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お気に入りと暮らす

以前のわたしは、とても多くのモノに囲まれて暮らしていました。

部屋の中はモノで溢れ、隙間なんてないほどモノが所狭しと置かれている状態でした。

その光景に窮屈さを感じつつも、日常の忙しさを理由に片付けることから逃げていました。


しかし、たくさんの洋服を持っているのにも関わらず、ある日「着る服がない!」という現象に遭遇しました。

解決策を求め、ネットで調べてみると、
「洋服をすべて把握していない」
「着たい!と思える洋服がない」
「組み合わせパターンが少ない」
「着ない洋服も置いてある」
と、わたしの部屋の状態そのものでした。

わたしはそこから奮起し、大きなゴミ袋を片手に断捨離を開始しました。

洋服を片付け始めて改めて気付かされました。
本当に着ない洋服が多かったのです。

縮んで小さくなった洋服
とりあえず買った洋服
毛玉だらけ、色褪せた洋服
人からもらった洋服
いつか着るだろうと置いていた洋服

まだ綺麗な洋服は親戚にもらってもらい、
着られなくなった洋服には、きちんと「今までありがとう。」と、お礼と一粒の飴玉を添えてさようならをしました。


人生で初めて洋服の断捨離をしました。

洋服が占めていた部分がスッキリとし、空っぽになった引き出しを見て心が晴れやかになったのを覚えています。


そして、それ以来わたしは断捨離にハマりました。
洋服を片付け終わると、雑貨、化粧道具、漫画や小説…
部屋中のモノを片付けました。

そして、気づきました。

本当に自分が気に入ったモノ、大切なモノだけで暮らしたら、以前のようにモノに埋もれた生活をしなくても済むのではないかと。

それからわたしは、気になると片付けをしたり、空間を作る工夫をしています。

まだモノは多いですが、昔と比べてモノが少なくなり、収納スペースにも、わたしの心にも風が通るようになりました。

本当に必要なモノだけ。気に入ったモノだけ。
好きなモノだけに囲まれて暮らすことは、わたしの生活に落ち着きをもたらしてくれ、モノへの感性が磨かれたように感じています。

理想とする部屋にはまだ遠いですが、少しずつでも理想に近づけるように、そして生活の豊かさを保つために、断捨離を楽しみながら生活をしたいと思っています。

好きなモノに囲まれた暮らしは、わたしの生き方を変えてくれました。