コロナが気づかせてくれたこと①
担任の先生(数学)は毎日終礼で今日の東京都におけるコロナ"感染者数"を発表している。"感染者数"はデータを見る上で立派な指標である。が、"感染者数"だけを見て危険かどうか判断するのは違うと思う。
メディア等でも取り上げられることが少ないが"検査人数"と"陽性率"も大事なのではないか。
近ごろ東京都は"検査人数"を徐々に増やしている。それに従って"感染者数"も今後増えるだろう。そうでなければ検査の精度を疑う。しかし"陽性率"はどうだろうか。
例え"検査人数"とともに"感染者数"が増加したとしても"陽性率"は変わらないかもしれない。でも"感染者数"のみに着目している人はそれに気づかないだろう。
東京都では"検査人数"が増え、"感染者数"も増え、更には"陽性率"も増加しているのが現状だ。これでは何に着目しても同じではないかと思うが、そうではない。もし"感染者数"が1人だとしても"検査人数"が2人だったら"陽性率"は50%である。そう考えると、"検査人数"、"感染者数"、"陽性率"の三本の柱でコロナを捉えることが必要なのではないか。
メディアも同じである。主にテレビでは、インパクトのある"感染者数"のみ取り上げられているのをよく見る。テレビという媒体は老若男女問わずたくさんの人が目にするため、コロナに関する"数"の取り扱いには特に注意して欲しい。
また、教員も同様である。コロナに関してシビアになっている生徒もいる中、軽率に「"感染者数"が増えているから外出には十分気をつけること。」などと言わないで欲しい。ましてや数学の先生など人一倍データの見方に詳しいはずである。果たして何人の生徒がその言葉を鵜呑みにして生活しているのだろうか。友達と会話をする限り、過半数以上が影響を受けていると感じる。恐ろしい。
コロナを通して、多方面から物事を捉えることの大切さを改めて実感した。
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