ラヴェルってこんな面倒な人だったんだろうなぁと心底思わされる小説
エシュノーズ「ラヴェル」を読む
ラヴェルという作曲家に対するイメージは、いろいろありそうです。
絢爛としたオーケストレーションから「オーケストラの魔術師」と呼ばれたり、ドビュッシーと並べられて音楽の印象派の代表的な作曲家とされたり、エッジが効いた何かの宝石か鉱石であるかのような硬質なピアノ曲が愛されたり、いろんな好まれ方をしていつつ、でも、何か本質は捕まえられてない感じがします。
あくまでも個人的な意見ですが、私がラヴェルの作品から感じることは、それまでにあった技術や技法