クリエイターと出版社が選ぶ「今こそ読んでほしい、この本。」──「#読書の秋2022」推薦図書33タイトル
開催中の読書感想コンテスト「#読書の秋2022」。好きな本についてnoteに投稿すると、賞品がもらえるチャンスがある、「読書のお祭り」です。
今年は、「今こそ読んでほしい、この本。」というテーマで、クリエイターや出版社に推薦図書を選んでもらいました。名作小説から話題のビジネス書、エッセイまでバラエティ豊かに揃っています。この機会にあらたな本に触れてみませんか?
推薦図書
■有賀薫さん(スープ作家)
『川っぺりムコリッタ』荻上直子/講談社
『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』の荻上直子監督が、最新作『川っぺりムコリッタ』の原作として自身で書き下ろした小説です。孤独な主人公が川っぺりのアパート「ハイツムコリッタ」に住み、住人達と少しずつ交流を持ちつつ変化していきます。穏やかな描写の中で生と死をくっきり感じさせて、リアルってこういうことだよなあと。ちなみにムコリッタは仏教の時間の単位のひとつで、1/30日、つまり48分のことだそう。映画から見るか、小説から入るかはその人次第です。
【ハッシュタグ #川っぺりムコリッタ】
『後世への最大遺物・デンマルク国の話』内村鑑三/岩波書店
カメラを引いていくように、人生をちょっと引いてみてください。死んだあと、自分は次の世代に何を遺せるだろう?それは、人にとって尊い生き方とは何だろうという、根源的な問いと似ています。『後世への最大遺物』の素晴らしさは、その答えをまっすぐな言葉で語りかけてくるところです。講演を書き起こしたものだから、言葉が生きているのです。それらを頭から読み、蓄積していった人だけに、終盤の大きなカタルシスが訪れる。読書の大きな喜びを与えてくれる本であるともいえます。
【ハッシュタグ #後世への最大遺物】
▼有賀薫さんのnoteはこちら。最新刊『ライフ・スープ』も発売中です。
■沖田修一さん(映画監督)
『哀愁の町に霧が降るのだ(上)』『哀愁の町に霧が降るのだ(下)』椎名誠/小学館
椎名誠さんの言わずと知れた名作です。僕くらいの世代は、多分、みんな読んでたんじゃないかと思う程ですが、つい最近、若い子と話をした時に、読んだことがないと聞きまして、それはもったいないと思いました。椎名さんが、若き仲間たちとの日々を回想する話ですが、今となっては、本の中の現在も、もはや遠い話。「話はなかなかはじまらない」という、やたら長い序章を、ふと読み返したくなってページをめくると、そのまま、最後まで読んでしまいます。僕にとっては、まだまだ味のする、スルメのような本です。【ハッシュタグ #哀愁の町に霧が降るのだ】
▼沖田修一さんのnoteはこちら。監督作品『さかなのこ』は上映中です。
■草野絵美さん(Fictionera代表・アーティスト)
『世界2.0 メタバースの歩き方と創り方』佐藤航陽/幻冬舎
私が事業として取り組んでいる「NFT」。メディアで語られるときに枕詞のように並べられるバズワード、それが「メタバース」である。本質的に二つは全く違う技術だが、相性が良いため必修科目だと思い購入。この不可避な未来そのものを、俯瞰しながら哲学的に理解できる良書だ。子どもたちの遊び方に着目すれば、自ずと未来が見える。真のクリエイターエコノミーの到来に心躍る一冊。
【ハッシュタグ #メタバースの歩き方と創り方】
『本心』平野啓一郎/文藝春秋
「自由死」が合法化された近未来、母親の死にリアルアバターを通して迫るミステリー小説。この一冊を通して、ちょっとだけ先の未来の日常に没入することができる。AIの倫理問題、貧困問題など、現代社会の課題に切り込みながらも、「愛とは何か?」「他者とは何か?」など、最も普遍的な哲学に迫る一冊である。
【ハッシュタグ #本心】
▼草野絵美さんのnoteはこちら。著書『ネオ子育て』も発売中です。
■けんすうさん(アル代表取締役)
『OPEN 「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る』ヨハン・ノルベリ (著), 山形浩生 , 森本正史 (訳)/NewsPicksパブリッシング
多様性の尊重は倫理観の問題でも社会正義の問題でもなく、世界をよくするのには必須のことだなと強く実感できる本です。特に、「俺らとあいつら」に区別する危険性や意味のなさを感じることができました。
【ハッシュタグ #OPEN】
『ソーシャルメディア・プリズム SNSはなぜヒトを過激にするのか?』クリス・ベイル (著), 松井信彦 (訳)/みすず書房
SNSではなぜバカが多いんだろう、と思う人に読んでもらいたいです。また、「アルゴリズムによって同じ意見ばかり見るから偏るんだ」と思っている人にも。SNSによってよりよい世界を作るためのヒントが書いてあります。
【ハッシュタグ #ソーシャルメディア・プリズム】
▼けんすうさんのnoteはこちら。定期購読マガジン「アル開発室」も運営中。
■小林さやかさん(ビリギャル本人 / コロンビア教育大学院生)
『自分の意見で生きていこう 「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ』ちきりん/ダイヤモンド社
Twitterで多くの人の言葉に触れていると、モヤモヤしたり傷ついたりすることが私も正直少なくありませんでした。しかし友人にこの本を紹介されて読んで以来、そのストレスがほぼなくなりました。SNSに限らず、わたしたちは正解のない問いに他者とともに向き合うことを避けて通れない社会に生きています。そんな中で、私たちが持っているべきマインドを身につけることが出来る一冊です。
【ハッシュタグ #自分の意見で生きていこう】
『中学校3年分の数学が教えられるほどよくわかる』小杉拓也/ベレ出版
私も学生のとき「数学って意味ないじゃん」と思ってました。でも数学を学ばないことって、向こう岸までフェリーがあるのに、乗り方よくわからないしめんどくさいやって言って泳いで渡るようなもの。この予測不可能な時代を生きる私達にとって、先人たちが残してくれた「数学」という叡智の結晶を身につけない手はありません。中学レベルの数学は、正直この本一冊でだいたい理解できちゃいます。現役学生さんにも、大人の学び直しにもおすすめです。
【ハッシュタグ #中学校3年分の数学】
▼小林さやかさんのnoteはこちら。アメリカ留学について綴っています。
■バーチャル美少女ねむさん(メタバース文化エバンジェリスト / 世界最古の個人系VTuber)
『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』ジャレド・ダイアモンド(著), 長谷川寿一(訳)/草思社
「カップル間の恋愛関係」「常時発情期」「顔の美醜への執着」当たり前に思っていた私達人類の性行動が、実はあらゆる動物の中でも「異端中の異端」だと明かされたとき、それが人類が社会を形成するためのプログラムである事実に気づきます。なぜ私達がこのように進化し、今の社会を形成するに至ったのか、示唆に溢れる一冊です。VR・メタバース技術により認識や性行動をハック出来る術を手に入れた私たちは、一体これからどんな社会を作っていくのでしょうか。
【ハッシュタグ #人間の性はなぜ奇妙に進化したのか】
『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』新井紀子/東洋経済新報社
いま画像生成AIが大きく注目されAI(人工知能)脅威論が改めて叫ばれています。AIが東大入試を目指す「東ロボ君プロジェクト」リーダーで数学者の著者が明かす真実は、論理的で、率直で、そして残酷です。四則演算しかできない現代のAIは、真の意味での「知性」にはなりえない。しかし、それでもなおAIは社会の脅威となる。VR・メタバースの世界で、AIは遂に人間と変わらぬ姿形まで手にしました。私たち人間にしかできないことは果たして何なのでしょうか。
【ハッシュタグ #AIvs教科書が読めない子どもたち】
▼バーチャル美少女ねむさんのnoteはこちら。著書『メタバース進化論』も発売中です。
■松本千秋さん(漫画家)
『るん(笑) 』酉島伝法/集英社
スピリチュアルと科学が逆転した日本を描いたSF小説。夫が38度の熱にうなされ解熱剤を飲もうとすると、妻に「免疫力の気持ち、なぜ考えてあげない」と怒られる。熱を下げるお祈り、パワーを込めたお水。38度に引き上げることになった平熱。そんな展開を、全くのフィクションにも思えず読んだ。感染症が拡大した未曾有の事態を経験し、方針がコロコロ変わる決まり事や、様々な憶測が飛び交う中、私も「何を信じるか」を選択する日々を送っている。探り探り…辿り着く先は、何処なのか。
【ハッシュタグ #るん】
▼松本千秋さんのnoteはこちら。最新刊『ニュートーキョーカモフラージュアワー 3』も発売中です。
■柳亭小痴楽さん(落語家)
『あの子とQ』万城目学/新潮社
難しい事ばかり考えたり何かとストレスを感じてしまったりする方々に、万城目さんの編み出すノンストレスな柔らかな伏線と回収を味わってほしい。今作は、人間社会に溶け切った吸血鬼の女子高生が友情と勇気を奮い立たせて吸血鬼社会に立ち向かっていく、ワクワクドキドキにしてハートフルな物語。そして万城目さんらしさ溢れる笑いも忘れずに散りばめられていて、読み始めから読み終わりまで凝り切った頭の中を優しくほぐしてくれる爽やかな一冊です。
【ハッシュタグ #あの子とQ】
『死にがいを求めて生きているの』朝井リョウ/中央公論新社
伊坂幸太郎さんが始めた螺旋プロジェクト(作家によるコラボ企画)で出された一冊。物語の舞台は平成。複数の主人公。何かに生きがいを見つけることに必死になったり、何も見つからずに死にがいを求めたり。沢山の点と点が最後一つの線になった時の壮大さに戦慄が走った。何かに夢中になり、なり過ぎてしまったり、何も見つからずに不安を抱えている方、生きづらさを感じている方におすすめの、生きるとは何との戦いなのかを主人公たちを通して感じられる一冊。
【ハッシュタグ #死にがいを求めて生きているの】
▼柳亭小痴楽さんの公式サイトはこちら。10/27(木)にはnote クリエイターフェスティバル 2022にもご出演いただきます。
■河出書房新社
『テヘランでロリータを読む』アーザル・ナフィーシー(著),市川恵里(訳)
タイトルに並ぶ語句に違和感を持たれる方もいらっしゃるのでは。この本は、大学教員の著者が、イスラーム革命後のイラン・テヘランで過ごした恐怖と葛藤の日々と、一部の学生と開いた秘密の読書会のことを綴った回顧録です。圧政と戦争、あらゆる自由が奪われた彼女たちの人生とそれを支える文学との関係は、「読むこと」と「生きること」が如何に不可分であるかを明らかにします。西加奈子さんによる解説「私たちのもの」も必読。
【ハッシュタグ #テヘランでロリータを読む】
『内臓とこころ』三木成夫
このタイトル、この装画につられ、自然と手が伸びる方はごく僅かなのでは。この本は、解剖学者である著者の「デビュー作にして伝説的名著」とも言われていますが、実は保育園での「子育て」についての講演をまとめた、所々で「(笑声)」も入る、大変読みやすいものです。胃袋、唇などの発育過程から、徐々に「こころ」が形成されていく人間という生きもの、4億年の進化とつながるその生命について、深く思いを巡らせる一冊です。
【ハッシュタグ #内臓とこころ】
『オン・ザ・ロード』ジャック・ケルアック(著),青山南(訳)
タイトルをご存知の方も多いのでは。この本は、1957年に出版された著者の自伝的小説。「カウンター/サブカルチャーの原典」として読み継がれ、多くのアーティスト、作品に影響を与え続けています。半世紀以上も前の話と侮るなかれ。日常からの解放、精神の自由を求め旅立った若者たちの葛藤と快楽、憂鬱と興奮のループは、読めば必ず、ここではないどこかへ私たちを連れ去ります。お好きな章から、窓を全開にしてお楽しみください。
【ハッシュタグ #オン・ザ・ロード】
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■幻冬舎
『浅草ルンタッタ』劇団ひとり
文章から声、音楽が聞こえ、人物の映像が目に浮かぶような『浅草ルンタッタ』。孤児と遊女の過酷な人生を描きながらも、祝祭的な空間を文字で演出した劇団ひとりさん。映画『浅草キッド』の次に挑んだ表現に驚かされます。読んでいるのに、まるで舞台を見ているような小説。人情話が好きな方、疾走感ある物語を読みたい方、浅草オペラが気になる方、確実におもしろい作品を読みたい方…いろんな方にお楽しみいただける一冊です。
【ハッシュタグ #浅草ルンタッタ】
『カニカマ人生論』清水ミチコ
稀代のエンターテイナー・清水ミチコさん、実は、「気弱で気に病みやすい」性格。本書では自伝的に半生を振り返りながら、たくさんの出会いと経験を経て、「若い頃よりクヨクヨしなくなった」と思えるまでになった日々を軽妙にでもしみじみ綴っています。懐かしい昭和カルチャーとともに、たくさんの箴言に出会える、「生き方本」でもあります。悩みやすい人、自分に自信がない人に、ぜひ読んでいただきたいです。
【ハッシュタグ #カニカマ人生論】
『レッドクローバー』まさきとしか
子供の虐待や通り魔、家族の無理心中など事件は後を立ちません。「信じられない!」と片付けたくなるのに、つい目が離せなくなる時ありませんか。「自分も彼や彼女のようになってもおかしくなかったのでは」、と。人を殺してしまうほどの怒りは、本当に対岸の火事なのか。事件と日常を隔てる壁は意外と薄いのではないか。「ついカッとして」――その怒りの本質を追うミステリです。「怒りは誰を殺すのか」、今こそ見届けてください。
【ハッシュタグ #レッドクローバー】
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■ダイヤモンド社
『メイクがなんとなく変なので友達の美容部員にコツを全部聞いてみた』吉川景都,BAパンダ
コスメカウンターが怖かったり、普段はすっぴんで過ごしていたり、スキンケアをついサボってしまったり、メイクがずっと変わっていなくて、義務になってしまったり……そんな方にこそ、ぜひ読んで頂きたい一冊です(マンガ家の吉川景都さんも、編集担当もそうでした)。眉毛の章、よかったら実践してみてください。「今っぽい!」と自分の顔に驚く方が続出しています。
【ハッシュタグ #吉川パンダメイク本】
『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』パク・ソンヒョク(著),吉川南(訳)
勉強しておけばよかった――そう後悔している人に読んでほしい一冊。勉強のノウハウはほとんどないのに、読んだらすぐ勉強したくなる異色の勉強本です。事実、本書を読んだ中高生の98.4%が「勉強したくなった」と回答。10代の子どもから70代の大人までを席巻した韓国で50万部のベストセラー。「勉強に手遅れなんてない」をぜひ実感してください。なお、ご一読いただく際には、ハンカチを用意することをおすすめいたします!
【ハッシュタグ #勉強が面白くなる瞬間】
『世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考』深井龍之介
元大工の政治犯として処刑されたイエス・キリストや、2度の破産を経験して60歳をすぎてケンタッキーフライドチキンを成功させたカーネル・サンダース……。偉人たちの意外な歴史エピソードを知れば、きっと目の前の悩みは吹っ飛びます。今のあなたは、生きているだけで大成功。歴史の懐の広さに、心揺さぶられ、爆笑し、そして最後にちょっぴり勇気をもらえます。大人気ポッドキャスト「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」初の書籍化!
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■日経BP
『リセットの習慣』小林弘幸
あなたは今、「悪い流れ」に乗っていませんか? なんとなく調子が出ない、イライラする……そんな方はコロナ禍で自律神経が乱れ、心身に悪い流れが続いている可能性が大。そこで名医が推奨するのが「新たに始める」と「思い切ってリセット」です。朝の習慣を1つプラスする、寝室の環境を変えてみる、リズムを意識して歩くなど、簡単だけど効果バツグンな行動術。今すぐスッキリしたい方に心からおすすめです。
【ハッシュタグ #リセットの習慣】
『資本主義の先を予言した 史上最高の経済学者 シュンペーター』名和高司
新しいことができない、世代交代が起きない、無能な人が出世する……。行き詰まりを打開する方法は、シュンペーターにある! シュンペーターが特に経営者に人気があり、現代も生き生きしているのは、「使える」理論だからです。この本では、柳井正や松下幸之助などのわかりやすい例を引きながら、イノベーションをお伝えします。まさに、「経済学は、シュンペーターからはじめよ!」です。
【ハッシュタグ #シュンペーター】
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■早川書房
『パン焼き魔法のモーナ、街を救う』T・キングフィッシャー(著), 原島文世(訳)
かわいいルックス(表紙)と侮るなかれ! 読み始め1行目からかわいいとは真逆の文章が…。14歳のモーナはパンと焼き菓子限定のちょっとした魔法が使えるだけの普通の女の子だけど、死体を発見したり陰謀に巻き込まれたり町を守ったり…翻訳小説が好きな人・ファンタジィが好きな人・パンが好きな人、もちろんごはん派も! 皆に読んでもらいたい愛と勇気とパン焼き魔法の物語!
【ハッシュタグ #パン焼き魔法のモーナ街を救う】
『羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季』ジェイムズ・リーバンクス(著),濱野大道(訳)
「羊飼い」は聖書に出てくる最古の職業にして、今現在も連綿と続いている生業である。春夏秋冬の仕事や生活を通して描かれる、自然や動物の美しさと表裏一体の残酷さは想像以上のもの。過酷で閉鎖的な世界を嫌い、オックスフォード大学に入学して一度は故郷を離れた著者が、なぜ現代の「羊飼い」として生きることを決めたのか。理性的かつ詩的な文章で綴られる喜びと誇りに、読後、自分の人生も語りたくなるような快い一冊です。
【ハッシュタグ #羊飼いの暮らし】
『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』サリー・ルーニー(著), 山崎まどか(訳)
いまを生きる私たちのための恋愛小説。恋に落ちてしまったら、もう後戻りはできないし、幸せになりたい気持ちは強くなる一方だけれど、現実はもっと複雑で、一筋縄ではいかない。言葉では言い表せない感情に胸がいっぱいで急に泣き出したり、突如激しい感情に突き動かされたり...。でもきっとそれが人を愛するということ、生きるということなのかもしれない。恋に悩める人にオススメの1冊。
【ハッシュタグ #カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ】
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■文藝春秋
『旅をする木』星野道夫
28年前に1度だけ星野さんに取材したことがある。「日本に来るのも楽しみだけれど、すぐアラスカに帰りたくなるんです」「最近は、アラスカの広さから深さに目が行くようになって」物静かに語る星野さんの目がやけに澄んでいて、どこか遠くを見ていた。『旅をする木』は、星野さんが魅了されたアラスカの風や匂い、人々や動植物の息遣いを、リアルに感じさせてくれる。我々を惹きつけてやまない何かが、この本にはある。
【ハッシュタグ #旅をする木】
『クライマーズ・ハイ』横山秀夫
連載第1回を読んだとき「とんでもない小説が始まった!これこそが私の読みたかったものだ!」と心を撃ち抜かれました。面白かった。面白すぎました。様々な局面で岐路に立たされる主人公・悠木から、自分もこんなふうに仕事に向き合いたい、人と向き合って繋がっていきたい、自分の信じる光を探り当てたいと、心が突き動かされました。切れ味鋭い短編作家・横山秀夫さんの本格長編。いつ読んでも、何度読んでも、まちがいない傑作。全身全霊でおススメしたい一冊です。
【ハッシュタグ #クライマーズ・ハイ】
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■ライツ社
『認知症世界の歩き方』筧裕介(著),認知症未来共創ハブ(監修)
いままで、専門家による認知症の本はあっても、ご本人の視点で書かれた認知症の本はありませんでした。この本は認知症のある方が経験する出来事を、旅のスケッチと旅行記の形で、まるで「ご本人の頭の中を覗いているような感覚」で学べる本です。認知症のある方がどんなことに困っているのか知りたい人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
【ハッシュタグ #認知症世界の歩き方】
『拝啓 人事部長殿』髙木一史
「どうしたら会社は働きやすくなるのか?」個人の視点で考えてもわからなかったテーマを人事の視点から考えた一冊です。トヨタを3年で辞めた若手人事が「どうすれば日本の大企業の閉塞感をなくせるのか?」という問いを掲げ、その回答を手紙形式でまとめた全524Pに及ぶ力作です。
【ハッシュタグ #拝啓人事部長殿】
『マイノリティデザイン 弱さを生かせる社会をつくろう』澤田智洋
「多様性」が必要だとよく言われますが、ほんとうの多様性とは? 苦手、できないこと、障害、コンプレックス=人はみな、なにかの弱者・マイノリティである。そんなひとりが抱える「弱さ」を、世界を良くする「力」に変えるアイデアを生み続ける仕掛け人による書きおろし。弱みをもつすべての人におすすめしたい本です。
【ハッシュタグ #マイノリティデザイン】
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推薦図書は以上です。気になる本はありましたか? この機会にあたらしい本との出会いを楽しんでください!
「#読書の秋2022」コンテスト概要
■応募期間:2022年10月12日(水)〜11月30日(水)
■参加方法:noteアカウントにログインし、「 #読書の秋2022 」と「#(書籍タイトル)」のハッシュタグをつけて、期間中に記事を投稿
■賞について:
出版社賞
・各出版社が提示した推薦図書の感想を、各社が読み、選出します。
・賞品および受賞人数は各出版社の告知記事をご覧ください。
note賞
・クリエイターの推薦図書およびその他の本の感想は、note運営事務局が読み、選出します。
・賞品はAmazonギフト券3,000円分を5名に贈呈します。
▼応募要項など詳細はこちらの記事をご覧ください。
▼全国136の書店で推薦図書のフェアも開催します。