📚️『複眼人』
呉明益の『複眼人』を読みました。
読んでみて考えたこととか、感じたこと、キーワードを挙げながら書いてみます。
🐋ゴミの島
現実の世界にも、近くありうる話かもしれない。
ファンタジーだけど、ファンタジーじゃない、そんな感覚を持ちました。
🐋無機質
景色。田舎のどこか懐かしさ、有機的?な趣を感じる家やお店もあれば、
そこに開発やら何やらで、
突如チグハグした、周辺に合わない無機質なものが現れることもある。
今の世の中にも共通している部分があるのかもしれないです。
🐋自然
海の香りを感じたと思えば、死の匂いも感じる。
関わる人間の姿やそれぞれの登場人物の自然への向き合い方を通して、うまく表せないけど、なんだか大きなものだと感じました。
🐋孤独
登場人物の多くは別れを経験している。
周りに人がいる時の孤独こそ、満たされず、つらいのかもしれない。それは周りの世界が見えているようで、見えていないから…?
みんなもがいている。
守るもの( ≒愛する対象 )ができることで、
孤独から少し解放される、ということもあるかもしれないと思いました。
🐋世界の見え方
自分という存在はちっぽけであり、
目の前のことにクヨクヨしたところで広大な世界には何ら影響を与えない。
もうちょっと自分を俯瞰して見てみたいです。
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