【ハズビンホテル】INSEINEの作曲者が新曲を出すらしいので告知の内容を意訳してみた
日本でめちゃくちゃ流行ったアラスターのファンソング、作曲者がアラスターの声優さんをオファーして作られたものに『INSEINE』がある。
一時期はYouTubeのショート動画で多用されたり、色んな人が歌ってみたを投稿した神曲。
私も韻を踏んだリズミカルな曲調が大好きで、ずっと聞いている。
そんな神曲をを出したBlackGyrph0nさんの新曲告知がコチラ。
今回はPVもついてよりアラスター好きの心を擽る内容でドキドキしながら深夜を待つことになりそう。
という訳で、動画内の歌詞をなんとか自己流に意訳してみた。原文歌詞は本家動画様のコメント欄にあるので、そちらに目を通す事をまずはオススメしたい。
以下意訳(※正確な翻訳ではありませんので注意)
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マイディア、マイディア 泣く必要なんてないさ
君の命なんて大した軌跡にもならない
今は立ち止まって薔薇の香りを嗅ごうじゃないか
やがてデイジーが暗闇で墓地に花を咲かせるだろう
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以下、各フレーズの私なりの解釈を述べていこうかと思う。
基本的な意味は『それは後世に残す美しい遺産とは言えない』。
Thatは狙われてる側の命の事かな?と感じてこの訳に。
「泣く必要なんて無いじゃないか、どうせ大した人生なんて送ってない癖に残す必要が何処にある?」
告知PVを見ていたらそんなイメージが過ぎった。
・立ち止まってバラの香りを嗅ぐ 由来
慣用句「リラックスして羽を伸ばす」「今この瞬間を楽しむ」という意味のフレーズ。『The』を冠詞につけることで限定的な『今この瞬間(ワンシーン』を強調している感じがする。
・ヒナギクを押し上げる 由来
遠回しに死や埋葬を意味する言葉。死体が養分になる、墓地のデイジーは死体が押し上げているといったジョーク等様々な由来がある。
2つの花を使った慣用句を並べ立てる言葉遊びは、彼の饒舌かつ知的なイメージを強く受ける。
また、"stop and smell the roses"がポジティブで綺麗なニュアンスを持つ言葉に対して"Pushing up daisies"は割と冗談めいた響きなのも興味深い。
とまぁ、こんな感じで言葉を色々調べて意訳しながら楽しんでみた。
また、公開されたらPVの雰囲気とか眺めながら楽しく全文の意訳を楽しんでいこうと思う。
10/12 追記
曲の全文とPVが公開されたのでそれぞれの歌詞の意味がよりはっきりとした。
ので、全文や時代背景を元に解釈をし直してみることにする。
まず、舞台はアラスターの享年(1933年)である世界恐慌の最中のニューオリンズと仮定する。
(※『暗黒の木曜日』が1929年10月24日)
◆改定 『そんな事じゃ輝ける遺産は残せないよ』
・人生の些細な事を大切にせず悲しんでいると良い人生の遺産(記憶や思い出)を遺す事にならないよ、といった意訳。(正確ではありません)
・アラスターが恐慌に陥って苦しんでいる相手を市街地から大自然の中に誘って『輝く太陽を相手に見せるシーン』を反映。
legacyという単語が英語圏でより明るく壮大な響きだというのが理解できたので、こんな風に訳してみた。また、遺産という言葉の他には伝来のもの、古来より引き継がれたもの、という意味も持つ単語。
悪い意味だと慣習や時代遅れを指す意味もあるが、この場合は励ます為に使ってるのでポジティブでより相手の心を惹き付ける一言というニュアンスでいいかも。(アラスターの内心がどうなってるかは分からないけどね)
世界恐慌で明日に怯える人物にとって、その言葉はせめてもの希望なのかもしれなかった、という話。
余談(10/22追記)
◆ニューオリンズってどんな街?
黒人音楽とジャズの聖地になった港町。
だいたいの雰囲気はディズニー映画『プリンセスと魔法のキス』で描かれています。大好きな作品なので見て欲しい。時代背景も1920年代の設定なので、自動車や『モガ』な服装に情緒を感じる事ができます。
っていうか英語版ハスクの声優さんであるキース・デイヴィッド氏がこの作品でヴィランをやってるからまだ英語版見てない人は絶対に見た方がいい。(なお歌の方もめちゃ渋イケボ。ハスクと比べると若干ハリのある声でヴィランズソングをお披露目してくれるぞ!!!)
◆1930年代ニューオリンズで使われたain't
◆世界恐慌中のニューオリンズについて
・1932年時点で市民の約40%が失業状態に。
・銀行倒産・休業(Bank Holiday)で預金を失う人が続出。
・人種差別が加速する。
・その傍らでジャズ文化が綿々と語り継がれる。
⇒差別を受ける立場の人々が独自の音楽を作り上げる文化は、スペイン移民の音楽ルーツ(ジプシー音楽)とも共通するので歌わなきゃいらんねぇぜ!ってのは世界共通だなと思ったり。
世界恐慌について分かりやすく解説している時事チャンネル様の動画
(↑YouTubeに飛びます)
こんな事も頭の片隅に置いておくとアラスターの生前のイメージをより深く楽しめるかもしれない。