X-T30を触った話、
手持ちのGRにプラスオンするならなんのカメラだろうか。
相も変わらず友人に相談していたわたしが気になっていたのは、そう
フジフイルムのカメラ!!!
カメラ界隈の方の作例を見ていると、表面のスムースなイメージと、パキッと写す色がちらちらと気になっていて。
行ってきました、丸の内「FUJIFILM Imaging Plaza」。
話には聞いていたけれど、実際に足を運ぶのは初めて。
理由あってあまり好きではないエリアに構えられているので(小声)、休日に足が向かなかったのもある。
私がカメラを選ぶうえで大切なことは「持ち歩きやすいこと」。
「カメラ、持っていくか」と外出前に対峙するくらいの重さであれば、私はきっと持ち歩かなくなる。わたしが残したいのは日々なのに。そんなの本末転倒だ。
そんな私が今回薦めてもらったのは「X-T30」。
X-T3並みに高スペックでありながらとても軽いとのお噂。(重さは忘れたので主観で失礼)
X-T3をバチバチに使いこなす自信もないしね。初心者が持っていて「機材」を褒められるなんて悲しいお話だものね。
ということで当日レンタルを実行して一歩踏み出すと。
「うわあ....憧れの16:9.....(語彙力)」軽さそっちのけ。
主にフィルムを使う機会のが多いため、ここぞとばかりにパシャパシャ撮っては確認してはこのカメラの可能性にヒリヒリしていた。
一日では使いこなせなかったのがとても残念。
まあ、一日でフルに使いこなせてしまってもつまらないか、とても前向き。
フィルムシミュレーションにも手を伸ばすも使いこなせず今回は断念。
GRではエフェクトばしばし使っているくせにね。
撮っては歩き、撮っては歩く。
大体おさんぽしてると途中で珈琲が飲みたくなるのだけれど、そんな欲求も忘れて歩き続けた。
カメラを持つひとであれば惹き寄せられるであろう「国際フォーラム」へ。
友人が撮っているのを見て、これは一度行ってみたいと思っていた場所。
何度かコンサート(と言っておく)で訪れたことはあったものの、こうして建物自体を楽しむのは初めて。
「今日は、ホールAは清木場俊介さんか....」
こらこら。
様々なカメラを首からかけた人が光を求めて歩き回っていた。
わたしも例外ではない。
ほどよい静けさのなか、ずんずんと進んでいく。
とあることを忘れて軽快な足取りでずんずんと。
色々な喩え方をされるこの建物であると思うが、私はだれかの写真で見ていたときからいつも、くじらのお腹のようだと見上げている。
くじらの体内に潜り込んだ気がする。少し耳元がくぐもるような。
夕暮れ一歩手前、残像が残るような陽射し。
このあたりで気付く。
「わたし、高いところ苦手だったじゃん」
自覚してからカメラを持つ手に汗を握るほどに足がすくんでしまい。
最近は瀬戸大橋を渡っても怖くなかったからてっきり克服しているものだと思っていたけれど....
見惚れるのもほどほどに退散。いくつか撮っていた写真も内臓のシュンとした感覚に集中力散漫といった様子だったので割愛。
次回何かの機会で訪れることがあれば、誰かくじらの体内へ道連れにしよう。
その後は、地に足をつけ(文字通り)丸の内方面を散策。
傾く陽射しに少しずつ冷たくなる風。道行く人々の足取りも少々速くなったようだ。
わたしだったら何を入れようか。目の前位に現れた看板につと足を止める。
よし、帰ったらあねと大喜利をしよう。
構図を決めているうちに既にふとことばが思い浮かぶ。
「この“冬”は“行か”ない。」
スノボ、苦手なんでしょうね。いや、いくらなんでも絶対に言わせない。
帰宅後あねに見せ、文学的に首を傾げたあねがひとこと。
「この“世”は”どうしようも”ない。」
姉妹揃ってJRになんてことを言わせてるんだ......
そんなこんなで気付けば夕暮れ。
いま考えれば、夜景の東京駅も撮っておく時間はあったけれど。
完全に集中力の切れたよるさんは如実に写真に表れることが分かっているので潔く撤退。
ああ、お腹も空いてきた。
気付けば朝ごはんを振舞ってもらってから何も食べていないじゃないか。
夜景はまた次回のお楽しみにしておこう。
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