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#ファッション 記事まとめ

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ファッションデザイナーやブランド、サービスについての考察、コラムなどをまとめていきます。 無料部分でも十分記事が読める有料記事、読み物として面白い宣伝記事は、入れていきます。
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2021年8月の記事一覧

循環するファッションを考える

*カバー写真は2017年、ブルックリンミュージアムで行われた”GeorgiaO’keeffe Living Modearn”にて筆者撮影。メンテナンスしながら大事に着られていた事がわかるブラウス。 困った着物に呆然とする 私は途方に暮れた。箪笥に詰まった母親の着物を見た時に…。 かつて着付けを習い、歳を取ったら着物で過ごすのだ!という野望は五十肩により帯が結べなくなり挫折した。何よりこの着物は私のサイズではない。(母親は小柄だった)  例え帯が結べたとしても着られないのだ。

ジェンダーレスなファッションは、ぼくをどこまでも自由にする

本当のことを言うと、女にも男にも見られたくない。判別のつかない身体がほしい。でもぼくの身長は残念ながら150そこそこしかないし、他人はまずまちがいなくぼくを女だと認識する。そのことにときどきどうしようもなくやるせなくなったりもするけれど、30年近く生きてきて流石に折り合いの付け方くらい覚えた。ぼくだっていつまでも青いままではないのだ。ある意味では、それは哀しいことなのかもしれないけれど。 だからできるだけ、マニッシュとフェミニンをまぜこぜにする。洋服はほとんど古着のメンズ服

これからも、Tシャツに心を塗る。

タンスの中身の8.5割が、Tシャツだ。その中の6割が白Tシャツだ。それくらい私は長年、Tシャツに信頼を寄せている。 私はバンドが好きで、バンド好きは、Tシャツをすこぶる買ってしまうのだ。 バンド好きの方なら共感いただけるだろう。(多分) なぜか。 まず1つ目、好きなバンドのツアーでは、「〇〇ツアー2021」などと書いた、ツアーでしか買えない限定Tシャツを買ってしまいがちだ。バックプリントにツアーの詳細がずらりと並んでいるのが一般的。 買った瞬間着替え、ライブに参戦。

【TOP INTERVIEW: ファッションデザイナー 大森美希】海外でデザイナーとして活躍し続けるために

―海外のファッション業界で、日本人モデリスト(パタンナー)は多いようですが、デザイナーとして活躍されている人は珍しいと聞きます。大森さんが20年近くデザイナーとして活躍できている秘訣というか「なぜそれができたのか?」という点が一番知りたいです。 そうですね、スタージュ(インターンシップ)として修行していました、という方は結構いらっしゃるんですけど、海外に20年居続けて、デザイナーとして会社に所属している人はなかなかいないですね。私がいたラグジュアリーブランドのトップは、アー