純粋だった頃の
みつけてくれてありがとうございます。
映画 "STAND BY ME" を観ました。
舞台はオレゴン州の小さな田舎町キャッスルロック。登場するのはそれぞれに家庭の問題を抱えた4人の少年たち。
町から3.4km離れた場所に死体が放置されているらしいという噂を聞き、その死体を探す旅に出るストーリー。
楽しい冒険を軸にみえてくる4人それぞれの思い。
出来の良い兄を亡くし、両親に認めらない寂しさをもつ文学青年ゴーディ、家族が不良であることで周りからも差別を受けるクリス、戦争で神経に支障を抱えた父を愛するテディ、そして臆病なバーン。
1人ひとりに味があって面白い。
特にゴーディは兄を奪われた"死"について疑問を持っていて、死体を探し求めるところとも絶妙に絡み合います。
" 君は才能がある。ものを書くのがうまい
でもそれをだれかが育てなければ才能も消えてしまう。君の親がやらないならおれが守ってやる"
"俺たちなんかと一緒にいるとくさっちまうぞ"
クリスがゴーディにかけた言葉です。クリスは1人突き抜けて大人びた包容力と眼差しでみんなのことを見ています。
クリスはゴーディの才能を誰よりも信じていました。
そんな2人の友情に、涙せずにはいられなくなります。
3,40kmの距離でも、その旅は子どもたちにとっては大冒険でした。そしてその旅は、彼らの友情というものを変える旅でもありました。
I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve. Jesus, does anyone?
(あの12歳の頃のような友だちはもうできない。もう二度と..)
映画の1カットで出てくる文節です。
友情とは何かを見つけることができるような、心に染み入る映画でした。
みんなの其々の結末と、夕暮れに消え行くその姿と、心に深く染み入るエンド・ロールの名曲"stand by me"。
大人になったら子どもの頃の思い出なんて消えてしまうのだろうかとふと寂しくもなりました。でも今を大切に生きていきたい、なんでも目の前のことに必死にぶつかる今の自分でいたい。今の友だちとの事を忘れたくない。
大切な友だちとの思い出は消えることはないし、私に前へ前へと進む力になる。
純粋だった子ども時代を、忘れないように、大切にしたい。