ブルーピリオド実写版美大受験勉強全力入れてた私は最悪の気分になった件を吐き出す


【注意】
ネタバレがガッツリあります。

初めて書くので拙いです。


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【概要】

ブルーピリオドは美大受験のお話。

実写版は受験を志してから合格するまでを描いている。

最後のシーンで京都精華大学が出てくるが、それが最悪だと思ったこととその理由についてを吐き出します。



【最後のシーンまでは完璧】

基本的にずっと感動するくらい丁寧に描写をしている。

●キャストはハマり役しかいない。

画塾の先生役の人は「そういう先生いるわぁ〜」と唸ってしまった。

高校の美術の先生はあくまで否定はしないが100%できるとは言わない、でも、「こいつ面白くなるかも?」と思って言葉を紡いでいる感じがアート畑出身者な感じがした。

龍二は女装だがいかにも女装って感じではなく綺麗な女子に見える(=コスプレ感がない)ので抵抗なく受け入れられた。

演技については分からないが違和感なく感情輸入ができたので演技が上手いんだろうなと。


●下調べをちゃんとしている

作品として絵を熟練度に合わせてポイントを押さえて書き出して見せなければならない。

そこが監修が入っていたり実際のアート畑の人に描かせているのでリアリティがあった。(というよりもう実物?)

上手い絵は上手い人に描かせたら完璧に返ってくるのは分かるが、下手な絵も下手に描けているのが本当にいい。

絵画初心者のパースの崩れ方や色の混ぜ方あるあるを押さえていたり、画塾で合評するときにデッサンが並ぶシーンでの石膏像の歪み方など。

なんでできるんだよ、と感心してしまった。

画力を上げる過程での下手な状態が誤魔化しなく丁寧にやっているのがとても評価できる。

●ロケ地がまんまその場所

これは告知のyoutubeにある情報だが、本当の画塾でロケをしている。

画材も本物、教室の汚れも本物。

もし美大受験をするイメージをつかみたいならこの映画がチュートリアルがわりになるくらいそのままだった。


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【合格発表のシーン】

●最後のシーン振り返り

受験終了→シーンが変わり池が映る(ここから精華)→合格発表の札を見る→合格する→東京藝大の合格者のみが持てる紙袋が映る

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【京都精華大学の立ち位置など】

●京都精華大学(以下精華)がロケ地になったことは情報は公開時点でクローズだった

→最速で映画を見ていい気分になってるところに精華が映る


●精華の立ち位置としては東京藝大や京都芸大の滑り止めで受ける場所(=美大受験に敗れたものが行く場所)であったり、人文学部があるので美大のフリをしていると言われたりする、言い方を悪くすれば格下も格下の大学。

→そこでわざわざ東京藝大の合格発表をすることで最大の皮肉になっている。

あまりいい例えではないが、東大理三受ける映画で滑り止めの地方ど田舎Fランとかで「理三合格ばんざーい!」と胴上げしてるシーンを観させられている気分


●さらに京都精華大学(以下精華)はそもそも他ロケ地のある東京から3時間くらいかかる変な山奥で遠い場所にある。

→わざわざ手間を掛けて京都まできて撮っている

→なぜ他の関東美大や地方国立では行けなかったのか???

(→マンガ学部があるからいけると踏んだのか…?そして有名になれるコラボいいなとウキウキで精華は許可をしたのか…?と想像はできるが。)


【さらに共感者が少ない苦痛】

●映画館で最速で見に行った中で客層は漫画好きや役者好きが多いようだったので、そもそも精華と気づいていない。気づいても精華も美大だからいいじゃん?くらいに軽くしか思われない。(グロさに気づかない)

●精華大学側もマンガと関われて知名度も上がるしイイコトしたな〜というスタンスが見え見え

●精華大学はAO入試もあるのでそもそも美大受験に本気になっている人や、この話を伝えても深く考える人が少ない。「別にロケ地になってもいいじゃん?東京藝大になれたってこと?ヤッター!」みたいに取られてしまう。

●本気で美大受験をやった精華の学生が一番きつい思いをさせられる。

【ちなみに精華が出ることは公開早めの時点では公式に宣伝されてない】
●ブルーピリオド展(大阪)にも、ユーチューブにも、どこにも載っていなかった。
●試写会などの情報では回ってたらしいが普通に調べるくらいならでてこない情報

→いきなりシーンを見せつけられている


【なんでそんな事ができるのか本当に分からない、最後のシーンだけ人の心がない?】

●本気で美大受験をしてきたが最後精華に行った人は、とても悔しい思いをしている。

精華なりにいいところはあると歯を食いしばって腐らずに必死に一部の人は作品づくりをしている。

精華と言ったら美大でもないのに格下と笑われることもある。

それでもアーティストになったら大学名なんて気にならなくなるはず、格上と同列に並べるようにと頑張っている。

当然上の大学であればあるほどアートイベントなどに参加しやすく大人数は本気で作品づくりをしていて、コネもある。精華はそこは劣っていると思う。AO入試ってのもあるがやる気のない人も多くいるし、本気を出しても売れにくいのは必ずある。

東京藝大の人と比べると画力も足りないと思うからこそ努力を重ねて自己分析していかなきゃいけない。

(精華は精華なりにオリジナリティある授業や校風があるがここは一旦置いておく)


●なのに、「ここは東京藝大でーす、精華には見えないでしょ?」と言わんばかりの映像。

泥臭く頑張っているところに、ニヤニヤしながら映画の作った人や精華運営が「映画で東京藝大になっちゃった!これで一流大学!よかったね!」と言われている気分。

ふざけた煽りを顔面スレスレで言われているような、実力の伴っていないハリボテの一流という札を首から下げられた気分。何も考えてない学生ならいいが、本気で頑張ったゆえに惨め。


●これから精華=東京藝大(笑)と認識されるのか?

必死に地道に頑張ってきてすごい作品ができても「まぁ?パチ東京藝大(笑)だから?」とか言われるような気がして胸が苦しい。


●運営はいいことをした(漫画文化を広めたり、大学を宣伝できたりして)と思っているが、それがこのシーンなことに神経を疑う。

作業場ならまだ良かった。予備校のシーンとかでも良かった。

なぜ、合格発表なのか。


【最後に】

最後のシーンを撮ることに関わった人へ。

あれだけ美大受験を丁寧にかいているのなら、上に吐き出した事など簡単に想像できるはず。

分からなくても画塾のシーンとかでアート畑の人に話を聞いたりできなかったのか。

なぜ??配慮がないというか…心を踏みにじっている、人の心がない。

共感してくれる人がいたら救いだなぁ…ハハハ。

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【関連記事、動画】

ブルーピリオド映画版ネットニュース(役者コメントあり)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b612d5511790d519bfff51bf6eb597d87f1e239

宣伝動画(本編のクオリティの高さは伝わると思います。)
https://youtu.be/bDYV6wsJOS0?si=nPPG0TV_-ckTqOEO
https://youtu.be/8a6qno8mBC8?si=KDvMl5-iaWe_Zuji
https://youtu.be/QRoLXBr-UTk?si=1VsTw-pwFIfTf335


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