったはずなんだけど、逮捕されて以降の写真が完全に狂気溢れちゃってて、バカするどころの顔じゃないの。怯えて距離おくタイプの顔なの。狂ってるってこういう顔を言うんだと思う。狂ってる日本人犯罪者っていうとアタシの頭に真っ先に浮かぶのは麻原なんだけど、麻原は、拘置所で超不潔にしてたとか、ずっと意思疎通ができんかったのに執行直前に遺体を誰に託したいか聞いたらちゃんと「四女」と答えたとかっていうんだけど、アタシが知ってる麻原の顔は、TVに出たときや逮捕されたときのもので、狂ってるとは見えなくて「ヒゲモジャの不潔なおじさん」だ。チカチーロ系の日本人っていうと、施設の入居者を多数殺した植松死刑囚の顔が近いかも。でも植松は、大量殺戮して逮捕されてこの笑顔?と、背景をしらなければ超イキってるヤツ、くらいだけど、チカチーロは背景知らなくてもひと目で「これはおかしい」とわかると思うな。

ひとの皮で家具を作ったヤツとか、自分の庭にスキマなく遺体を埋めてたヤツとか、ボーイフレンドと一緒に未成年の妹に乱暴して殺したヤツとか、北米にも異常な犯罪者っていっぱいいて、動画もめちゃくちゃいっぱいある。でも、中南米の殺人は一味違う気がするな。動画でよく見るのは殺人嗜好のある異常者の話がおおいんだけど、中南米はもっと即物的。ギャングが自分たちの邪魔になる警察とか対抗してるギャングとか裏切り者とかを見せしめ目的も兼ねて、単純に惨殺するの(泣。南アフリカだと、円形の建物の吹き抜けに人を投げ込んで殺してた「入って16秒で殺されるマンション」が有名みたい。このマンションで驚くのは、その後ギャングを追い出していまはまたマンションとして運営されてるってとこ。他の国だったらそんないわくつきの建物、爆破して建て直して、それでも怪談がついてまわると思うんだけど。いまはセキュリティゲートがあってガードがいたりするみたいだよ。

あ、話がそれた。ていうか、何をもって逸れたというか難しいところだがw もともととりとめない話だから。ええとね。今日したいのはごはんの話だよ。

動画には、死刑囚の最期ってジャンルがあって、どんな風に刑場に向かった、お坊さんと何を話した、最期に何を食べたとかって、教えてくれんの。日本人でお願いしたものは胸がいっぱいだかで食べられなかったけど、看守が好意で差し入れてくれたごはんは食べられたとか、いろいろあるみたい。アタシは最期はママのオニギリと卵焼きがいいけど、ママのことはちゃんとシャバで看取りたいから、ムリだな。そんな中でアタシの興味をひいたのは、土を食べたいって希望。

確か、土を使ったフルコースのレストランがあったと思う。なんか衛生上の処理もめちゃしてて、味にもこだわって作ってたはず。東京にあるんじゃなかったかな。でも、死刑囚が最期の食事に「土を」っていったのはそんなグルメな話じゃなくて、ブードゥー教の信者で、宗教にからむリクエストだったらしいよ。でもなんでもリクエストしていいっていいながらも実際には刑務所には許可リストがあって、そんなかに土が入ってなかったから許されなくて、結局ヨーグルトを食べたんだけど、本人は納得いかなくて「300年祟って化けてでてやる」と呪ったんだとかw 土食べたいって時点で多分なんかブードゥーの儀式やるつもりだったと思うんだよ。あ、根拠ないよ、思うだけ。だって普通じゃないじゃん。おそらくは生き返りか生まれかわりに関する儀式じゃないかなあ。でさ、アタシとしては「食べさせてやれよw」って思うんだよね。

土をグルメとして提供するレストランは、土の産地もきっと決めてて、衛生面の処理もきっちりして、味にもこだわってると思うんだよ。土だと意識できるけどちゃんとおいしい味で、食中毒にもなんなくて、少なくとも何人かはリピーターになってくれる料理を出してると思うよ。じゃないと日本のレストランとして成立しないもんね。でも、死刑囚はそこまで土の指定してなかったんじゃないかなあ?儀式のためにって思うと詳しく指定してて、対応不可だった可能性ももちろん否定できないけどさ。でも、そうじゃないんだったら、最期だし寄生虫とかいたとしても多分処刑前に死んじゃいそうな即効性の毒を持つヤツは普通のそこらへんの土のなかにはいなさそうな気がすんだよね。死にゆくやつが「土たべてえんだけど」って言ってたら「この刑務所の裏手の土でいいんだな?調理はどうしたいんだ?」って確認して食べさしてやってもいいんじゃね?

ホントは看守が優しくて「いくら本人が望んでても、オレらが呪われようとも、実際最期に土食わせんのはカワイソス」って思って、許可リストをたてに断ったのかもしれん。

普段アタシは呪いっていうと日本人で丑の刻参りとかを思い浮かべちゃうけど、ブードゥーの呪いってのも強烈っぽいよね。ソイツのユウレイが毎晩でるってエピソードは動画についてなかったから、多分ヤツの呪いは成立してない。