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【5年振りの視聴】STEINS;GATE 感想
ひょんなことから1週間足らずで放送済みリゼロ53話を完走し、晴れて54話からリアタイ勢に昇格しました。ありがとう、ごめんね……
これでこの1週間に溜め込んでいた今期のアニメの視聴に戻れる。
そんなふうに考えていた時期が俺にもありました……
最新話を見終わったNetflixが次にレコメンドしてきたのは今期の新作では無くSTEINS;GATEだった。
いやー、何でシュタゲだよ!と思いながらも自然に手が伸びてしまいましたね。
見たことあるのに……新作を見なければいけないのに5年ぶりくらいの視聴…これがシュタインズゲートの選択なのか??
ちなみに今は無印の視聴が終わり、シュタゲゼロに入りました。10月に入ってリゼロとシュタゲで合計80話近く見てるわけなんですが
もちろん秋アニメの進捗ダメです!!!!!
流石にここまで旧作を見てると進捗ダメなのは当たり前のことですね……いやー、どうしましょう。4話までのアニメを20本見れてしまう時間を旧作に費やしてると思うとちょっとゾッとする。
そんなシュタゲですが先日10/27に15周年のライブが開催され、来年にはリブート版の発売も決定しました。
偶然だと思うが現実世界のイベントにまで合わせてレコメンドしてくるのかと、少しばかりネトフリのレコメンド機能に恐怖を感じてたりします。
ちなみにSpotifyは現実世界で参加したライブ情報なども参考にレコメンドなどを組み立ててきてるのでNetflixが同じようなことをやっててもおかしくはない。
長くなるので感想とか始めましょうね。
・作品概要
シュタゲは2009年にXboxで発売したゲームを原作とするアニメで、科学アドベンチャーシリーズの2作目になります。
ゲームの方は15年間でプレイできるハードを移しながらスピンオフや追加要素込みのリメイクなど様々な展開を行ってきました。
現時点でPS5、Xbox Series X、Switchと各社の最新ハードでもプレイ出来るのでこの手の長期シリーズとしてはかなりとっつきやすい部類になると思います。
15年前のノベル、ADVゲームはきちんとリリースが続いてないと最終リリースがPS3やVita、下手するとPSPなんかで今のハードでは遊べないことも多々あります。
15周年記念ダブルパックなるものも出てます。
そんなシュタゲのあらすじです。
舞台は2010年夏の秋葉原。 厨二病から抜け出せない大学生の岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、
用途不明の発明品を日々生み出していた。 だが、ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す。
世紀の発明と興奮を抑えきれずに、興味本位で過去への干渉を繰り返すが…!?
・感想
いざ感想となると、書きづらいほどこの上ない作品ですね。
あらすじのまんまです。
秋葉原で、タイムマシンで、シュタインズ・ゲートを目指すんです。
正直未視聴の人にはネタバレを踏まずにここで引き返して見て欲しいってのが一番にあるが、15年近く経ってアニメとしてはもはや古典の域に達してるのでもうみんな知ってるのでは?とも思うし、ダースベイダーの正体とか、猿の惑星のネタバレと大して変わらないのでは?とも思う。
しかし、久々に見ても面白かったですね。
Dメール、タイムリープ、世界線の移動とか……ネタバレしないように雑に単語を並べてみました。
未視聴の方は早く、このページを閉じてアニメ本編を見てください……(2度目)
今となってはカジュアルに使われてる世界線って言葉はシュタゲが発端で広まったんですよ。
元は相対性理論の用語でたぶんもっと難しい意味があると思いますが一般的に使われるようになったのはこのアニメの影響が大きいです。
有ったかもしれない過去や、今後ありうる未来のことだったり、シンプルに仮の事柄を表すのにも世界線を使う人多いですよね。
誤用というかだいぶ拡大解釈されてる部分もあると思いますが……本当に一般的な言葉になったなと思う。
物語の展開が本当に上手くて、ゲーム内の分岐を上手く利用してアニメ上でも物語を膨らませ。各キャラのマルチエンディングの要素を拾いながら分岐した枝を綺麗に収束させ最期にはトゥルーエンドを目指す形になります。
・時代と舞台設定
舞台となるのは2010年の秋葉原。
当時私は九州に住んでいたのであまり馴染みがないです。
前年の2009年10月に旅行で初めて秋葉原を訪れました。
そこでなんと今井麻美さんに遭遇したんですよね…Windows7の発売イベントでソフマップ前に立っていました。このイベントの丁度1週間までがXbox版の初代シュタゲの発売日だったのでMicrosoftと秋葉原のつながりでの起用だったのかもしれないです。
2010年の秋葉原と言うと世代によっては私のように懐かしさを感じたり、Z世代以下にとってはもはや知らない秋葉原かもしれない。ラジ館のリニューアルからも10年近く経ちましたしね。
同じようにネット上の掲示板やネットスラングも2009年に作られたゲーム原作って感じです。
たかだか15年ほど前なのに街の変わりようやネット文化の変化的にも、もう歴史ものの域に片足突っ込んでるような感覚があります。00年代後半から10年代前半のネットや秋葉原の空気感を味わうための作品って感じです。
異世界転生もの全盛の今こういった日本を描く作品は結構少なくなってきたと思う。
もちろん現代の日本を舞台とし、特定の地域を中心に物語が繰り広げられそこが聖地となる作品も全然有るが、ここに年代(時間)が結びついているのは少ないと思う。他には呪術の渋谷事変とか、もはや完全に歴史ものでもあるゴールデンカムイの北海道とかになるだろうか。
ラブコメや日常作品でも聖地は存在するが、スマホがあるここ10年くらいのレンジならある程度時間をずらしてもさして問題はない程度にストーリーは纏まると思う。
田舎なんてたかだか10年で風景なんて大して変わらないしね。
ただこの作品の良さである2010年の秋葉原やネットの用語は正直今の世代から見るときついだろうし、何よりネットスラングは理解できないことが多いと思う。
ぬるぽ
ガッ
劇中でもやりとりされるこの流れだが、もうこれも通じないと考えたほうが良いだろう。
リブートではもう少し時代も進んだあたりを舞台にしてダルはもう少しスタイリッシュなオタクになってるかもしれないが、この古臭さも今では懐かしくていいと思う。
・今は無き面白い座組が見れる
アニメの原作がスマホ媒体(web漫画、スマホゲーム、なろう系小説)に移行し始めてからというものシュタゲのようなコンシューマのノベルゲーム原作のアニメは減ってしまいました。
MAGES.(5bp.)が作ってきたゲームはFateシリーズやKey、ひぐらしなどと並んで00年代から10年代を代表するノベルゲームであり、ノベルゲームとアニメのメディアミックスの観点からするとラストランナーに近いのかと思う。
以降、ノベルゲー発の大ヒット作と呼べそうな作品はかなり少ない。
最近ではATRIがあったり、なんと来年にはSummer Pocket、グリザイアファントムトリガー、9-nine-となかなか多くのノベルゲーム原作のアニメが待っています。
一時は衰退していたような感じですが地味に盛り上がってきてるかも?
音楽(音)ありきなところも漫画や小説原作と違いゲーム原作の面白さだと思う。榊原ゆい、いとうかなこ、桃井はること言った座組がアニメで見れるのは元々ゲームの音楽あってのことだと思う。
大手出版社の漫画や小説が原作になってくるとこのような座組の主題歌はめったに見れない、と言うか無いか……
ライブは定期的に行ってる人が多いがディスコグラフィーが大体2010年代中頃のノベルゲームのアニメ化が少なくなった辺りで止まってるのを見ると少し寂しさを感じる。
・劇伴
劇伴が良い。単体で聴くと耳心地は全然良くないのだけど絵と合わさった時にあの不協和音が感情を揺さぶってくる感じが本当にいい。
本記事の執筆中のBGMにしようとしましたがだいぶ気持ちが暗くなり、あまり持ちませんでした。
でも作品と合ったときは本当に美しいと思います。
・続編への仕掛け
ここは正直書くか迷ったけど、書かないと上手くシュタゲゼロまでたどり着けないので書いておきます。
シュタゲのアニメは無印、劇場版、ゼロの3作品がありそれぞれ以下の図のような関係になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1730269819-lhIOz3gXk1qmf7GbieHJTwvZ.png?width=1200)
通常放送では上のルートを通ります。1~24話まで放送されトゥルーエンドに到達します。その後の話が劇場版です。
2018年に放送されたシュタインズ・ゲートゼロは続編にあたるのですが無印24話からも劇場版からもつながりのないストーリーとなってます。
そこで登場するのが改変版23話(β)です。これは2015年無印の再放送が行われているときに突然改変版が放送され話題になりました。24話に続くこともなくこの23話(β)がそのままシュタインズ・ゲートゼロに繋がります。
番組表にも再放送の[再]のマークがあったんですが完全にサプライズで差し替え、翌週放送だった最終回は特番に変更されることになった。
再放送で見てた人はトゥルーエンドにたどり着けなかったわけです。
この23話(β)は配信されているサイトが結構限られているので続編まで視聴したいという方は気を付けてください。
・海外人気とハリウッド実写化?!
シュタゲの特筆すべき点として海外で絶大な人気があることを言っておきたい。
MyAnimeListのTop Anime by Popularityでは14位です。上下3作品と並べるとこんな感じ
11位:君の名は。
12位:進撃の巨人2期
13位:呪術廻戦
14位:シュタインズ・ゲート
15位:僕のヒーローアカデミア2期
16位:NARUTO -ナルト- 疾風伝
17位:ワンピース
君の名は。以外は全て漫画原作のアニメです。そしてそのすべてが1億部突破の大作です。
君の名はに関しては日本で250億円、全世界で550億円(本日のレート)を超える映画です。
対するシュタゲは2016年にシリーズ累計100万本を突破したゲーム。100万本も十分に凄いのですが周りに比べると明らかに原作知名度は劣るはずなんですが、アニメ化によって海外で絶大な知名度と人気を得てることになります。
ちなみに評価はと言うと。
9.07/10の高評価で4位です。
歴代アニメの中で4位の高評価です。
この海外人気の中で浮上してきたのが実写化です。しかもハリウッドで!
日本での実写化の話もあったそうですがこちらは没になったと…ある意味良かった。
前述のランキングで挙げたタイトルだと呪術以外は国内外での実写が決まってる作品ばかりなのでシュタゲに実写化オファーがあるのも必然的かと思う。
しかしアニメ、漫画、ゲームの実写化はそんなに簡単ではない。
昨今ではNetflixのワンピースやDisney+のSHOGUN(これは原作も海外小説)など日本のコンテンツや日本を題材とした作品の実写化の成功例は少なくないが、この作品たちは極々わずかであることは理解すべき点だと思う。
ハリウッド実写化はが発表されてる作品の一例
・NARUTO(2016年決定)
・ワンパンマン(2022年決定)
・僕のヒーローアカデミア(2022年決定)
・BLEACH(2024年決定)
・TIGER&BUNNY(2015年決定)
・君の名は。(2017年決定)
・ソードアート・オンライン(2016年決定)
・STEINS;GATE(2020年決定)
・ワンピース(2017年決定/2023年配信)
NARUTOやワンパンマン、ヒロアカ等は割と近年も監督の交代や脚本のリライト等あまり順調ではないものの進捗が報道されているものです。
逆にSAOは2016年の発表以降、2018年にNetflixに売却された程度の報道くらいでまったく進捗が見えない。
実写化と言うものは大体こういうものであり、こうやってみると発表から7年でリリース出来たワンピースはかなり順調に進んだ特異的な存在であると言える。
実写化に関しては劇場作品を見てみるとゴーストインザシェル、アリータ:バトルエンジェルなどもある。アリータは90年代から企画が動きはじめ公開は2019年なので軽く20年は掛かった作品になる。10年代ではトム・クルーズ主演のオール・ユー・ニード・イズ・キルは成功と言って良い部類だったかもしれない。
00年代後半までさかのぼると度々失敗例として挙げられトラウマを植え付けた実写化であるDRAGONBALL EVOLUTIONやスピード・レーサーなどおせじにも褒めれるような作品が少ない。
興行的には失敗の2作品だが当初日本での注目度は高くドラゴンボールは日本武道館、スピードレーサーにいたっては東京ドームでジャパンプレミア試写を行っている。なんとも景気の良い話だ。
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ちょっと話がずれてしまったが今現状では発表から4年しか経過してないのでまだ騒ぐほどではないと思う。
・実写シュタゲってもう存在するのでは?
最後にちょっとネタっぽいお話をします。
実写版シュタゲなんですが実はもうあると言っても過言ではない。
![](https://assets.st-note.com/img/1730367862-R0Frns9vGt6EH3oTamgKj1XV.jpg)
DCコミックのスーパーヒーローフラッシュのドラマ版であるTEH FLASHの設定が限りなくシュタゲに近い。
主人公のバリーが史上最速のヒーローフラッシュであり、そのスピードはタイムトラベルも可能なほどです。
その他主要登場人物はバリー(オカリン)の幼馴染のアイリス(まゆしぃ)、女性科学者のケイトリン(牧瀬紅莉栖)、スーパーハカーでガジェット担当のシスコ(ダル)、ラボの所長ハリソン・ウェルズ(Mr.ブラウン)と言った感じです。限りなく近い!!!
![](https://assets.st-note.com/img/1730367819-DvK7it1uB5lOLajmenbxIJ0W.jpg?width=1200)
そして舞台となるのがS.T.A.R.ラボの粒子加速器!ちなみに1話で所長のハリソンウェルズの粒子加速論はCERN(シュタゲではSERN)より進んでるとも言及されるため、未来ガジェット研究所がSERNより先にタイムマシンを作ったように登場人物以外にも物語としてのつながりもあるんです。
たまたま先日フラッシュの1話を見返すタイミングがあったので何か似てるなと思ってたんですがシュタゲでした。
演じてる役者が違う劇場版のTHE FLASHも味方の全滅回避のためにタイムリープを繰り返しまくる点においてかなりシュタゲっぽいです。
・まとめ
2,000字くらいにまとめるつもりが文才が無さ過ぎて6,000字超えてしまった…この作品をネタバレなしで語るのは結構難しいですね。
ちょっとネタバレ書いたんですが、たぶん核心には迫ってないのでこれを機に是非見てほしいです。
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最後に一番好きなキャラは牧瀬紅莉栖です!!!!!!!!!
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