暴言・暴力
言葉遣いシリーズ
今回取り上げるのは
「暴言・暴力」
今回も
「言葉そのもの」や「行為について」
ではなくあくまで
「言葉遣い」
として考えたいと思います
今回は
患者・利用者によるものを指して
お話を進めます
「大声で怒鳴られた」
「殴られた」
「噛みつかれた」
「物を投げられた」 etc
医療や福祉の現場で
それらに遭遇された方は
多いでしょう
記録や職員間での申し送りなどでは
「暴言・暴力」
とした言葉が使われています
参考までに言葉の意味としては
暴言とは
他を傷つける意図がある言葉
暴力とは
他者の身体や財産などに対する
物理的な破壊力
とされています
では
「その方」は「何故」
その行為に及んだのでしょうか
前回「根拠」のお話を
させていただきました
その行為の根拠とは
一体何なのでしょう
人が暴言・暴力を振るうとすれば
相手に非がある
自分の正当性を主張したい
自分の身を守りたい
そういった時ではないでしょうか
「その方」も同じです
つまり「その方」は根拠なく
「暴言・暴力」をもって
一方的に職員を傷つけたいのではなく
「自分を守りたい【自衛】」
という想いからの行動ではないでしょうか
だからこそ
皆さん方医療・福祉の専門職は
知識と経験をフルに活用されています
「その方」は
認知症がある
精神疾患や精神障害がある
知的障害とされている
かもしれません
そのために
事実に基づいた判断が難しい
せん妄や泥酔
そういった状態にあるかもしれません
そういう状態にある方に
どう関わればいいか
様々な情報を集め
めちゃくちゃ考えて深くアセスメントを行い
それをチームで共有し
ケアに当たっておられます
にも関わらずその結果
「暴言・暴力」
といった
表出した言動のみの
第三者目線での表現をしてしまうと
あたかも表面上の出来事を
職員目線でしか見ていないように感じられ
折角深いアセスメントをするために用いた
多くの知識と経験や
「その方」の本質を知ろう
と関わっている姿勢が
途端に薄れてしまうことになります
どれだけその方のことを深く考えているかを
周囲が評価しづらくしてしまうことに
繋がります
表出した言動
だけでなく
アセスメントしたものを
より多く発信することで
周囲の評価は変わってきます
専門職として正しい言葉遣いをすることで
さすが専門職は凄い✨
と評価されていくように
自分たちで変えていきませんか😊