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【全修。2話感想】ごはんを守るために

ありがたいことに『全修。』1話感想が1週間で8000ビューちょいまで伸びました。

てことで今回は2話の感想です。リコリコやガルクラでも毎話感想やりましたけど最後までは続かなかったので今回こそは続けたいです。

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毎度のことながらあまり構成は考えず、電車の中で思うことをざっと書いたので軽い気持ちで読んでください。


・2話感想

今回からBAND-MAIDのOPあり

OPのナインソルジャーが8人しかいない説がありますが巨人のシルエットにQJがかぶってるのでちゃんと9人います。
私も最初は見間違えてて、早々にナツコが勧誘されたのでナツコ加入で9人になるのかと思ってました。
ちなみに1話の映画館のスクリーン映し出されるカットでは9人しっかりと写ってます。てことでナツコが9人目では無いと思う。

そんなわけで2話も1話から引き続き劇中アニメの滅びゆく物語の中で展開されます。
異世界に来て、不審がられて囚われてとなかなかベタな展開ですね。

気になるのは時間でナツコが転生したのが滅びゆく物語の序盤なのか、終盤なのか…ナインソルジャーと名前があるものの現時点では4人しか登場してません。
1話時点でユニオが亡くなっていたらOPの9人揃うカットも拝めないことになるし…ナインソルジャーと命名もされてるし終盤かな?

作画、アクションパート以外のファンタジー部分に若干のつまらなさを感じるが"駄作の作中に転生"と言う最強の予防線があるのでここはまぁ仕方ない。

このあたりあえてふわっとしてるのだろうか、どのみちラスボス的が超空洞ヴォイドになる場合は町のソウルフューチャーが奪われるシーンが来てクライマックスになるのだろうと予想する。

ナツコ自身は物語とは別軸で結構積極的に現代への戻り方を模索してるし、やはり最後は戻る気がしますね。(ちょっと名探偵津田を思い出す)

1話で全修くらった作画担当者はネームドキャラでしたし、登場が1話だけで終わるとは思えない。
ちなみに作画担当者は春子だったが、春と夏(ナツ)?何か関係あるだろうか…食あたりから目覚めたら春子がバンバン製作進めてたりして…

・オマージュの域を超えて本家起用

1話では風の谷のナウシカの巨神兵のシーンをオマージュし、作画机から生み出し召喚した。
放送前は完全に謎に包まれていた全修。の見どころはココ!!って一発でわかるような仕組みになっていた。

1話のこの作画シーンに関しては誰が原画を担当したか明確にされていないが、オマージュ元をたどれば宮崎駿監督作品、作画担当は庵野秀明になる。

2話では空中から攻めるヴォイドに対しての対空攻撃手段を強いられる。
1話と同じく巨神兵を描こうとするがタップから「一度描いたものはダメ、新作を描け」と指示される。
少々ご都合主義的ではあるものの、これはかなり上手い具合に物語が展開していく制限になりそう。
全話に作画パートがあるか不明だが全話あると仮定すると12種類のシーンが見れることになる。

そんな突然の注文の中2話の対空戦に選んだものはミサイルだった。
アニメにおけるミサイル描写の代表的なものに板野サーカスと呼ばれるものがあるが、まさにお手本のような板野サーカスで空中にいる敵を一掃する。

なんとコンテ、3DCG、監修は板野一郎本人、作画は川原智弘と言うこの先数年見れるかどうかのスタッフィングだった。
板野サーカスはマクロスなど戦闘機同士の空対空で描かれることが多く、地対空で作画机という小さな空間から無数に放たれるミサイルは結構新鮮だった。
イスラエルの防衛システムのアインドームが発動した際に板野サーカスと呼ばれていたが、本当にかなりそれを感じる描写だった。

アイアンドーム


板野サーカスの例としてマクロスを例に挙げたが、初出はイデオンとされている。

それを踏まえるとイデオンの富野由悠季、板野一郎がオマージュ元になるだろう。

1~2話で宮崎駿から富野由悠季である。
かつて富野由悠季が未来少年コナンの絵コンテを描き、それを全修正した宮崎駿と……オマージュ元にも全修の歴史があるかもしれないと感じる。

・ごはんのために

伸びた髪で顔を隠し、他人と世界を遮断することで仕事に打ち込んでいるがナツコは意外とよくしゃべる。

2話前半は顔を隠して食べていたのが、最後はちょんまげで髪を上げ顔を見せていた。
ハマグリ弁当で食あたり、転生後は滅び飯を食べ、絵で飯を食ってたと豪語、ご飯の為に生き抜く戦いを選び、ルークの作ったご飯を食べる。
2話まで一貫してご飯の描写が多い。
顔を隠したナツコの素顔を見るためにルークがご飯を振る舞って会話になるのはなんかいいですね。
実際は素顔を見るためではないが振る舞ったご飯がそう機能していたし、2度目の戦闘後の方がなついているように見えた。


・全修。時系列の整理

2話までのざっくりした感想は以上、ここで少しだけ2話現在で判明している現代パートの時系列を整理しておきたい。
早生まれや数か月単位のずれは考慮せず。

1959年:鶴山亀太郎誕生
1979年:鶴山(20歳)、スタジオコンコン設立
1985年:鶴山亀太郎(26歳)、サーバルキャットマスク放送
1997年:広瀬ナツ子誕生
2006年:ナツ子(9歳)、『滅びゆく物語』にハマる。鶴山監督(47歳)
2019年:鶴山監督(60歳)食中毒で死去、ナツ子(22歳)ハマグリ弁当にあたる
2020年:春、初恋FirstLove公開予定

このほかにサーバルキャットマスクの前後に移動戦士イクダスがあると思われる。おそらくこれがイデオンのオマージュで2話で引用されたのだと思う。

スタジオの設立時期については監督インタビューで40年ほどの歴史があるとされていたのでざっくりとその時期としている。

滅びゆく物語はインタビュー内でセル画風を意識して作ったとされています。2006年にはほぼセル画で作られているアニメはなく滅びゆく物語の製作、上映に関しては80~90年代と思われます。
ナツ子がハマった時期が9歳の時だったと思いますが駄作と言われながらも、その後もニユオのグッズが出されているのでナツ子のように好きな人も少なくはなくカルト的人気の映画だったかもしれない。


・監督インタビューからあれこれ

アニメージュ2月号とアニメイトタイムズの監督インタビューを読んだ。

山﨑監督がハマったアニメとしてうる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー、カウボーイ・ビバップの2作品が挙げられていた。
この2作品に関してのオマージュは入ってくるかもしれない。
また現代パートにオマージュ元のヒントがあるともされている。

ちなみに現代パートで映像やポスターが登場した作品がこちら

・スケバン魔法少女暗黒学園
・滅びゆく物語
・巨人物語
・移動戦士イクダス
・サーバルキャットマスク
・サムライ飯
・野球帰宅部
・初恋ファーストラブ

1話のオマージュはセーラームーン(スケバン魔法少女暗黒学園)、風の谷のナウシカ(巨人物語)で間違えないだろう。

2話で登場したのは唯一のロボットもののため移動戦士イクダスだと思う。ガンダムとイデオンのハイブリット(富野作品)だと思う。

サーバルキャットマスクはタイガーマスク、まぁこれもほぼ確定かな。

問題はサムライ飯、野球帰宅部ですね。
前者は前半の"サムライ"部分を取ってサムライチャンプルー、後者は"部"を取って行け!稲中卓球部と予想(凄い大胆予想だ)します。

インタビューからも作画パートでは強いアニメーターに依頼してるとのことなので2話の板野一郎のような大物起用が予想されます。
タイガーマスクから白土武、サムライチャンプルーから渡辺信一郎、稲中から波多正美などの大物起用を予想します。
タイガーマスクあたりまで遡るとご存命、現役アニメーターはかなり限られてくるが白土さんは昨年のキン肉マンにも参加されていたので全然可能性はある。

あと監督がカウボーイビバップ好き、サムライ飯がサムライチャンプルーから引用、渡辺監督の次回作がMAPPAなど考えるとここはかなりある気がする。

正直、野球帰宅部でヴォイドに対抗できるとは思えないのだが…シンプルにみんな大好き野球回が存在する可能性も捨てきれない。

滅びゆく物語は完全にオリジナル、初恋も多分オリジナルなんだろうけどNetflixの実写作品にFirst Love 初恋という作品が存在するのでややこしいところ。
庵野オマージュで始まったので何か宇多田ヒカルも関係ある?とか思ってしまう。(多分ない)

・まとめ

ざっと感想と気になったところをまとめてみた。
今後のスタッフ予想は結構適当です。

今のところ少し不穏な雰囲気のあるメメルンには触れてないのですがここは当番回待ちですね。
聖歌隊にも所属してるとのことなので歌に期待したいところ。
鈴木みのりとしてもフレイヤ(マクロスΔ)、リコ(ポケモン)とは全然違うキャラなのでどんな歌を歌うかも気になる。

あとキャラの絵は公開されてないが朴璐美、石見舞菜香がキャスティングされている。キャラ名的には滅びゆく物語の方だが一体いつ登場するのか気になるところ。

Amazonで検索するとAJの配布物の転売ばかりが目立つがちゃんと円盤の予約も始まっている。


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しょう
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