桃原さんから言われたこと その10
神社で「浄めの砂」を分けて下さるところがあります。一袋あたり300円をお賽銭箱に入れてから頂きます。
年に一回ぐらいは貰ってきて、裏鬼門のところに撒いて厄除けにしています。
「砂を少しでも残しておかないように。撒くときは一袋必ず使い切って下さい。ちょっとでも残っていたら、そこに変なものが憑りつく」
霊能者の桃原さんからそんな風に教わりました。
強く印象に残っている一言です。
別の日、僕の家に立ち寄られた時の話です。
「駅からお宅までは、出来るだけ、人の往来の多い、大きな道を通った方が良い。凄く狭い路地みたいな道もあるけれど、ああいう道は良くない。しずめさん、色情霊に憑かれたことあったよね。そういうのは、ああいう路地の物陰に隠れていて、憑りつく男を探しているんですよ」。
実は、この話が出る1か月ほど前、就寝中に下腹部を優しく触られる(笑)という出来事があり、驚いたのでした。
「変なものに憑かれると身体が冷えます。もし、疲れやすい、しんどいと辛く思うときがあれば、まずは、温かいものを食べて下さい。うどんでも蕎麦でも天丼でも。体温を上げることで霊に対する抵抗力が出ます」。
ただし、霊にもいろいろあって、強力なものだとそう簡単には取れないのだそうで、神社参拝を含む除霊をお願いしなければならない場合も勿論出てきます(僕自身も10年間で2度、そういうことがありました)。
ところで、変なもの・・・という言葉で思い出したことがあります。
自宅から徒歩圏内の図書館が幾つかありますが、ある大きな道路を越えて行く図書館に向かっているとき、普段なら絶対に曲がらない一つ手前の十字路がどうしても曲がりたくなりました。図書館に行く最短距離はいつもの十字路を曲がってのことですが、この日だけは何故か一つ手前で。
「たまには良いか!新しい道を探索がてら」
などと呑気に考えていたら、その新しい道はどんどん細くなり、最後には突き当りになりました。
その突き当りに小さなお社がありました。
「うーん、これも御縁なのか?」と思いつつも、自分が普段から絶対に参らないようにしている神様の社であったので(自然霊系統のお社)、頭を一度だけ下げて、何も祈らず、その場を離れました。
「呼ばれたんですよ。しずめさんに力が付いていて、その力を利用しようとそこの神社の神に狙われたのです。だから、参拝しないで正解。パワーを吸い取られて良いことは何一つない」。
結構、ぞっとする体験でした。