ポプラ社文芸編集部がいま出逢いたい作品像 #創作大賞2024
4月23日にスタートした、日本最大級の投稿コンテスト「創作大賞」。今回は21メディアに協賛いただき、優秀作品は連載・書籍・映像化など、クリエイターの活躍を後押ししていきます。
創作大賞に応募したいけれど、「どんな作品を書けばいいの?」「作品を書くときのポイントは?」などの疑問や悩みを抱える方に向けて、各メディアにアンケートを実施。今回はポプラ社文芸編集部(ポプラ社)にお答えいただきました。創作大賞に応募するさいのヒントとして、ぜひお読みください。
——編集部の特徴や強み、代表作・話題作を教えてください。
当社は創業当初から児童書を中心に出版していますが、2000年に一般書ジャンルへも参入しました。当時はビジネス書や自己啓発書なども手がけました。
2006年には「ポプラ社小説大賞」という新人賞の公募をはじめ、現在は「ポプラ社小説新人賞」と名称を変えて運営をしています。また同年に文芸PR誌『asta』(現在は『季刊asta』として継続)を創刊。2008年には「ポプラ文庫」も創刊し、本格的に文芸ジャンルへ参入しました。
これまでに小川糸さんのデビュー作『食堂かたつむり』や、本屋大賞1位となった辻村深月さんの『かがみの孤城』、青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』などの文芸作品、ライト文芸レーベル「ポプラ文庫ピュアフル」から『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』(森田碧)や『宮廷のまじない師』(顎木あくみ)(ルビ:あぎとぎ)などのベストセラーを刊行しています。
——読者層はどんな方が多いですか?
40代以上の女性がメインの読者層となりますが、「ピュアフル文庫」ラインの作品はSNSでの販促効果の高いものが多く、10代20代の読者も幅広く購入してくださっています。
——なぜ創作大賞にご参加いただいたのでしょうか?
前回も参加させていただいたのですが、個性豊かな応募作品から応募者の方々の熱意を強く感じました。自社主催の新人賞とはまた違った作品と著者に出会える可能性が感じられたので、今回も参加させていただきました。
——参加いただいた部門を選んだ理由は?
自社の新人賞の応募作品の傾向とは違うジャンルの作品を見てみたいという思いから選ばせていただきました。
——創作大賞では、具体的にどのような作品を期待していますか?
粗削りでもかまわないので、「これまでに見たことのないタイプ」の作品であったり、「その発想は思いつかなかった」と唸らされるような作品を期待しています。
ホラー部門:怖さやおぞましさの奥にある「切なさ」や「儚さ」まで描き出せているような作品
ミステリー部門:技術的な秀逸さよりも、エンターテインメント性やドラマ性の高い作品
恋愛小説部門:「その物語」「その関係性」を描く必然性を強く感じられる作品
ファンタジー小説部門:「なんでもあり」だからこそ、しっかりとした骨格を備えた作品
——すでに世に出ている作品で、期待するイメージに近い例があれば教えてください。
前例のない作品を求めたいと思いますので、こちらはノーコメントとさせてください。
——作品を書くときのポイントはありますか?
全ジャンル共通の考え方としてもっとも大切なことは、ジャンルに囚われずに「自分が本当に書きたいと思うものを書く」ことだと思います。
——応募者へのエールや期待のメッセージをお願いします。
当社は、日々新しい才能、斬新な作品を求めています。創作大賞という最高の舞台でみなさまの珠玉の一作と出会えることを楽しみにしています。
日本最大級の創作コンテスト「#創作大賞2024」募集中
出版社やテレビ局を合わせて過去最多の21メディアに協力いただき、「創作大賞2024(第3回)」を開催します。応募締め切りは、7月23日(火)まで。奮ってご応募ください!
ポプラ社文芸編集部の参加部門の詳細は、下記よりご覧いただけます。