編集者はおそろしい精度で感想を伝える──人を編集するということ
人がいちどで理解できる情報量はかぎられている。話し手は聞き手の現状と思考の粒度をそくざに把握し、相手に適した内容と方法で伝える必要がある。11月9日、コルクラボ文化祭2019を締めくくった「サディの虎」で、サディこと編集者・佐渡島さんは、4人の作家から持ち込まれた原稿やアニメに対して公開編集を行った。
4人は出自も状況も、原稿の質も、作品への向き合い方もバラバラだった。1人は大学生で、話を考えるのはうまいが、本気で絵を描くことからは逃げている漫画家。1人は外資のサラリーマン