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新しい春フェス『CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2025』って大丈夫?

2024年の年末、下記ステートメントと共に新たな都市型フェス、CENTRAL MUSIC & ENTERTAINMENT FESTIVAL 2025の開催がアナウンスされた。

日本の響きを世界へ。
CENTRAL始動。
都市そのものが会場となるフェスティバル CENTRAL。
ここは日本の響きが集結し、国内外の才能が巡り逢う起点。

この真っさらな白は無限の可能性を、四角の枠は
私たちが皆で考え、完成させていく未来を表しています。
これがCENTRALのロゴであり、
CENTRALが伝えたい想いです。
この真っ白な未来の枠に、あなたの思いを書き込み、
新しい物語に参加してほしい。

CENTRALは、日本の音楽をはじめ、今まさに
新たに生まれ続けている無限のエンタテインメントを
世界に発信し、繋がっていくための場所を創出します。

日本の響きと共に世界へ。2025年 春 CENTRAL始動。

コロナが落ち着き、ここ数年たくさんのフェスが生まれました。
その中でAichiアニソンフェスX-CONLTW festivalと開催まで漕ぎ着けることが出来なかったフェスも数多くあるのが事実です。
K-POPフェスなどはここに挙げたものと比較にならないくらい中止や縮小が多い印象。
新しいフェスの開催を歓迎したい一方でそのフェス本当に出来るの?と言う疑いの目を持つことも大切だと思う。


今回は4月に初開催となり、海外公演も決まっているCENTRALの開催前時点での問題点、疑問点について書いていこうと思う。
ちなみに行きたい気持ちもあるがいろいろあって踏み切れいていない。

結論だけ先に書くと開催大歓迎&周遊チケット大反対である。

・音楽フェスの分類とCENTRAL FEST

音楽フェスはざっくりと都市型フェス郊外型フェスの2種類に分けられる。
細分化すれば両方の特性を持ったハイブリッドなフェスもあれば、多くのライブ会場を行き来するサーキットフェスのようなものと様々あるがここではまずは都市型、郊外型に絞って話を進める。

都市型フェスの代表はサマーソニックVIVA LA ROCKCOUNTDOWN JAPANなど幕張メッセさいたまスーパーアリーナなど大きな会場を中心とした室内フェスになっていて、会場が1つにまとまってコンパクトなのが特徴としてあげられる。

一方郊外型フェスフジロックロッキンジャパン(ひたちなか)などはスキー場や公園など広い野外を会場にしたものが多く、都心からのアクセスにはなかなか苦労する場所が多い。
5~6万人の広大なステージがあることが一つの魅力として挙げられる。

今回のCENTRALは赤レンガ倉庫Zepp YokohamaKアリーナの3会場を中心に開催される都市型フェスとなっている。(都市型フェスと言っている)

・都市型フェスじゃ無くね??

しかしこのフェス、全然コンパクトじゃない!

都市で行われているが既存の都市型フェスの特徴をあまり持っていない。
と言うか街中で行われるが、広さは郊外型各会場での入退場管理が必須という良いところを混ぜたかと思うと実は悪いところが混ざったフェスになってないだろうか?

ちなみにGoogleMapで調べたそれぞれの会場の距離と徒歩での所要時間は以下の通り

赤レンガ→Kアリーナ:27分(1.9km)
Kアリーナ→KT Zepp Yokohama:11分(800m)
KT Zepp Yokohama→赤レンガ倉庫:26分(1.9km)

周遊チケットを使い各会場からの退場、移動、入場までを考えると徒歩を使うと40分ほどはかかるだろう。
経験則からもKアリーナの入退場にはかなり時間がかかるし、徒歩と公共交通機関を使用しても結構時間がかかる。(勤務地のため土地勘あり)

フジロックは端から端まで4kmと言われているので、それに比べると距離は半分なのだがフジロックの会場が苗場スキー場内に対してCENTRALは横浜の市街地の公道を移動する必要がある。

こういった複数会場に分かれたフェスをサーキットフェスと言うのだが、大体渋谷、下北沢、新宿などライブハウス密集地帯の徒歩数分圏内で行われることが多い。
Kアリーナの2万人が赤レンガまで大移動とは考えていないが、キャパが各会場数百人程度で成り立ってるから出来るイベントではある。
周遊チケットが何枚売られるか不明だが、正直休日のみなとみらいでKアリーナ2万人、赤レンガ2~3万人、ZeppYokohamaの2000人が互いに大移動をするのはあまり想像できない。

基本は各会場のチケットで見てもらうスタンスだろうが、普通にYOASOBI、結束バンド、ClariSと3会場で見たい人がいても何ら変ではないラインナップである。

・公演時間の短さ

公演時間の短さもあげておきたい。
多くのフェスが昼前11~12時から開始するのに対して、13時、16時半、18時と3会場段階的に開場と開演時間が設定されている。
出演アーティスト数もかなり少なく(アーティストの持ち時間が長いとも言える)がKアリーナは3組しかいない。
各1時間強、転換20~30分と考えるとそれでも終演は21時ごろと、なかなかいい時間になる。
このあたりも明らかに既存のフェスの時間感覚とは別物ではある。

・チケット券種

先ほども少し触れたが各会場チケットと周遊チケットの券種が2種類あるのも結構不安な要素。
15年くらいフェスに行ってるがこの規模でこのばら売りタイプは初めて見た、小さなサーキットでも各会場の単独チケットが分かれてるのは見たことが無い。

正直これだと入場規制のリスクはかなりある。この問題はほぼZeppに限った話だが他2会場とのキャパシティーの差が軽く10倍ある。
仮にZepp単独で1000枚、周遊チケットを5000枚売ったとする…5000人のうち1000人以上が来れば2000人に達してキャパオーバーとなる。

行き場を失った人はまた横浜の街を歩いてKアリーナか、赤レンガに戻ることを余儀なくされるわけです。
開演時間とアーティス数からしてZeppが一番遅くまでやっている可能性もある。全員が来るとは思わないがそこに人が集中することは否めない。
周遊チケットでもZepp入場時はドリンク代が必要らしい。それって2度目の入場も???
かなり緻密な計算をしてチケットを売って、いろんな問題に配慮しないとこんな問題は多発するはず。

10会場以上のサーキットフェスが成功している要因はライブハウス同士が近く入場規制がかかっても別の会場があふれて人を吸収できるからであり、綺麗なルールを作ってるからこそ実現できるものである。

・予想タイムテーブル

ついでなのでタイムテーブルを組んでみた。
※赤レンガステージの追加発表前の段階です。
正確には赤レンガの追加は2組いるのでもう少し演奏時間が短くなり、Kアリーナと時間がかぶることが予想される。

ざっくり予想

CDJなどが綺麗なかみ合わせのタイムテーブルを作れているのはステージ間の距離の近さにあると痛感する。
移動時間のロスは大きく、移動を重ねれば重ねるほど見れるアーティスト数は減少(激減)する(あたりまえ)
3会場すべてに足を運ぶとフルで見れるのは3組ぐらいになってしまいそうだ。

これでチケット代は国内フェスの最高クラスの2万円である。

・まとめ

YOASOBIと結束バンドが同時に見れるフェスで盛り上がっているとこに水を差して悪いなと思うが正直それはタイムテーブル次第だと思う。

YOASOBIと別会場のアーティストが見たいなら少し割高で時間も使うが2days参戦で各会場で楽しむほうが良いだろう。
少なくともタイムテーブルが出てないこの段階で周遊チケットを買って被りに一喜一憂なんてギャンブルは出来ないと判断した。

あとシンプルに情報が遅いも気になりますね。
臨港パークなんて何の情報も出て無いですし??1ヵ月後のGW開催のJapan Jamはアーティスト全部出ましたよ。

SONYも入ってるので開催中止なんてことは無いと思いますが、CENTRALちゃんとやれます?
周遊チケット使用者からクレームとか出ないことを願います。

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