カザルス先生の玄孫弟子?の巻
最近、どうも体調がすぐれず弱ります。
今日も出社したのですが、主治医の先生から、これ以上は飲まないように、と言われているギリギリまで服薬しても、具合が悪くなる一方だったので、夕方早めに早退して(といっても一応完全フレックスなのですが)、1時間ほど寝込んでおりました。
今は回復してますが、皆さま、健康にはくれぐれもお気をつけくださいませ。
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さて。
また長文ですみません。
ヤニグロ先生
私の先生の先生が、ザルツブルクでメネセスと一緒にヤニグロに師事していた、と、一昨日のレッスンで伺って、
「(もちろん名前は知っているけれど)、ヤニグロ先生の演奏、まともに聴いたことがないので、まずは聴いてみよう。」
と書いた記事がこちら。
サブスクリプションサービスにヤニグロ先生のバッハの無伴奏組曲全曲その他を収録したアルバムが見つかったので、早速聴いてみました。
おーっ✨
これはなんて素晴らしい!
5番と6番の表現力たるや、筆舌に尽くしがたい。
(まだ全曲聴き終わってませんが)
メネセスのカザルスホールでの収録の旧盤同様、カザルス様の影響を受けたかのような、胸を打つ説得力のある演奏。
1953年録音ということは、巨匠カザルス様の全曲録音の約15年後の録音。
この時代、カザルス様の影響を全く受けていない下の世代のチェリストは、ほぼいなかったんだろうな、と思いつつ、ヤニグロ先生のことをWikiで読んでみました。
すると、なんと!
ヤニグロ先生は、11才で初めて、我が尊敬する巨匠カザルス先生のレッスンを受け、その後1934年(16才)からパリのエコールノルマルでカザルス先生に師事する、と書いてあるではありませんか。
なるほど、それならメネセスの旧盤も、ヤニグロ先生のこの録音も、カザルス先生の影響が強いのは当然です。
ちなみにブルネロもヤニグロ先生の門下生だそうです。
ということは、私は巨匠カザルス大先生の弟子の弟子の弟子の弟子=玄孫弟子(笑)
メネセスにブルネロも遠縁にあたるワケですね(笑)。
って喜んでいたけど、よく考えたら、このままだと私はそんな巨匠の皆様方の汚点そのもの。
尊敬するカザルス大先生を冒涜する存在になってしまう。
(誰もそんなこと思ってないですね😅)
いや、尊敬するカザルス先生に限って、1ミリでも近づきたいと努力している最中の者に、そんな冷たい言葉はかけますまい、と信じつつ、ヘッダーのヤニグロ先生のCDジャケットに写る、先生の右手の美しい形に目を奪われました。
そうだ💡!
この肩から手首にかけてなだらかに下る美しいラインこそ、チェロ演奏の基本だった。
ずいぶん前に、私の先生がiPadに絵を描いて解説してくれたし、どんな教則本にも、基礎的なこととして書いてある。
自分自身は、こうできているのか。
今日はいつも家で練習している向きを変えて
右横に鏡を、正面には高めに譜面台を立ててスマホをカメラにして置き、正面は弓の高さをチェック、右側は右手の曲線と低音弦と弓の角度をチェックしながら、ロングトーンのスケール練習をしました。
すると、想像以上に右肘が下に落ちることがあることがわかりました。
C線からA線まで、肩を上げることなく、しかし、肩から手首にかけてなだらかに下へ。
そうできるためのエンドピンの調整をしてから、これを意識して、長い時間スケール練習。
すると、右手の二の腕に力を入れなくても、腕の重みが自然と弦に乗り、バスタオルミュートをしていても、音が自然できれいに鳴るようになってきました。
特にC線とA線は、自然と重力を使えるのでラクに弦を鳴らせます。
うーん、なんでこんな大事なことに気がつかずに無駄な時間を過ごしていたんだろう。
これをもう少し身体に染み込ませれば、もっとリラックスして安定したいい音がいつでも出せるはず。
ドッツァウアーの3番も、力が抜けたせいで、より進歩した気がします。
アントニオ・ヤニグロ先生
拝啓
はじめてお便り申し上げます。
tyashiと申します。
日本にいる、自称・先生の曽孫弟子は、先生の写真を拝見して、あらためて基本中の基本をご指導いただきました。
貴重なご指導、誠にありがとうございます。
今後ともご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
敬具
フォイヤール
昨日フォイヤールが届いたので、先生の課題に取り組み始めました。
他のページはちゃんと見てないけれど、全体に楽譜が黒いです(笑)。
先を見過ぎずに、足元から鍛え直します。
発表会の後、「自分に全然足りていない基礎をやりたいです」と、わがままなことを先生にお願いして、その時色々話したのですが、「基礎とは何か」という話になったことを覚えています。
先生はこれまでも基礎中の基礎を教えてきてくださっていたのに、自分自身がそれを忘れてしまっていたのだ、ということに気がつきました。
それを含めて、発表会の後のこの2か月余りで私が先生にご指導いただいたことや、気がついたことは、この3年で一番重要なことのように思います。
ヤニグロ先生のCD
サブスクで聴いたヤニグロ先生の無伴奏のCD、タワーレコードのオリジナルでリマスター盤で出ているのを見つけたので、ポチッとしました。
タワーレコードの、特にクラシック部門には、素晴らしく詳しいスタッフがいらして、独自の企画をレコード会社に持ち込んで、レコード会社が自らリイシューしない、でも音楽マニアには堪らない隠れた名盤をたくさんライセンスを受けて発売、またはタワレコ専用商品として買い取って販売しています。
私はそんなタワーレコードさんを応援したく、これはどうしても買わなければ気が済まない、というCDが現役で販売されているときには、便利で早い大手外資通販サイトを使うこともありつつ、急がなければタワーレコードオンラインで購入することにしています。
パイネマンのドヴォルザークVn.コンチェルトや、クリフォード・カーゾンのモーツァルトPf.コンチェルトやジュリアス・カッチェンのブラームスPf.コンチェルト、他にもタワーレコードさんの目利きスタッフの選んだ復刻の名盤が揃っていますから。
(と言いながら、お金がないときや廃盤の場合は、中古CD店にお世話になります😅)
共感される方は、是非タワーレコードさんを応援しましょう!
私はもちろん、タワーレコードさんの回し者ではありません😊。
ああ。
そろそろ寝る時間です。
それではまた!
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