大学関連企業からスタートアップへの転職
この記事はUMITRON Advent Calendar 2023 14日目の記事です。
こんにちは。2023年4月からウミトロンにジョインしている藤ヶ崎です。事業開発と製品の生産・ロジスティクス管理を担当しています。
僕はウミトロンへの転職が初めての転職なので、そのことについて自身の経験と考えを書こうと思います。これからウミトロンの仕事に少しでも関心がある方の参考になれば幸いです。
前職と転職のきっかけ
前の仕事
僕はウミトロンが2つ目の仕事で、前職が新卒で就いた初めての仕事です。前職ではとある有名国立大学の関連会社にいまして、そこで大学の研究成果を実用化する技術移転というビジネスをしていました(業界の方でないと馴染みがないと思います)。
大学の研究成果を特許にして企業へ紹介して製品化・サービス化の橋渡しをするというもので、主に自然科学分野の研究成果を扱います。前職に10年間いておそらく数百の研究成果を担当してきました。材料、ロボット、通信、AI、レーザー、医療機器、光量子計測など工学系の分野を多く担当していました。学生時代の専門だった植物学系の研究を扱うことはほとんどなかったです。
当時を振り返ると、どれも最低限の基礎知識を身につけるだけでもめっちゃ苦労しました。それはそうですよね、みなさん大学などで半年とか年単位かけて勉強するようなことですからね….(特に光量子系の研究は古典物理とも違うので、受験勉強かというくらい勉強しましたね)
ただ馴染みのない分野でも本を2周、3周と読んでいるとだんだんアレルギーがなくなってきて他の本も読みたくなってくるのは不思議でした。
研究成果を企業へつないだ後もサポートはするものの、基本的には企業主体で開発が進み、その後製品やサービスとしてリリースされます。なので製品の販促やブランディングなどに関わることは少なかったです。
自分たちの仕事が新しい何かを作っているという自覚はあるのですが、リリースされたときにはすでに手離れして数年ほど経過いることもあり、どうしてもその実感が少なかったように思います。
なんでスタートアップ? なんでウミトロン?
前職でのそんな思いと、10年勤めてそろそろ新しいチャレンジがしたかったこともあり、転職を決意しました。ちなみに転職活動開始時に決めていたわけではないのですが、なんとなくスタートアップを選びそうだなという予感はありました。
これまでスタートアップと仕事をする機会が多く、新しい価値を発掘して提供する魅力がありましたし、スタートアップで働く方のある種の逞しさのようなものも感じていました。
そんな中でも特に一次産業はビジネスのポテンシャルが大きいことと、(職種によりますが)いわゆる現場にも関わることができるので、志望度が高かったです。
おそらく創業後間もない時期だと思いますが、ウミトロンは前職時代から知っていました。たしか研究成果を紹介したこともあったと思います。なので当時から面白いことをしているスタートアップだという認識がありました。
ウミトロンを志望した直接的なきっかけは転職エージェントから紹介されたことではあるのですが、それなりに会社を認識していたことと製品やサービスがユニークで価値あるものを提供していること、それから前職の経験も生かせそうだと感じたことが大きかったです。
さて、ここからウミトロンにジョインした後のことを書きますので、自身の満足度というか所感についてちょっと点数をつけてみます。
(★☆☆☆☆:1点 → ★★★★★:5点)
実際に入社してみて
仕事はどう?
★★★★★
正直にとても楽しいです。
事業開発と製品の生産・ロジスティクス管理のそれぞれで違った魅力と大変さがありますが、生産現場や養殖現場に関わりながら仕事をするのは率直に楽しいですね。
どちらかといえば前職は事業開発に近く、生産管理などの仕事は全く馴染みがなかったため、自分がすることになって初めて製品を安定供給する大変さが身に染みてわかりました(ニュースでリコールの記事を見たりするとヒエっと思うようになりました)。
それから、全員がすごく前向きで、否定から入る人がいないのもいいところだと思います。スタートアップに志望して入社するくらいですので前向きな性格の方が多いとは思いますが、それにしてもいい空気感だと思います。
入社して2週目で四国の養殖業者のところへ初出張し、魚の餌に静電気が発生する話とか、当社給餌機には思いのほか鳥獣被害が発生していることとか、実際に見なければ信じられないような課題があることを聞きました。新しい価値を提供しようとしているからこそ直面する課題だと思いますし、これもスタートアップに入社した実感ですね。
初出張のときに持ち物リスト見ていて、ライフジャケットとか長靴とかが書いてあって「うわ、さすが!」とちょっと感動したのを覚えています。僕は釣りが趣味なので全て自前で揃っていたのですが、でもこれもっていない人はどうしているんだろう?とちょっと疑問がわきました。
フルリモートワークはどう?
入社当初 ★★☆☆☆ → 今 ★★★★☆
(今は改善されています!)
転職あるあるだと思いますが、転職当初は社内システムの使い方や情報の保存場所がわからなくなることが多かったです。自分で一通りフォルダなどを調べて見つからなければ人に聞くのですが、リモートワークだとそれもSlack上で聞かないといけません。でも誰に何て説明したらいいかもわからん!ということもありました。そして聞いた結果、自分がチェックしたはずの場所で見つかって「なんでなん?」というのも度々ありました。
でもウミトロンメンバーはSlack上の反応が早くて、聞いたらわりとすぐ返信が返ってくるのと「人に聞くのをためらうことはない」という空気感があるのはとてもありがたかったのです。
ただ生産管理系の仕事ではどうしても部品など現物を扱う必要があるので、オフィスや工場から離れたところで仕事をしていると、やっぱり不便なこともあります。これには社内メンバーが快く力を貸していただけるのでありがたく頼り切っています。
ワークライフバランスはどう?
★★★★★
これは確実にいいです。
ウミトロンはフルリモートの上にフレックス制度のため、生活とのバランスはとてもとりやすいです。
例えば、
家族との時間が増えた。
食事の準備に時間的な余裕がある。
朝イチに病院へ行ってその後に仕事を始めるということもできる。
二日酔いで朝起きるのが辛いときでも、業務時間の調整ができる。
ごみの出し忘れがない(収集車が来てからでもギリ間に合う)。
宅配便の受け取りがいつでもできる。
朝に運動もできる。
飲み会がないのでお財布と肝臓にも優しい(家飲みは増えた)。
でも正直に言えば少しデメリットもあって、どうしても椅子に座っている時間が長くなるので首、肩、腰が痛くなることが増えました。しかしこれには家のストレッチ用ポールが素晴らしい仕事をしてくれています。正直さほど期待せず、家にあったから使い始めただけなのですが、驚くほど痛みがなくなりましたね。毎日運動はしてますが、ストレッチはまた別なんだな〜と感じます。
主観的にはこんな感じなのですが、ウミトロンには ”Follow the North Star”というValues(行動指針)があり、「ファクトとデータに基づいて意思決定する」ことを大事にしているので、妻にもインタビューしてみました。
妻の目線でよかったことは「共働きしやすくなり、転勤について悩まなくてよくなったこと」だそうです。
妻は現場仕事なので基本的に出社しています。転勤もあります。でも僕がフルリモートワークであれば、僕の勤務地を気にしなくてよくなるということでこれは精神衛生上とても良いらしいです。
ということで、まとめとしては全体的に良い転職だったと思います!
あとはいい仕事ができるように頑張ります!
最後に
ウミトロンでは一緒に働く仲間を募集しております。持続可能な水産養殖を地球に実装するというミッションの元で、私たちと一緒に水産養殖 X テクノロジーに取り組みませんか?