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ドメインのドロップキャッチから『オンラインカジノ文学』の爆誕

※本投稿には公式サイトに似せて作った偽サイト、オンラインカジノに誘導するような記事の載ったサイトのURLが掲載されています。
アクセスする際は自己責任でお願いします。

過去一変なタイトルと過去一怪しい注意書きで始まりましたが気にせず読んでください。
注意書きの通りURLのクリックはオススメしません。


私の朝のルーティーンははてブのセキュリティタグの新着と人気を確認するところから始まるんですが、そこで今日気になったのがドメインの終活についてのスライドでした。


特にに4ページ目のドメインのドロップキャッチから「あのサービスのサイト、詐欺サイトになってるじゃん」が非常に共感できるというか心当たりがありすぎる。

そこで今回はドロップキャッチ後に詐欺サイトに生まれ変わったサイトの紹介をしたいと思います。

ドメイン名が更新されなかった場合、すぐに再登録が可能となるわけではなく、 一定期間登録ができない状態に置かれた後、再び先願による登録が可能な状態となります。 この再登録が可能になる瞬間を狙って、 目的のドメイン名を登録しようとする行為をドロップキャッチと言います。

https://www.nic.ad.jp/ja/basics/terms/dropcatch.html

・消えた2010年代のイベントサイト

2011年、私は就職を機に関東に引っ越して来たのですが当時の趣味と言えばもっぱらライブハウスに通うことでした。
月に2~3本、年間30本程度のライブに行ってたと思う。
2015年に犬を飼ってからは家を空けることが減ったのでだいぶライブに行く頻度は下がってる。
今はライブが減りnoteの執筆が趣味のひとつかもしれない。

私のnoteの執筆スタイルとしては、アニメの記事でも音楽の記事(あんま書いてない)も過去のインタビューや公式サイトを漁りながら書くことが多い。

そこでの問題がドメイン終活の話題です

開催から10年近くが経過したイベントなども多く今となってはドメインが切れ、新たに再利用されていたりする。

この際もはや跡形もなく別のサイトになっていることが多く、SEOには弱くGoogleの検索からサイトに飛ぶこと自体一苦労になる。
しかしながら過去にSNSにシェアされたURL、ニュースサイトに直リンクが貼ってあると結構気軽に飛べてしまう。

見つけられて良かったと思う一方でサイトの様子がおかしいことは多々ある。
いくつか過去に行ったイベントのURLなどを探したが2つほど英語でオンラインカジノの紹介をする謎のHPに生まれ変わっていた。

これにより謎にドロップキャッチ後に
生み出された詐欺サイトへの知識が増える

文字通りのある種の生ものであるライブは独自ドメインの取得から破棄までサイクルが短いのが要因かと思うが、これによってかなり多くの詐欺サイトが存在する状態となってる。
ナタリーはこの辺りの対策としてか、公開から5年経過時点でリンクを無効化しているっぽく上手く機能している。

・ドロップキャッチからの類似サイト、そしてオンラインカジノ文学の爆誕…

先ほどの例は謎の英語サイトに生まれ変わってる分にはわかりやすくはある。明らかに怪しいとわかる。
私の認識の中でのドロップキャッチの悪用はこの辺りまでのことだった。
あとはドロップキャッチ後のサイトで会員登録で情報を抜き取る程度(かなり悪質)。

しかし、厄介なことにドメインを取得後もともとあったHPを完全に乗っ取り内容を上手くコピーし、オンラインカジノなどに誘導するサイトもある。

こちらは会員情報から直で情報を抜き取るよりいくらかマシとも思える。
別のサイトに誘導するためのページに生まれ変わるのでこれがなかなかヘンテコなサイトに生まれ変わることが多いのが面白いところ。
もはや文学の領域です。

・残響レコード

まずは残響レコードを紹介したい。渋谷に拠点を置くインディーズレーベルでGoogleで「残響レコード」と検索すると
https://zankyo.co.jp/ に続き https://zankyo.jp/ という別のHPが存在する。

前者が本物で後者が偽物なのだがHPの作り的には偽物の方がリッチで本物っぽい。
正確には数年前URLが変更になったため後者は偽物というか旧URLである。新しいのに移行して旧ドメインが空いたのでそこをドロップキャッチされたわけですね。

興味深いの9mmと一緒に出てくるアーティストがONE OK ROCKであること……

それは残響レコードでは無く、
残響リファレンスです!!!!!!!

いろんなページがリダイレクトできなかったり、404になったりと作りとしては結構雑な感じ。

ちなみにブログはこんな感じになる

残響レコードは昔からずっと尖っていた。どの所属バンドを聞いても「え、かっこいいな!?」か「やられた。そういうことか...」のどちらかのリアクション、もしくは両方をとらされることになる。音楽好きにしか刺さらなくても良いとまでは考えていないかもしれないが、そのくらいに研ぎ澄まされた音楽が揃っているので、一般の人に残響レコードって何?と聞かれた時に、適当な言葉が見つからないのだ。
<中略>
そう、残響レコードの音楽が好きな人達は変に固定概念にとらわれず新しいモノを受け入れられる土壌が心にあると思う。日本には数々のギャンブル場がある。公営のものから、公にはギャンブル場でなく遊技場という事になっていて、何故か必ずそこで配られる特殊な景品の変な薄っぺらいものを高値で買い取ってくれる施設がくっついているところまで様々だ。しかしそのどれもがかなりのテラ銭(胴元に入るお金の事)を持って行っていることに愕然とする。

https://zankyo.jp/イケてるcasino-x音楽とカジノxで盛り上がる/

外部ライターが書いた風の残響レコード評から固定概念にとらわれずにギャンブルだ!と言う話に移行する…そして最後はオンラインカジノの紹介。

唐突なオンラインカジノの紹介が始まるこの文章をオンラインカジノ文学と名付けたいと思う。
ジャンル違いのHPを乗っ取り、そのまま利用することで発生するギャップを必死で埋めようと奮闘している文章で実に面白いと思う。

・Re:animation

次に紹介するのはRe:animaiton(リアニメーション)と言う、かつて開催されていたアニソンDJイベント。
コロナ禍を乗り越えきれずに2019年を最後に消滅している。そんなイベントの公式サイトがこちら。これのサイトも偽物になってると思われる。

残響に比べるとかなり完璧なんですよね。ちなみにリアニの公式XのURLからも飛べるサイトなので完全に公式のコピー後に乗っ取ったとみてます。

さて、気になるブログですが…

日本ではアニソンが人気であることと同様に、世界でも意外にもアニソンが人気です。
この現象は、世界的にオンラインカジノが人気を集めていることと似ています。

アニソンは日本の文化の一部であり、その独自性と魅力が世界中の人々に広まっています。
同様に、オンラインカジノはインターネットを通じて世界中の人々にアクセス可能なエンターテイメントとして人気を博しています

https://reanimation.jp/世界で人気のアニソンと賭けっ子リンリン/

いやー素晴らしいですね。
残響の時とほぼ同じ謎の文脈からのオンラインカジノへの誘導。
しかも2行で…SS作家もビックリの最速のオンラインカジノ文学と言える。

・TOKYO BOOTLEG

このほかにもTOKYO BOOTLEGなど2010年代に開催されたイベントのURLが乗っ取られオンラインカジノへ誘導するページになってる。
ライブレポからおじさんに出会ってオンラインカジノを勧められるという大傑作です。

大傑作文学『ついに念願達成!東京ブートレグに参加してきました!なぜかオンラインカジノスロットも初挑戦することに!』です。どうぞ!!!!

tokyo ブートレグサーキット参加してきました♬友達誘って上京して本当にたのしかったぁ♪深夜のバスはちょっと辛かったけど、今振り返ると朝4時に着いた新宿のバスターの時間とか、ステージ渋谷の建物も、人も、スクランブル交差点も、みんなキラキラ光る思い出になった✨

お昼の開演が待ちきれなかった(やることが他になかったしお金もなかったから)から、道玄坂のマックで時間をつぶして、早めにオルガン坂で待機。友達のともちゃんは目立つからかっこいい人たちにすごくナンパされていて結構困ってたけど、正直羨ましかった💦私もあんな風に追いかけられる位目立ってみたいよー😭
(中略)
そしたらさっきまで隣に座ってたおじさんが、僕もブートレグ行ってきたよー!で言われて見てきたライブとか、会場と雰囲気とか聞いて、へーとか、ふーんとか思って話を聞いてたんだけど、スマホでガンズアンドローゼスの音楽が流れているのが気になって、それなに?って聞いたら、なんか海外のカジノらしい。私もともちゃんもすごいびっくりして、しかもその人が100,000円位1時間で儲けていることを聞いてさらにびっくりした。100,000円て言ったらうちの地元の1ヵ月の収入だし。


東京ブートレグに参加してきました!なぜかオンラインカジノスロットも初挑戦することに!

・まとめ

10数年続く大型フェス、大手のイベント会社ではない限りある程度の期間が経つとドメインは切れ、再利用されたりしていた。
情報として10年そこらで情報が消えて、別の偽物にさし変わったりする。

短期間のイベントであること、アクセスがある程度あること、個人や小規模な団体で行うことがあるなどの条件が揃うライブイベントはドメイン切れ狙いの詐欺サイトにはもってこいってことだろう。

カジノ反対派の議員のサイトがカジノ推奨派みたいに書き換えられる事案もあったみたいだがやはり現役サイトは対策が早い。
開催終了したライブイベントのHPはメンテも疎かになるので都合が良いのだろう。

しかし、ナタリーなどのニュースサイトで情報は残るが開催概要とか詳細な情報はこうやって消えていくんだな……みんな偽サイトには気をつけてね。

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