死について。ぶつ切り思想。
人が死ぬのは何故悲しいのだろう?
もう話せないし触れられないし感じれないからだろうか。それが突然訪れるからだろうか。もしこういった理由で悲しいのだとすれば、生きている人との別れも同じように悲しいのだろうか。少なくとも私の周りの人たちは思い出さなくなっていった人たちとの別れを同じように嘆くことはない。
相手のことを考えて、生きることは素晴らしく、死ぬことは辛いため、可哀想と思っているからだろうか。別に死ぬことが辛いとは考えていない私には到底理解できない。そうか。とだけ思う。どうでも良いと思考停止をしている訳ではない。ただ自分が出来れば生きていたいくらいにしか思えないからだ。他人に対する感情なんで所詮自分本位だろう。
思い出は悲しいものだ。死んでしまった人やお別れした人々は勿論、今いつでも会える人との思い出も、悲しい。あの時のあの瞬間はまさにあの時にしか存在していないのだから。懐かしい、という感情と共に、寂しく、悲しい。そういう意味ではどんな人でも思い出は悲しさと共にある。
死んでしまったら思い出しか残らない。だから悲しいんだ。悲しいだけじゃなくって楽しい思い出もあるじゃあないか!そりゃそうだ。楽しい思い出だとしても、思い出す際に寂しさや悲しさもついてくるんだ。
今を生きる人たちとは先の未来があり、今がある。だからその人を思い出す時、いつも悲しい訳ではない。