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すぐ実践できる!「人前でうまく話をするテクニック3つ」

こんにちは。株式会社PlusWordの志築です。
今回は今までと少し趣旨を変えて、ヒューマンスキルの向上に向けてのテーマ、「人前で緊張せずに話すコツ」をお伝えしようと思います。


◇人の目を見て話している”ように”見せるコツ

世の中、会議であったり授業であったりがzoomなどのWEB形式で行われる機会がここ数年で一気に増えましたね。その影響で対面で話す機会が減り、コミュニケーションスキルの低下が懸念されたりするニュースも目にします。
新人研修などでもビジネススキルの一環として、受講している方のスピーチの機会を作ることが多いのですが、苦手意識を持っている方が増えてきている傾向にあります。
ただやはりビジネスの場を中心に考えると、人前で話す機会はなくなっているわけではなく、避けて通れません。
そういった場合に直面した時、どう対処するか?上がってしまい声が裏返り、伝えたいことが伝えられずに時間切れ・・・、なんてことにならないように私自身が実践している方法をお伝えしようと思います。
まずは、堂々と話しているように見せるコツですが、出来るだけ早く重点的に話しかける「ターゲット」を見つけてください。人数・雰囲気などにもよりますが、一定数の聴衆がいる場合、必ず一人か二人はこちらを見て反応をしてくれる人がいます。その人を中心に左右を移動するようにポイントにすることで、ホームポジションが出来、落ち着いた雰囲気を作り出すことができます。慣れないと聴衆から目をそらしてしまい、聞いている人たちのやや上に視点を持って行ってしまいがちですが、これは聞いている人から見ると顎を上げたやや横柄な雰囲気に見てしまうことがあります。あ、わかる、という人はこれから意識して気をつけてみてください。

◇誰も発表者のことは見ていない事実を意識する

なぜ人前で話をすると緊張するのでしょうか?
一番は聞いている人の目が自分に向いていることだと思います。仮に50人の人が聞いていると、約100個の目が自分に向けられている、この状態が怖くなってしまい、必要以上に緊張してしまうのです。
この状態をクリアするための一つのメッセージが、「聞いている人はあなたのことを(視覚的には)見ていない」ということです。
ちょっと禅問答のような表現になってますが。

これについて、私自身のひとつの体験があるのでお伝えします。
ある講義に参加した時、朝から参加していたのですがお昼休み明けのアイスブレークがありました。講師の方が、「みなさん目をつむって机に伏せて、これからの私の質問に手を上げてください」と言われ、3つ4つの質問をする、というシンプルなものでした。
「今日私の着ているシャツは何色でしょうか?」
「私は今日ネクタイをしているでしょうか?その柄は?」
など容姿に関わる質問を矢継ぎ早にしてくるのですが、目を閉じて考えてみるとあまり鮮明に姿が浮かびませんでした。
約半日、登壇されている講師の方のほうを見ながら受講していたのに、自分の印象にその容姿がインプットされていなかった結果でした。
「では目を開けて、私を見てください」
その一言で、改めて講師を見てみると自分の回答がかなりあやふやだったのに気が付いたのです。

このことから、「聞いている人は、形式上話している人をじっと見ているようにみえるが、そのとき見ている情報は記憶に残っていない。ただ、目が向けられているだけだ」と考えることができますね、と講師の方に言われ、自分の中ですごく納得感があったのを覚えています。
人前に立つだけで緊張してしまう。そんな方は上記の言葉を意識してみることで、ちょっとでも緊張を和らげるヒントにしてみてください。

◇冒頭で全体の話をすることでマウントを取る

これは特に会議など、決まったアジェンダを進める際に有効な方法です。
慣れないうちによくやってしまうことが、いきなり一つ目の議題を話し始めてそれが終わったら2つ目、3つ目・・・と進めていくやり方です。
これだと聞いている側が、どこをピークにすればいいのか、この話(会議)はどこまで続くのかが掴めずに不満につながりやすくなります。
こうならないように冒頭で、
「今日は〇つのテーマを話します。まずはこのテーマから話し、ここまで進んだところで小休止を予定、そのあとはお手元の資料を使い最後のテーマについて説明、決定まで行うことを予定しています」
といった概要レベルで構わないので、会議のシナリオを伝えることをぜひ行ってみてください。こうすることで会議のコントロールをあなたが行いやすくなるのです。冒頭で伝えることで聞いている側の安心感が高まる効果も大きいと思いますが、それ以上に自分自身の気持ちが落ち着いていくことも実感できると思いますよ。
特に準備も不要で時間もかけることなく、自分も落ち着き周りも安心させられる手法としておススメです。

こういったコミュニケーション手法を取り上げたビジネス本は多くあることから、世の中で苦労をしている人が多いことがわかります。様々な情報がありますが、こういったノウハウは頭で蓄積するだけでは全く意味がなく、どれだけアウトプットして自分なりにカスタマイズしていくことに尽きると思います。
これから人前で話す機会が出てきた際、今回お伝えしたコツ、テクニックを思い出して実践してみてください。