ノームコア派なるものはない - K-Hole再読
かつて、いわゆるノームコアに、我々は服の未来と終着点を夢見た。しかしその死が言われて久しい。現在は装飾的なファッションが台頭し、普通でないことを誇りとするストリートウェアが勝鬨をあげている。ノームコアというのは言われるように死に絶えたのだろうか。そもそも、それが意味するのはそもそもトレンドの死ではなかったか。トレンドの死がトレンドとして消費されるとはどういうことなのか。ノームコアというコンセプトは間違っていたのか。
本稿の主旨は、ノームコアという概念を、記号による差異化とい