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ギブズのリフレクティブ・サイクルとコルブの経験学習サイクル
学びの旅はどこまでも続くもの。その道中で私たちが得る経験を、より深く活かすための二つのツールが「コルブの経験学習サイクル」と「ギブズのリフレクティブ・サイクル」です。両者は似て非なるもの。まるでアクション映画の続編が「より感情を重視したドラマ版」になったような進化を遂げています。
コルブの経験学習サイクル 〜学びの原型〜
コルブ博士が1984年に提唱したモデルでは、学びは次の4つのステップをぐるぐる回るプロセスとされています:
具体的経験(Concrete Experience)
「まずやってみる!」がこの段階の合言葉。たとえば、新しいプロジェクトに初めて取り組む。内省的観察(Reflective Observation)
「どうだったかな?」と振り返る。上司に怒られたことを思い出し、「もっと事前確認すべきだった」と反省。抽象的概念化(Abstract Conceptualization)
反省を理論に変える。「次回は報告をしっかり行うことで、同じミスを防ごう」と具体策を考える。能動的実験(Active Experimentation)
さっそく実行してみる! 反省を基に、次のプロジェクトではこまめに報告する。
ギブズのリフレクティブ・サイクル 〜より感情的なアプローチ〜
コルブが「アクション」や「実践」に重点を置いていたのに対し、ギブズのモデルは「心の動き」にまでスポットを当てています。このモデルでは6つのステップがあります:
記述(Description)
何が起こったのかを冷静に記録。まるで事件現場の刑事のように、事実だけを書き出す。
例: 「上司に報告を怠り、後で叱られた。」感情(Feelings)
感情はどうだった? 心の中にしまい込んだ気持ちを表に出すステップ。
例: 「叱られて悲しかったし、少し腹も立った。」評価(Evaluation)
何が良くて、何が悪かったのか?ここでは主観と客観のバランスを取る。
例: 「報告不足は私の落ち度だった。でも、上司ももう少し言い方を考えてほしい。」分析(Analysis)
なぜそうなったのかを深堀り。失敗の原因や背景を考える探偵のような段階。
例: 「時間が足りずに焦っていた。それが報告を忘れる原因だったのかも。」結論(Conclusion)
今後どうすればいい? 反省を行動に変える具体策を検討する。
例: 「スケジュールを組み直して、毎日報告の時間を確保しよう。」行動計画(Action Plan)
次のステップを決める。反省を「未来の成功」につなげるゴール設定。
例: 「次の週は、報告タスクをカレンダーに登録する。」
コルブ vs ギブズ
どちらも学びを深める強力なツールですが、その違いをユーモラスに例えるとこんな感じです:
コルブ: 「とりあえずチャレンジ!やったことを振り返って、理論に落とし込んで実践しよう。」
(学びのジェットコースター的なサイクル)ギブズ: 「ちょっと待って、その時の気持ちはどうだった?深呼吸して感情も分析してみよう。」
(学びの感情カウンセラー的なアプローチ)
選ぶべきはどっち?
迅速に行動しながら試行錯誤したいなら コルブ。
感情や細かい振り返りを大切にしたいなら ギブズ。
結論
どちらのモデルも学びを深めるために有効です。ただし、現代の複雑な職場環境では、ギブズのリフレクティブ・サイクルの「感情」や「行動計画」が特に役立つことが多いでしょう。次回、上司に叱られたときは、ただ落ち込むだけでなくギブズを思い出し、「感情」をひとまず分析。もしかしたら、そこに次のレベルアップのヒントが隠されているかもしれません!