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自閉スペクトラム症とスピリチュアルなど

こんにちは。
1月の自己紹介無料月間と言うことで、今日は私の肩書きの一つに関係する医学的な記事となります。

今回は、私の専門分野の障害である「自閉スペクトラム症(以降ASDと書きます。)」について簡単ではありますが書いていきたいと思います。
※ ASD(Autism Spectrum Disorder)

このASDは、自閉症、アスペルガー症候群、特定できない広汎性発達障害を含む概念です。

注意欠陥・多動症(ADHD)は、概念としてASDに含まれませんが、両者は共に発達障害に分類される別の神経発達障害です。

ただし併存することがあり、その割合は30〜50%と言われています。
この場合、両方の特性が影響し合って、診断や治療が複雑になってしまい難しいというのが一般的な考え方です。

しかし、一見、別に分類されるこれらの障害は共通点もあります。

・ ミスが多い
  ASDでは臨機応変な対応が苦手、ADHDでは不注意が原因となる。

・ 空気が読めない
  ASDは抽象的な判断が苦手、ADHDは衝動性で行動するため。

・ こだわりが強い。
  どちらも特定の物事に過集中することがあります。
  「知能」とはイコールではありませんから、ドクターにも居ます。
  私も危ない・・・(^_^;)?!

・ 予想外の出来事に弱い
  柔軟な対応が出来ない。応用が出来ない。

と言うように、ASDADHDには、共通した特徴があります。

なにやら、自分にも当てはまるところがあるなと思う人は多いでしょう。

しかし、これらの発達障害は、「白」か「黒」とハッキリ断言しにくいのです。

障害の程度が、強い人、弱い人と段階的に「グラデーション」のようになっています。

だから、「スペクトラム」と言う名前がはいっています。

全てが重なってグラデーション(スペクトラム)に


◎ ASDとADHDの共通点

少し古い論文になりますが、「ASD」と「ADHD」の障害を持つ人には、
共通した特徴的な「脳の構造」を持つことが報告されています。

それは、「右脳」と「左脳」をつなぐ「脳梁」という箇所が、正常な人にくらべて小さいと言うことです。
結論から言うと、右脳と左脳の連絡が上手く取れないと言うことです。

これが問題です。
まずは、簡単に「右脳」と「左脳」の特徴を見てみましょう。

◎ 右脳の特徴

右脳は「イメージ力、記憶力、想像力、直感力」などを司ります。

右脳の能力が強い人は

  • 感情表現が豊かで喜怒哀楽がハッキリしている。

  • 直感やひらめきに優れ、ゼロから新しい発想を生み出す能力が高い。

  • 空間認識能力や芸術的センスに長けている。

  • 他人の気持ちをくみ取る共感力が高い。

右脳は、特に幼少期に活発で、大人になると意識的な活用が重要です。
それに、脳の発達は生まれてから脳が構造的に完成するまで三年ごとに発達が入れ替わるという研究もあります。
これは私の臨床でも実感しています。

◎ 左脳の特徴

・ 理論的思考
  言語、計算、分析、データ処理が得意。客観的で冷静に物事を判断する。
・ 計画性
  時間厳守や計画立案が得意で几帳面な性格が多い。
・ 言語能力
  読み書きや会話など、言語に関する機能を司る。
・ デジタル派
  数字、重視し、感覚よりもデータに基づいた決断を好む。

これら右脳と左脳の特徴を書きましたが、医学的と言うより機能の面で強調されています。

左脳は「計算」などを司ると言われていますが、最近の研究では、そんなにスッパリ分けられないのではないかという研究も多いのです。

◎ 右脳と左脳の連絡機能不全


「右脳」と「左脳」をつなぐ「脳梁」という解剖学的部分は左右の脳の情報、感覚
、感情、論理的思考などの連絡を取り合って上手く補い合っています。

最初に結論を書きましたが、

ASDやADHDなどの発達障害は、これらの機能不全は左右の脳の補完的な連絡機能が上手く働かないと言うことです。

これをなんとか出来れば良いというわけですね。

研究はどんどん進んでいきます。

ところで、最近、スピリチュアル系のYouTubeや本について思うことがあります。
言ってることが、無茶苦茶で見ていられない、また、よくそんなにそんな話を堂々と言い切れるのだろうと思うことが多いのです。

間違ったことを、堂々と、疑いも無く言い切れるのは「発達障害」の特徴でもあるからです。

そこで、
「発達障害」というキーワードとこれらの問題を重ねて書いてみたいと思います。

◎ 発達障害と宗教、スピリチュアル

こういう障害を持つ人が、「新興宗教」や「スピリチュアル」などにハマれば、それは大変です。
現実離れした妄想の世界に閉じこもってしまいます。
私は、ある種の「自閉症」だと思います。

  • 第一に理屈が通らず、

  • 理論的では無く、

  • 教義も無く、

  • 道徳も説かず、

  • 「御利益」重視の一辺倒で、

  • イメージ先行です。

  • 学術的な知識もありません。

  • 「神社」のことを語っていても、「神官」ほど正しい知識はありません。

  • 当然に神職の教育を受けていません、

一般社会では、自分に取り柄が無い人に多く、「霊」や「神様」が見える自分は特別であると「現実逃避」したい人に多いのです。

神社の神職の方のほとんどが、YouTubeとかの、こういう話に関してコメントもしません。

完全スルーです。

最近、これも良くないのではと思っています。

もちろん、全ての人が「現実逃避」したい人と言っているのではありません。

本当に「超感覚」が強い人も、極々少数いるでしょう。

ただ、スピリチュアル系は、「宗教」を求めるホモサピエンスの「脳」の特徴であるがゆえに、オウム真理教のテロ以来「宗教アレルギー」の日本に於いて、「宗教」を避けて、なおかつ「宗教的」なものを求める人の受け皿になっていると考えています。
ですから、前述した特長を持つメチャクチャな話も氾濫しています。

※ ホモサピエンスの「脳」に関しては、初回投稿のNExT-Intelligenceへようこそ!」を参照してください。

これには注意が必要です。

現実逃避のアイテムになってしまい、現実社会で活躍できなくなります。

これは「LGBTQ」にも言えることです。

本当に「性同一性障害」であるかどうかの診断も難しい。

ですから、
まだ、「右脳優位」が続いている「思春期」に多い。

こういう思春期年代に、
「性転換手術」を進めるというのは間違っていると思います。


これに「統合失調症」に加え、
最近はあまり聞かないですが「祈祷性精神病」という「病名」もあります。

こうなれば、もはや「教祖」や「チャネラー」となります。

この「祈祷性精神病」に関しては、歴史が古く戦前に京都大学の医学部の教授によって提唱されました。
さっき書いた「超感覚」とも関係していました。

ただ、当時と今では「定義」が変わっています。

これについては「機会」があれば書きたいと思います。

◎ 神経機能医学

これを私の「神経機能医学」は、上手くバランスを取り、左右の脳をバランス良く発達させて、障害を程度を極めて少なく出来るという治療です。

以上、簡単ですが脳神経学的、脳科学的記事を書きました。
これらの事については、
「NExT-Intelligence」の母体である「NExT-InstituteⓇ」で神経機能医学として
臨床と研究がされています。
また、医療関係者向けの医学講座を主宰しています。

龍玄🐉記





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