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Microsoft Designerでトーン技法
こんにちは。今回は私の浅薄な知識でもって、トーン技法をMicrosoft Designer (≒ Dalle3)で利用することについて書きたいと思います。何でトーン技法なのかですが、Dalle3が生成するデフォルトの女の子を回避するためです。可愛いのですけどね、可愛いのですけど多少なりともニュアンスを変えてみたいのです。
ChatGPT-o4の女の子
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Microsoft Designerの女の子
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各種トーン
1. ハーフトーン(Halftone)
ハーフトーンは新聞や雑誌の印刷で使われる技法です。写真やイラストの階調(グラデーション)を、異なる大きさのドットで再現する方法です。新聞に印刷されている写真に目を凝らすと、ドットで表現されているのがわかりますよね。アレです。
拡大しなくても、ドットで陰影を表現しているのがわかりますが、ドットの大きさが違うかと言うとそうでもないような気はしてます。投稿サイト向けではないような。
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2. スクリーントーン(Screentone)
スクリーントーンは、マンガやコミックで使われる技法です。半透明のフィルムにパターンやトッドなどが印刷されたシートというものがあり、そのシートで陰影や質感を表現するそうです。生成AIオンリーの私には使い方がわからない。
次のイラストではジャケットがドットで表現されていますね。ただ、ここだけ見るとハーフトーンと違いを感じられず、プロンプトにスクリーントーンを指定しても結果的にハーフトーンと同じになることがあるのかもしれません。
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黒タイツなんかベタ塗りでスクリーントーンぽさがありませんね。まぁこういうことも起きるでしょう。生成画像がデフォルト女の子ようになっていなければ私としてはOKなので、合格です。
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3. デュオトーン(Duotone)
デュオトーンは、2色のインクを使って画像を印刷する技法です。表現にドットは関係しません。主にモノクロの写真にもう1色(通常は暖色や寒色など)を加えて、独特の色合いや雰囲気を持たせるために使用されます。これにより、シンプルなモノクロ画像がより豊かな表現になります。
次の画像にモノクロ画像を一歩超えた独特の雰囲気を感じますね。黒と灰色のデュオでしょうか。これも合格です。
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次の画像は、黒とこげ茶色の組み合わせですかね?デュオトーンがドット技法とは無関係といっても、必要な部分は生成AIがドットとして補完してしまうようです。これも合格。
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4. トリトーン(Tritone)・クォドトーン(Quadtone)
トリトーンは3色、クォドトーンは4色のインクを使って印刷する技法です。これらはデュオトーンと同様に、複数の色を重ね合わせることで、より豊かな色彩や階調を表現できます。
デュオトーンに比べて確かに色彩が豊かになっている気はしますが、3色なのでしょうかね?
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5. フラットトーン(Flat Tone)
フラットトーンは、均一で単調な色やトーンを用いたスタイルです。使用する色は一色のみで、グラデーションや階調がなく、一定の色の範囲でシンプルに表現します。主にグラフィックデザインやポスターなどで使われ、力強いビジュアルインパクトを持つ場合が多いです。
フラットトーンの絵は、影やグラデーションがなく、完全に均一のはずです。ですが、髪の毛に影という光の反射が表現されています。また使用する色は一色と書きましたが、一つの絵の中で複数のフラットトーンを使うのはOKなので、生成AIは複数色の画像を生成するようです。一応フラットトーンを模倣していると言えると思います。
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次の画像では、コントラストが強くなるよう指示しました。ポップアート向きですね。
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6. コンティニュアス・トーン(Continuous Tone)
コンティニュアス・トーン(連続階調)は、写真や画像のように、滑らかで連続したグラデーションや階調がある画像を指します。ハーフトーンやスクリーントーンと異なり、ドットやパターンを使わず、自然な明暗や色の変化が見られる場合に使われます。
Dalle3が生成する画像には連続性を感じません。Dalle3の学習不足でしょうか。ただ、線画のような独特な雰囲気がありますね。使い方次第といったところでしょうか。
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7. シェードトーン(Shade Tone)
シェードトーンは、陰影や明暗のトーンを意識的に強調して表現する技法です。特に光と影のコントラストが強調されるアートやデザインに用いられ、立体感を生み出すために使われます。
次の画像では、立体感が良く表現されてますね。必ずしもこうはならないのですが、うまくシェードトーンが生かされた一枚です。
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8. ミッドトーン(Midtone)
ミッドトーンは、画像や写真における中間的な明るさの部分を指します。ハイライト(明るい部分)とシャドウ(暗い部分)の間に位置するトーンで、全体のバランスを取る役割を果たします。
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次の画像では背景にターコイズブルーを指定してみました。いい感じになりますね。
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面白いですね。
それではまた。