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「デジタルでこんなの作ることができたらいいな」を考えてみた

この記事を書いている人

事業会社(小売業)の法務担当です。
法曹資格を保有していますが、諸般の事情で弁護士登録はしていません。
昔は事業部門の担当者として法務にいろいろと相談をする立場でしたが、今は逆に相談を受ける立場になっています。
自分自身や所属部門の仕事の進め方を改革することによって、働きやすい職場の実現や会社の収益向上に貢献したいと思っています。
その改革の手段として、デジタルという切り口で取り組もうとしています。

とはいえ、今回は、仕事の改革ということには必ずしもこだわらずに、趣味も含めてデジタルを切り口とした「こんなの作ることができたらいいな」を妄想してみることにしました。


どんなツールを作りたいか(趣味編)

山座同定アプリ

私は時々登山をします。
登山をする人は、山頂などで「山座同定」(さんざどうてい)というのをしばしばやります。
山座同定とは、あの山が剱岳で、この山が白馬岳、といったように、自分が見ている山を特定することです。

山座同定ができなくても何か危険な目に遭うというわけではないのですが、正確な山座同定ができると、登山の楽しみがグッと増すことは間違いありません。

何でもないことのように思えますが、やってみると実は意外と難しく、ソコソコ登山経験がある人でも普段から地図等を見て意識していないと、正確な山座同定ができなかったりします。

登山者の憧れ、ジャンダルムはどれだ?

隣にいた2人組の登山者の1人が誤った情報を相方に教えていたので、おせっかいかとは思いつつも正解を教えてしまいました。間違った情報を伝えていた方は「ホントにぃ~??うそでしょ・・・。」とおっしゃってましたが・・思い込みも入りやすいのが山座同定です。
唐松岳頂上直下からの眺望。

一番高いのが剱岳、左の方のチョイ高いのが立山(雄山)、真ん中チョイ左のチョコっとした山が別山ですが・・・予備知識がないと分からないですね。

そこで、山頂でスマホを使って山々を写し、その画像から「〇〇山です」といった識別をできるアプリが作れないかなと思いました。
最近使ったTeachableMachineなどでできそうな気もします。
山は季節や角度によって山容が違って見えるので、サンプル数は重要そうです。

補記
記事を作成した後にビールを飲みながら山座同定について調べていたら、既に複数のアプリが開発されていることが判明しました。
自分は存在自体知らなかったので、まだ使ったことはないのですが、次回の山行で試してみたいと思います。
あまり使ってる人見たことないんですけどね・・・。


鉄道車両の車歴アプリ

私は鉄道に乗るのも好きで、つい先日も東北地方を攻めてきたところです。

鉄道旅をしていると自分が乗る列車の「車歴」が気になります。
車歴とは、その車両の経歴のことです。

どこの工場で製造されたのか?
どこの路線でデビューしたのか?
いつ、どのような更新や改造を施されたのか?
どのような転籍をしたのか?

他者の生い立ちや経歴を知ると人間関係が充実してくるように、自分が乗っている車両の車歴を知ると、鉄旅もまた味わいが増すというものです。

2023年春に現役を退いた和田岬線の103系。
ベテランの風格が漂いますね。
幾多の修羅場をくぐり抜けてきた猛者だけに、その車歴が気になります。

鉄道界隈はオタクの中のオタクともいうべき世界なので、ネット検索で調べると車歴に関して色々なサイトやブログがあり、相当多くの事が分かったりするのですが、データを羅列しただけのようなものも多く(もちろん、調べて情報提供をしてくれているだけでも十分尊敬に値します!)、資料としての価値はともかく、コンテンツとして魅力があるものはあまり多くないという印象です。

↓上記の和田岬線の103系電車の車歴を紹介したサイトです。

そこで、観光客や乗り鉄が多く訪れるような路線の車両や、名物車両に特化した車歴検索アプリがあって、しかもコンテンツとしても魅力のあるものができてくれたら楽しいだろうなぁ、などと思いを馳せています。
最近は、鉄道ファンのすそ野も広がっていて、私のようなライト層や女性の鉄道ファンも増えているようなので、私個人の願望だけでなく潜在的な需要もあるのではないかと思っています。

SNSの要素をもつ乗り鉄アプリ

またまた鉄道ネタで恐縮です。

乗り鉄をしていると、自分が乗った路線、乗降した駅、乗った列車、写真、といった旅の記録や情報を一元管理できるアプリが欲しくなってきます。
この種のアプリは既に世の中に存在していて、代表的なものとして次のようなものがあります。

このアプリはそれなりに便利なのですが、他者とのコミュニケーションという面では、物足りなさを感じます。

どうしても自分の旅の記録として完結してしまうというか、今まで紙でやっていた記録を単にデジタルでできるようになったという感じで(もちろんそれだけでも相当に便利になっていますが)、他者との交流や情報のシェアといった要素に欠けるのです。

というのも、私は登山をするときにYAMAPという登山界隈では有名なGPS地図アプリを使っているのですが、YAMAPはSNSのような使い方ができるんですよね。

具体的には、例えばユーザーが登山地図にコメントを残して他のユーザーに情報提供したり、他の登山者の山行記録を見たり、これらを入口にしてユーザー間で情報交換や交流ができる、といった機能があります。私の場合でいうと、自分が4月に富士山に登った際の山行記録をアップすると、複数の方から、雪・氷・風の状況やルートの状況、駐車場情報などについて質問がありました。

自分が行こうとしている山やルートについて、直近で登った他の登山者からこうした情報が得られるというのは本当に素晴らしいことで、特に登山者の少ない山や時期に登る場合には重宝します。

YAMAPはこちら。

乗り鉄に置き換えて考えると、自分が今から乗ろうとしている路線、駅、列車について、食事処や、立ち寄りスポット、注意点などについて最新の情報が手に入ると、もっと鉄旅が充実するのではないかと思います。

乗り鉄ではローカル線を攻めることが多く、乗り換えなどの都合でGoogleMapのコメントや情報が少ない場所で時間を過ごすことも少なくないので、鉄道ファン同士による鉄道ファン目線での情報交換や交流ができるようなアプリがあったらいいなぁ・・・と思っています。

滝川から残雪期の根室本線を攻める。地方では特に情報が欲しい。

どんなツールを作りたいか(仕事編)

先例集

ここから急に仕事の話になりますが、私が従事する法務業務は、人単位でみても組織単位でみても、個別具体的な案件の経験・蓄積がソリューション能力の向上に直結します。

スピードにおいても、品質においても、です。

つまり、個人が経験した案件を組織としての経験としてストックしたり、組織としての案件のストックを個人が参照できる状態を実現することが、個人と組織の両面でソリューション能力を高めます。
いわゆるナレッジ・マネジメントです。
これを実現するためのツールとして、デジタルを利用した先例集を作ることができないものかと思っています。

お金をかければ、どこかのベンダーがそれなりのものを作ってくれるのでしょうが(あるいは既製品があるのでしょうが)、そういう大がかりなイメージではなくて、ローコストで、かつ自分の職場にフィットしていて使い勝手の良い、ユーザーフレンドリーなものが作れないものかな、と思っています。

ざっくりとしたイメージです。

スケジュール表

私の職場では昔ながらのホワイトボードが存在していて、それを使ってスケジュールを管理しています。

これはこれで良さもあるのですが・・

一覧性に優れる、トラブルがないなど、ホワイトボードにはホワイトボードのメリットがあるのですが、テレワーク時や終日外出しているときに予定を変更する場合などには、結局誰かがわざわざホワイトボードで書き換えたりしなくてはいけないので、そこが致命的に不便です。

本来なら、スケジュール管理用のシステムぐらいは会社がとっくに導入してくれていて然るべきだと思うのですが、全社で共通の仕組み、システムとして導入されているものは未だありません。

そこで、前述の先例集と同じように、そんなに大掛かりなものでなくてもよいので、とりあえず自分の職場のスケジュール管理を簡単にできるツールができないかな、と思っています。

初期対応チャットボット

法務業務では、社内の各所から様々な相談が寄せられます。

とはいえ、その多くは、同じような内容の繰り返しだったりします。

そうすると、最初の入口のところでは、チャットボットによる自動応答で省力化・効率化できれば、法務にとっても負担が減りますし、ユーザーにとってもスピードアップにつながることが期待できるのではないかと思います。

まとめ

登山と鉄道の趣味に関しては思い入れが色々とあるので書きすぎてしまいましたが、実現可能性という意味でいえば、仕事上のツールの方が取り組みやすそうです。
短期的に恩恵を感じられやすそうなのはスケジュール表ですが、職場とメンバーのパフォーマンス向上のためには先例集がもっとも効果が上がりそうです。
今後は方法論を含めて実現の可否を探っていきたいと思います。





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