行動経済学で学ぶ些細な事でも楽しむ方法

こんにちは

人生において楽しみたい瞬間やせめて退屈じゃないように作業をしたいなと思うことは往々にしてあるでしょう。

旅行を楽しみたい。
引っ越しの箱詰めをもう少し気楽にやりたい。とか

行動経済学はそんなことを少しだけ解消するのに役立ちます。

結論から言えば、

言葉と儀式を行うこと

です。

すごく怪しく聞こえるでしょう。しかし、難しいことでも怪しいことでもなく当たり前に日常にあることなんです。

言葉と儀式


言葉と儀式が何か先にお伝えすると、
それは「期待」を高めるための行為です。

身近な例としては
広告、海外サッカー選手が試合前に十字架を切るなどです。

広告であれば、
その先に見える自分の姿、商品を購入後に笑っている姿、苦しみから解放されている姿など

十字架は
私は神を信じてる、きっと勝てるみたいなところでしょうか。

言葉や儀式を使うことで未来を想像し、期待感を膨らませているんです。

具体的な研究によれば、
料理をある程度待たされた人の方が料理をより楽しめる
料理の説明を受ければ、その料理の味が良くなる
ブランド品と言われたら、同じ商品でも感じる効果があがる

などなど

行動経済学的に言えば、経験するまでの期待と体験中の期待の二つがあり、
待たされることで期待感が膨らむことも
ブランド品はきっと高性能と思い込み、使用感が上がることも
どちらも説明がつくのです。

なぜこんなに人は単純なのでしょう。

自分への転用

おそらくここまで読んで大体どうすればよいか分かったと思います。

楽しい経験と楽しくない経験の両方で応用してみる例を考えてみます。

旅行
前もって計画を立てておく。
しおりなんか作ってスマホじゃなく、紙を開くという儀式を増やす。
ちゃんと調べておく
由緒あるものやブランドなど価値を感じさせるような体験、施設、お土産を買う。

(お土産に関しては、もらった人が喜ぶだろうという期待感の方が強いか)

引っ越しの箱詰め

信頼の高そうな会社で引っ越しを行う。
箱詰めするたびに、次の住まいや新生活について思いを巡らせる。
などだろうか。

人によってはもっと思い付くだろう。

人は間違うけど、利用すればよりよい人生になる

ここまで簡単に書いてみましたが、
これは行動経済学における人の誤った行動のようなものです。

少し詳しく話すと
ワインの説明を聞いたからって味は変わりません。
それ以上に、もし違うワインの説明だったり、実はワインの工程がすごく簡単だったとしても、我々はそれを知らない。
そのため、比較対象もなく、考える必要もない解説者の言葉を安易に信じ込む。
それによって人はその経験を深く楽しむのです。

あなたはこれを悪いと思いますか?

場合によると私は思います。

その経験を本当に、最大限楽しみたいなら、人の脳の勘違いを利用して深く深く楽しむことも最良の選択でしょう。

短所は長所、そこでは活躍できなくても、違う場所、違う見方をすれば、案外使える。

行動経済学にもそういった面があるんです。

行動経済学に興味を持ちましたら、
アリエリー教授の行動経済学入門を読んでみてください。
お金に関することなので
すごく身近で役に立つと思います。

おまけ

もし経験の価値を下げたいなら

お金を払うタイミングを調整してください。

経験すると同時に払ったりすると期待が少しそがれます。
逆にあとに払うとか、めっちゃ前もって払うと
期待感が膨らみます。

出費の痛みを回避するのは、資本主義社会の人間の宿命です。
いつだって先送りは人をダメにするようです。

クレジットカードなんかはその典型例、上手に使っていきましょう。






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