#わたしの旅行記【滋賀県日野町へ】
なぜ私は民泊での「旅」をしようと思ったのか?
私は、この春、子育てから完全に手が離れてしまって、心が空っぽになり、これからの第2の人生をどう生きたらいいのか?わからなくなっていた。
思い起こせば、これまでは、夫婦でゆっくり「旅」をするなんて時間もなくて、子育てや家事や仕事に無心で走り続けた23年間だった。
そんなこんな流れで、時間と心に隙間が出来たタイミングでもあり、私は、ふと「旅」に出たくなったのだ。
でも、きちんとプランニングされている旅行や、ザ観光地みたいな場所ではなく、その街に暮らしてみるような「旅」が体験してみたかった。
そこで、ふと思いついたのが、Airbnbを利用して「民泊」する国内の旅。
滋賀県日野市「綿向山ビレッジ」民泊での出会い。
私がAirbnbで見つけた宿は、滋賀県日野町というところにある
築120年の古民家をリノベーションされている1棟貸しの「綿向山ビレッジ」という宿。
今回のお宿は、古民家一棟貸しなのに、思いのほかリーズナブル。
それなのに、ダイニングでかかっている音楽から、家具から、お風呂から、食事から、何もかもがオーナーさん夫婦のセンスやこだわりでつまった素敵すぎる宿だったのだ。
旅に来て、外に出かけたくない(笑)と思ったのも初めてだったし、だからこそ、宿時間を味わいたくて、初日は、あえてチェックインを早めに済ませ、持ってきた本を読んでみたり、外食せずに宿のおまかせディナーを食べたり、信楽焼の陶磁器のお風呂に入ったりしてのんびり過ごした。
偶然見つけた宿にしては、出来すぎた出会いだったと、我ながら思うし
私の直感力に夫が脱帽していた。(笑)
日野町のぶらり街散歩①~蕎麦屋×カフェギャラリー・守貞~
偶然にも、宿の裏に、お蕎麦屋があったので、お昼ごはんを食べるために入ってみたけれど、そこは、古民家をリノベした場所で、併設でカフェやギャラリーや宿まであって、ちょっとした街みたいになっていて驚いた。
もちろん、お蕎麦や天丼の味も、その店の空間も申し分ないほどに、よかったのは言うまでもなく、どうやら人気店だったようで賑わっていた。
日野町ぶらり街散歩②~近江日野商人が活躍した古い町並み~
今回、宿のあった滋賀県日野町という場所が、行くまで、どんな街なのか?実は、何も知らなかったのだけれど、ぶらり街散歩をしてみたら、近江日野商人が行商で活躍した街らしいということが分かった。
今でも古い町並みが各所に残っていたり、自然も豊かで魅力的な街だった。
日野町ぶらり街散歩③~850年以上の歴史、日野祭の曳山・ひきやまとの出会い~
日野市にある「馬見岡綿向神社」の「日野祭」(850年以上の歴史を持つ日野で最も大きなお祭り)が4年ぶりの開催ということで「曳山・ひきやまの準備をしているところに遭遇し、レアな瞬間を垣間見ることもできたというミラクル。
日野町ぶらり街散歩④~信楽院・縦横11メートル、龍の水墨画~
宿のオーナーさんから、地元のお寺(信楽院)の本堂の天井に描かれている「龍」の水墨画」を、おすすめされたので見に行ってみた。
「雲竜」を中心に描かれた縦横11mの見事な水墨画は、想像をはるかにこえて「圧巻」だった。
日野町ぶらり街散歩⑤~馬見岡綿向神社~
宿のオーナーさんのおすすめの日野市の神社「馬美岡綿向神社」も出向いてみた。春の例祭が「日野祭」とのことで、その準備をしている気配もみられた。
地元の神社と聞いていたので、小さな神社かな?と思ったら、自然の中に品よく佇んでいて、各所にみどころのある、神々しい神社だった。
イノシシの神の使いもお出迎えしてくれた。
滋賀県甲賀市~春の信楽陶器市へ~
2日目は、日野市から足をのばし40分ほどで、滋賀県甲賀市の信楽町に行った。その理由は「駅前で春の陶器市」をやっているという情報を得たから。
偶然にも1時間に1本くらいしか運行していない「信楽高原鉄道」の電車も目の前で見ることができ興奮した。
器好きの私は、信楽焼の「器」戦利品を手に入れることもでき、ご機嫌のまま帰宅した。
滋賀県への「民泊」旅後記。
今回の旅は、あえてノープラン、行きたあたりばったりを楽しんでみた。
でも、なぜだか事前に綿密な計画を立てて効率よく動きまわる「旅」よりも
面白い偶然や素敵な出会いに、たくさん引き合った気がした。
そして、その街をぶらりと散歩しながら、その街の空気を感じ、その街に暮らすような「旅」ができた気がする。
時に、こうやって「旅」をしたりしつつ、人生の「寄り道」をする時間は、宝だなあと感じた。
今回は、心に残る最高の「旅」ができたと言えるし、また、そんなこんな「旅」ができたらいいなと思ってる。