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福岡発のアニメ『メカウデ』が色々と凄かった

どうも、10月のアニメ視聴の時間の大半をリゼロシュタゲ約100話マラソンに使い絶賛秋アニメに乗り遅れてしまった人です。

おかげさまでリゼロは3期まで追いつき、シュタゲはゼロと劇場版まで完走することが出来ました。

以前、秋アニメの序盤感想は書いたのですがこれ以降アオのハコダンダダンらんまの3本は必死に最新話に食らいつきましたが残り15本ほどの視聴が止まってしまう事態に陥りました。あ、リゼロも追いつきました。

まぁ、旧作を100話も見てれば当たり前のことだと思いますが……

11月に入り、作品単位で最新話まで追いつく努力をしているところです。
現時点で来世は他人がいい精霊幻想記メカウデ魔王2099は最新話まで追いつくことが出来ました(魔王2099は今月リストに追加しました…見れてないのに新規増やしてどうする)

その中でもメカウデが結構面白い。
オリジナルゆえに今後の展開次第ってところもありますが、現時点では結構面白いと感じてます。

アマプラやdアニメストアなどで視聴することが出来ます。
あと漫画版がありこちらは完結済みとのことなので多分読めば先の展開まで分かるようですが個人的にアニメで楽しみたいので現時点では保留してます。


このアニメは本編の内容以外に語るべき切り口が多い凄い作品だと思います。
制作過程を含め非常に興味深い作品だと感じたので、そのあたりから順に書いていきます。

長くなるやつですね……てことで目次です。


・メカウデ制作の過程

まずこのメカウデは監督であるオカモトさんが学生時代から構想を練り、たった6人の大学のサークルから会社を起業し、クラウドファンディングで資金を集めパイロット版を制作、ポニーキャニオンなどの大手が参加し10年をかけてTV放送となったアニメです。
あ、大雑把に書いたので若干ニュアンスは違うかもです。

しかし、こんなアニメはなかなか聞いたことがないですね。世代的にそこまで詳しくはないがスタジオぬえガイナックスが出来た時に近い感じだろうか、近年ではあまり聞かない立ち上げだと思う。

と言うことでいくつかのトピックを個別に深掘りします。


・謎のオカモト監督が作っている

このアニメの監督はオカモトと言う人らしい……正直、第一印象は誰?でした。軽くプロフィールを調べてみた。

福岡県のクリエイティブチーム “TriFスタジオ” に所属するアニメーション作家/イラストレーター。島根県出身1992年生まれ。
2012年 自主制作アニメ『11:08』を初作品として公開しYoutubeにて80万再生を獲得。これをきっかけにCGアニメ『スシポリス』の美術監督など様々な商業案件にて本格的に活動を開始。
2017年に制作したEve氏の楽曲『あの娘シークレット』のMVアニメーションはYoutubeにて2,000万再生を突破。
そして 国内外でのクラウドファンディングで製作資金1,200万円を調達したオリジナルアニメ『メカウデ』の原案・監督・キャラクターデザイン他を務め、2018年にそのパイロットエピソードを制作。その完成度の高さは業界内でも話題となっており同作品のシリーズ化が期待されている。

オカモト監督のプロフィール
この頃は顔出てるが近年は隠してるっぽい

年齢的に在学中に自主制作アニメ作って、すぐにスシポリス(2016年)、あの娘はシークレットのMV(2017年)、メカウデパイロット版(2018年)という経歴になるようです。
別のサイトからレビアニメ団地ともお(2013~2015年)やテンカイナイト(2013年)にアニメーターとして携わったとの情報もありました。

アニメwikiを見てもパイロット版後はすぐにTV版の仕事に取り掛かった感じだと思います。
スシポリスあたりは個人名義で受けた感じではあると思うが他の仕事は基本的に自社のコンテンツのみのようなのである程度作品を見ててもそこまで名前は聞かないのだと思う。

・自主制作アニメ 「11:08」
無音で始まっていきなりBGMが流れるので音を上げ過ぎないように注意

・【自主制作アニメ 】メカウデ -MECHANICAL ARMS-【特報】
2014年12月28日投稿なのでTV放送が終わるころにはこの特報から10年が経つことになる


・地方の謎スタジオが作っている

制作はオカモト監督が所属する福岡の新進気鋭スタジオのTriFスタジオ……これも全然知らんスタジオで謎でした。
スタジオで立ち上げは2014年とのことなので今年で10年になります。自主制作メカウデの特報と同い年なので本当にこのアニメを作るために頑張って来たスタジオなのだろう。

アニメスタジオって9割以上が東京に集中しているので地方のスタジオは結構珍しいですよね。
地方のスタジオと言えばP.A.WORKS(富山)ufotable(徳島)とかもあるけど、やっぱり京都アニメーションつむぎ秋田アニメLabWHITE FOX伊豆高原スタジオTRIGGER福岡スタジオと結構都市の名前が入るところが多いイメージがあります。

設立から10年、クラファンから8年……メインとしてはこのアニメ1本でやってきて他にはMV制作やCM制作をやってきたらしい。

福岡にスタジオがある理由は島根から進学で出てきて、都会でここで十分やっていける的な感じで居座ってしまった感じらしい。他にも東京に出ていきたくない、出ていけないクリエイターが集まってる地域密着型のスタジオで九州出身者としては応援したくなる。

他にも地元の芸術学部の大学生をアニメ制作の現場に参加させたり、小中学生向けの作画体験ワークショップも開催している。TNCのYouTubeや北九州市の職員のインタビューからもかなり地元に愛されているなと感じる。


・クラウドファンディング発のアニメ

会社設立後、2016~2018年にはクラウドファンディングを実施しKickstarter(主に海外)で約700万円、CAMPFIRE(国内)で約500万円を集めている。アニメの制作費は1話あたり1000万~3000万円程度と言われているので若干心もとないような気がするがこれでパイロット版が制作された。

クラファン自体はアニメ制作の手段として珍しくはない。
特にOVAや自主制作では結構活用されるケースが多いが、ここを発端にTVシリーズが制作されることはそう多くは無い。TVシリーズ→クラファンでOVAなどの方がまだ多い。

ちなみに国内クラファン時点でメカウデの概要は『福岡の新進気鋭スタジオと25歳の女性監督が手掛ける近未来学園メカSF』とされている。
やはりスタジオと監督が推しポイントだろう、またNARUTOのゲームのナルティメットストームなどで知られるサイバーコネクトツーの松山さんが総監修(企画・脚本・設定・演出監修)を務めることがアナウンスされている。
スタジオや監督のネームバリューがあまり無いことからも恐らくこの松山さんが作品を広げるためのキーマンだったのだろう。

実際、先行試写の舞台挨拶からもわかるように声優との契約の仕方からアドバイスしたようです。しかし、実績が少ない新卒くらいのメンバーを良く10年もサポートしたなと思う。

ざっくりとしてアニメの成り立ちに関してはこんな感じ、原作ありで10年となれば人気作なら3期、4期で合計100話近くなってるシリーズもあるだろう、地方のスタジオで10年かけて1クールのアニメを作る熱量は凄いと感じる。

・感想

前置きが長くなったが感想に移ります。現在6話まで放送済みです。

・全体的な感想

この作品1話をぱっと見た時に思うのがボーイ(ガール)ミーツ無機物キャラのバディものと言うことでかなりキルラキル感があること。これはネット上でも多々言われている。

個人的にもそんな感じがした。2014年末にあのクオリティの特報が出来てるのを見るに、普通にキルラキル(2013年10月~2014年3月)以前から構想があったように思える。10年もかけてパクるメリットなんて無いし、そのような人達とも思えない。オリジナリティがあって自信があったので10年やってきたのだろう。

ガルクラが2010年代後半から企画は走ってたのにぼざろやMyGOのバンドアニメ群の二番煎じと言われてしまったように企画から放送/上映にはそれぞれタイムラグがある。

メカウデの場合は10年を越えるのでその間にいろんな作品が出てきたのでいろんな作品っぽさを感じられてしまうのは仕方ないように感じる。とは言え音楽がパイロット版から変更され澤野さんになったのはやはりキルラキルに近づけたか?と思ってしまうところもある。

ストーリーはザ王道の少年漫画って感じ。
監督と世代が近いのでその時代のジャンプ漫画とか好きだったのかなと思う。シャーマンキングとかリボーンとかね。

作画の書き込みは多くは無い、特段悪いとも思わないしリッチだとも思わない。アクションの外連味はやはりTRIGGER感を感じるところがある。
アクションとしてはアニメっぽさ全開で結構好きです。

あとキャラクターは結構好き、特にヒロインのアキが何か食ってるシーンが良い。大体毎回何か食ってる。

スーパー食いしん坊かわいいアキちゃん
映画館のセンターにこのまま座ってて欲しい

あと上田さん演じるメルのポンコツ感、ありがとうございます。こっちもヒロインか?
TOKYO MXが見れる地域ではアオのハコからメカウデで千夏先輩からメルちゃんをハシゴして見ることが出来ます!!!(リアタイやったこと無い)

今期のスーパーヒロイン千夏先輩
ポンコツラブコメ脳のメルちゃん
来期は幸薄ヒロイン斎森美世

ありがとう、うえしゃま!ありがとう!!

杉田さんと中村さんが機械生命体の兄弟役あたりはもはや言う事無いでしょ。


・楽曲

正直スタッフやキャストなどほぼ何も知らずに見たのでいきなりの澤野サウンドに衝撃を受けましたね。しかもちょっとガンダムUCあたりの懐かしさを感じる音使いでスタッフリスト見なくても即わかるレベルだった。

OP/EDに関しても澤野プロデュースでVoは空白ごっこセツコさん…突然生えてきたロボアニメこと闘神機ジーズフレームのOPを歌ってた方ですね…あまり意識して聞いたことはなかったです。


OPの『VORTEX』はダンス、ロックっぽさのあるちょっと激しめの曲。
作詞がBenjaminさんとcAnON.さんで、この感じだと普段はLacoさんの領域って感じだと思う。久々にここに新たなシンガーを連れてきたなって感じ、聴き慣れた雰囲気のイントロから聞こえる歌声は結構新鮮味があって良い。


EDは『karma』は作詞に茜雫凛さん。作詞の提供は2曲目くらいかな。
自身が歌う曲以外は結構少ないイメージ。OPと正反対でバラードっぽい曲調

これはSennaさんやmizukiさんあたりが歌いそうな雰囲気のある曲。
セツコさんどっちも歌っちゃうんですね、と言うかどっちも歌えちゃうんですね…次のnzkのボーカルにも入りそう。
後は歌詞あり(コーラス)の劇伴、挿入歌とか終盤で来そうですね。


・まとめ

そうなるとは思ってたけど、めっちゃ長くなった。
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