みうらじゅんさんへの手紙

みうらじゅんさんとはいつ出会ったのか。
物心ついたころにはもう知っていたような気がします。

はっきり意識するようになったのは、20年ほど前に初めて東京タワーに昇り、その展望台にあった雑貨コーナーで、みうらさんのグッズが並んでいたのです。
みうらさんといえば、ほらあのキャラクター。みどり色の、目が飛び出てるやつ。あれがグッズになって、ガラスケースに並んでたんです。
かえるかな?と思いながら、みうらじゅんといえばおもしろいことを必ずしてくれる人、という思い込みを持っていた私は、グッズを持っていても魅力がわかるわけじゃない、と買いませんでした。

そう、みうらじゅんといえば必ずおもしろいことをしてくれるんです。ほうっておいても。
だから、今ほど情報が多くなかったころは、なにかの雑誌で見かけたら読み、コラムが掲載されたら読み、ひそかにおっかけをしていたんです。
今はTwitterやネットの記事で、動向を探ることができて幸運です。
みうらさんのことは、次なにをするんだろう?次なにをするんだろう?とハラハラしながら見守っています。恐怖刺激のようなものです。
みうらさんを知ってから長い年月が経ちましたので、昔のように大丈夫かな?大丈夫かなこの人?というハラハラ感はなくなりました。


もう大ベテランです。大御所です。
もうなにをしてくれてもみうらじゅんなので、安心して見ていられます。


みうらさんのような人がいてくれて、ホッとします。私の心の緩衝材です。世間でのあれこれ、人間関係のあつれき、面倒ごと、息が詰まったように感じるとき、みうらさんを思うと、空気穴を開けてくれます。ホッと一息つけるのです。
ありがとう、みうらさん。
これからもおいかけます。

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