コムデギャルソンのシャツを着る
コムデギャルソンのシャツを着ると、なぜか毎回、自分自身とは一体どんな人物だったのかを思い返すことになる。窮屈な首回り、硬い衿芯、体勢を崩すと苦しいほど圧迫される背中のダーツ、デザインの全てが身体に負荷をもたらす。いつもの自然な自分じゃ居られなくなる。
それでも、このシャツを着ると、自分のなかのプライドのようなものがくすぶって、自分自身と向き合うきっかけとなる。自分らしくいる事とは、何かを無くすことではなく、何かを大切にすることなのだと、思い知らされる。自分にとって大切なことと