あぁ、マーヴィン・ウィンドウ②
マーヴィン・ウィンドウとはアメリカ製の木製輸入窓です。
日本で窓と言えば普通はアルミサッシを指す、と言っても過言ではありません。そのくらいどの家もまずアルミサッシなのです。
もちろん、昔は木の窓が多かったハズ。
ボクが木の窓に魅せられたのは、家を建てるにあたり色んな本に目を通したワケですが、当時イギリスの住宅に興味を持っていて、そういう家をハウスメーカーでどうやって建てるか的な本が出ていて、そこにマーヴィン・ウィンドウが使われていて「オレもマーヴィンだ!」などと豪語していて一択しかありませんでした。
木製窓といっても部屋側が木製で外側はアルミというモノです。湿気が多い日本。全て木製なら雨風に晒されてすぐ腐敗するコトでしょう。だから単純に外側がアルミなら問題ないな、と思ったワケです。
で、なんの迷いもなく建築時に「マーヴィンで!」と、ハウスメーカー担当者に言い放ったワケです。輸入住宅全盛期の2000年頃、ヒネクレモノのボクは輸入窓の経験値が浅いモロ在来木造軸組工法の日本のハウスメーカーに輸入木製窓を入れて下さいとほざいていたのです。
価格も国産の窓に比べると割高で家の窓を全てマーヴィンにすると予算オーバー。ウチのカミさんの提案で風呂や洗面所・勝手口、子供部屋と廊下などは国産窓を入れるコトで何とか折り合いをつけました。
結局ウチのマーヴィンはダブルハング(上げ下げ窓)だけでなく、片側FIX(はめ殺し)の大窓などもあり全部で12箇所につくコトになりました。
ここからマーヴィンの不具合の歴史が始まります。
新築から数年後、まず「ウェザーストリップ」と呼ばれる、雨風を部屋に通さないタメにサッシの隙間に取り付ける樹脂製の部材が各箇所にあるのですが、コレがコトゴトく劣化してゆくのです。急にポロっとどこぞの樹脂が落ちてくるという・・・。
そして当時会社員だったので一日中窓を閉めっきりの日が多く、国産窓は結露がスゴいのにマーヴィンの窓にはソレが見られず「さすが!」などと言っていた無知な自分が情けなくなる位、木が湿気をガンガンに吸って木部を弱らせていました。幸いコレに関しては早々に気付くコトが出来たので、寒かろうが暑かろうが日中は雨天以外、基本 “木部を乾かすコト” を前提に常に窓を開けておくようになりました。
〈つづく〉
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