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幸せの温度が ぽっと1℃上がるようなものづくりを目指して

7期生の佐々木(旧姓:岡藤)空さんは男の子二人のママ。
子育ての傍ら、ウェディンググッズの制作や出産祝いのギフトを制作しネットで販売しています。
兄弟仲良く遊んでいる間に自分の時間が取れる日もあるけれど、喧嘩もするし…子育ては大変。なかなか思い通りにいきませんが、自分なりのライフスタイルで取り組む「フリーランスデザインのお仕事」についてお伺いしました。

ーお仕事の内容は?

ウェディンググッズの制作や出産祝いのギフトを制作してネット(minneなどのハンドメイドサイト)で販売しています。デザイナーと名乗ってよいのか、ちょっと自信がない気持ちもあるのですが「幸せの温度が ぽっと1℃上がるようなものづくり」をコンセプトに、5年程前からスタートしました。

ウェディングの席札

ー優しい雰囲気の素敵な作品ですね!
 フリーランスで仕事をはじめたきっかけを教えてください。

自分の結婚式用のグッズ制作をきっかけに、友人・知人の結婚式準備を手伝うようになりました。式場の紹介するものは割高だったり、好みと合わなかったりするので個別発注の需要があるんです。結婚式の招待状から式の終わりに配る御礼の一品まで、依頼主とイメージを合わせながらデザインに落とし込むのが楽しく、自分の作品で花嫁さんを笑顔にできることに喜びを感じました。
ちょうど同世代が結婚ラッシュで友人の紹介から徐々に実績が積み上がり、現在はInstagramやminne、creemaを通じてお問い合わせを頂いています。
タグ検索から「あと一週間で式なんですけど…」と駆け込みのお問い合わせを頂くこともあり、なんとか役に立ちたい気持ちで頑張ってしまうのですが、キツいときもありますね(笑)

また、友人の会社のロゴを制作したり、日々の気づきから新製品を企画したりと徐々に制作の幅を広げているところです。

制作の様子

ーフリーランスならではの自由度で、自分好みの作品制作を実現しているんですね。
 元々は会社員としてデザイナーを務めていたそうですが、フリーランスになった経緯を教えて下さい。

新卒で入社した中小企業では3年ほど自社製品のカタログ制作・店舗レイアウトや展示デザインの仕事をしていました。
イメージ戦略を重視する会社ではなかったので、取引先や営業など「みんなの意見の中間」に寄せて仕事が進み、一応デザイン学科出身の自分としては納得のいかない最終形にモヤモヤする日々。周囲に改善を提案してもなかなか理解を得られず、試行錯誤していました。
「そんなに言うなら、やってみたら?」と任せてもらった仕事では、こだわりを貫いて成果も出しましたが「じゃあ、次からもよろしく!」と仕事の範囲が増えていくばかり…今後のライフスタイルを考えたとき、子育てとの両立は難しいと感じ結婚を機に会社をやめました。

デザイナーとしての実務はとてもよい経験になりましたが、やっぱり自分の納得するものを作りたいな、という気持ちが残りました。

リングピロー

ーとても共感します。ブランディングに関わるような重要なポイントを多数決で決定したりするのには違和感を覚えますよね…
 岡藤さんのライフスタイルと、子育てとの両立について教えて下さい。

私は祖父母も父母も自営業の家庭で育ったので、家族が家にいるのが当たり前でした。いつもお母さんがいる安心感をおぼろげながら覚えていて、いつか自分に子供が生まれたらできるだけ家族の時間を大切にしたいと思っていたんです。
だから今のスタイルで仕事を始めることにあまり抵抗感はありませんでした。

神戸の実家はアジア雑貨の輸入販売をしています。陶器のお皿や籠、インドの布や紙製品などを取り扱う老舗です。

NAIFS ナイーフ (兵庫県神戸市にあります)
https://g.co/kgs/ggnQXg

実は私もその会社に所属する形で今の仕事をしていて、仕入れの費用は経費として計上しつつ、源泉徴収は会社に担ってもらっています。売上もそんなに大きくないので夫の扶養に入れる範囲で働き、税金や保育料を抑えています。その分、保育園には入りにくいので0歳クラスの4月入園で預けました。
子供が二人いますが、一人が熱を出したらもう一人も体調を崩すことが多くハンドメイドサイトの納期は余裕をもって設定しています。繁忙期には寝かしつけ後に残業するようなこともありますが、家族の時間+自分の好きなことに取り組めており、充実感がありますね。
コロナウィルスの流行以降は対面の打ち合わせが減って一人の作業が増え、コミュニケーション力の衰えが最近の悩みです。保育園に迷惑をかけるかも…と思うと、外出も控えめになりますね。


ー私も仕事で余裕がないと子育てでもイライラしがちです…余裕をもった納期設定、意識してみようと思います。
最後に、制作にあたってのこだわりや今後チャレンジしてみたいことについて教えて下さい。

ウェルカムボード

制作にあたっては質感と価格のバランスを大切に、式場よりは手軽だけどチープではないものづくりを意識しています。石膏や布・紙など加工しやすい材料を選び、作品によっては材料の産地にもこだわってみたり。
印刷物だと大量発注にも対応出来るのですが、1つ1つ手で作るような品物は時間が掛かります。大変なときもありますが、自分で納得しながら制作をすすめられるので作っている間も楽しいですね。会社員の頃より、心の幸せ度も上がったと思います。
ウェディングに限らず「幸せなものごと」を軸に、自身の生活の変化に合わせてものづくりの幅を広げていきたいです。

Instagram
https://www.instagram.com/sorasuke5/?utm_source=ig_embed&ig_rid=1eef7808-f8d4-494c-880f-01f6ac895178&ig_mid=4C6407B5-4588-422F-9A9D-05275714FD34

ハンドメイドサイト


<人物紹介>
7期生 佐々木(旧姓:岡藤)空さん
男の子二人のママ兼フリーランスデザイナー。兵庫県在住。
なるべくお手頃に、質感を大事に
幸せの温度がぽっと上がるようなものづくりを目指しています。

※デザイン・写真の無断転載・盗作はおやめください


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