みんながそうであったように
2011年当時、日本国中がたぶんそうであったように
ボクもまたおよそ抵抗力とか免疫力などというものから
遠いところにいたように思います
「これはなんだろう?」 たえず悩むことになった
でもその前に地球最後の日のような
あの爆発の映像が頭にこびりついて離れなかった
だからとにかく逃げたいと思いました
友だちをたよって一時避難をしてみたり
自分が何をしているのか分からなかった
家は賃貸暮らしから持ち家(つれあいが買ってくれたもの)に
引っ越して10年が経っていました
かなり広いマンションの空間を得たわたしたちは嬉しくて
家具をあっちへやったりこっちへ動かしてみたり
する日々を過ごしていました
体がちくちくする
どうしてもその感じが取れない
何か妙なものが体に入ってしまったのか
それとも家が変なのか
考えてみれば、あの年の災禍に見舞われた私たちは
だれしも免疫力など持たず
ふらふらと生きていたのだから
体に何かあったとしてもどうしようもなかったと思うのです
<続く>