汕頭旅行記9 -帰国前のワンモア汕頭①-
中秋節。9/9〜9/12、またお客さんが汕頭にいらっしゃいました。鎮皇ことエギヲさん。そしてシゲヲさん。汕頭旅行記1のメンバーです。日本に帰国前に色々とドサ回り?お礼参り?してるみたい。汕頭をおチョイスいただき誠にありがとうございます。
初日はエギヲさんのみ。twitter中国在住アカウントで最も高貴なお方。不敬が無いようにしないと…。
大体みんな駅の写真アップするから、ツイッターで確認ができる 着いったー、って、ね…。
ホテルで合流して昼ごはんへ。候補の食べ物だけではなく、店を出してくれるありがたさ。詳しくなくてごめんね
旅行特化型の食べログみたいなやつ教えてもらった。馬蜂ほんにゃらってやつに載ってたらしい。今度私も旅行行く時使ってみよ。んだら行きましょう
目当てに来た名物のものがもう無いとのことで、かわりのものを。
ここで、エギヲさんのアカウント止まったと知る。コメ欄でのみんなの反応…。
日中の暑い時間なので、屋内涼しいとこ行こうとのことで、近くの博物館へ。
汕頭市博物館
最近、潮汕華僑歴史博物館の話をよくしてっけど、元々はこの博物館が汕頭市のメイン博物館。
私は博物館好きだけど、旅行では好みが分かれるところでもありますね。あと、見方。私は造形方法とかモチーフとかに目が行く。エギヲさん、なんか撮ってると思ったらこれ。
「日本海って書いてる」
東海ではなく、昔から日本の海だという資料…。なるほ、そういう系ですね
ガラスに動画表示して、タッチ機能もあってシステムにお金かかってる。けど、こういうこと平気でする。
そんな中、すごい可愛かった作品。
鉢って書いてるけど…。これ、レプリカをさ、グッズ化しようよ…。買うよ…。
館内、いくつか展示部屋がわかれてる。潮汕博物館の方もだし、そういう展示形式が中国は主体なのかな。日本だと一本の長いルートを進む感じだけど。
ちなみに、確か潮汕话で「新聞」は「しんぶん」だったはず。潮汕话、8声まであって難しいって言われるみたいだけど、こう日本語に親和性があって近いかんじがすると思うんだけどな。
今の再現ハリボテ映画セットじゃない、本当の当時の小公園の様子がわかるの嬉しい。
この博物館の一番のメインは、南澳I号の出土品?出水品?があること。以前も少し潮汕博物館の時に書いたけど、沈没船南澳I号サルベージ品は、この博物館が一番たくさん展示されてます。大体が陶器のお皿。
実際、お皿自体はこういう簡単な絵柄のが多くて、ぶっちゃけ高級品ではなく庶民のノーマル道具だったのではと思う。南澳I号の沈没は、東名高速でニトリのトラックが横転した、みたいなかんじかなと想像。
なんだべと思ってたら、エギヲさんが訳してくれた。
サルベージ皿が自然に割れることが多発して、なんでだなんでだ?ってなって。その原因は、長い間海の中に入ってたことで小さい隙間に塩化物が入り込んで、水から出された時に乾いて固まって膨張して、皿が割れちゃってたらしい。へー!! そして言語わかるの、やっぱカッケエな…。
その後は私もちょっとわかるぞ…。「更換え何回蒸留水後、できる完全除去これら物質ら。これ処理いう、『塩ぬき』…。」 なるほど、原始的だな
余談ですが、エギヲさんは私が会った人の中で一番自然に中国語を話す人な気がする。中国語を話す前の一拍切り替えが無い。言語を切り替える時って、コンマ単位の一瞬なんだけど…気持ちとか呼吸とか、その切り替えの「間」が何かしらあるのをいろんな人に感じる。なんかそれが出ない気がするんですよね。あと、発音も日本の音過ぎないし、レベルが高いのを中国語わからない私でも感じ取れる。そういえばみんな「汕頭人の普通話何言ってるかわかんない」って言うけど、それ言わなかった。鎮皇の名は伊達じゃない…。
潮汕话リスニングクイズコーナーがあって、エギヲさん、6問中5問当ててた。なんでだよ。私、4問だったんだけど。くやしい
突如始まる、3D絵と思われる展示室。えっメガネもなく? と動揺するうちら。と思ったら受付にあったようで、貰ってくれた。
今時このタイプ。そしてメガネの上からメガネでマヌケ…。この3Dメガネの配布に気づいていない観覧者がこちらを見ている。こっちが正しいのに社会的に間違っているような不思議。恥ずかしい
しかもメガネかけたら、絵のデータの作り方大半が間違ってるのに気づいた。立体視のはずなのに凹んでる。
エギヲさんはそのメガネのまま展示室を出ていく…。ちょっと離れて歩こう
一通り見終わったとこで、近隣の地図を見たら抗日資料館がすぐ近くにあることに気づく。「おじさんだからすぐ疲れちゃうんだよね〜」と座ってたのに、「ほら、早く行かなきゃ」と、すっくと活発になる。なんかわかってきたぞ…。
潮汕抗日戦争記念館
博物館自体が中山公園の隣にあるんだけど、ここは中山公園の敷地内にあった。「中山公園」ってどこにでもあるよね。
地図で見てもそんなに大きくはない、ちょっとした建物。あったの知らなかった
こういう日本軍側の資料ってどう仕入れるんだろ。抗日に飾るのでください、って貰えるものなんだろか。無断でどっかから拾ってくるんだろか。
抗日に限らず思うんだけど、こういうのって罵る単語は使った方も悪になるから、正当性を主張する時にはやらない方がいいと思うんだよね…。たとえ善でも、それをやると悪になってしまう。抗日展示はどこもかなりエモーショナルな雰囲気が漂う。
汕頭はそこまで激烈抗日色な展示ではない方とのこと。南京とかどうなんだろうね
こういうのも見ていかないとなあ
でも腹は空く
毎度の珠江美食街
ごはんに困ると、とりあえずこのストリートをチョイスする最近。店はたくさんあるしね
そして、同じ場所でも人ごとに全然行動が違うのがすごく面白い。エギヲさんはどこ選ぶんだろ…と思ってると、まさかのここ
明日シゲヲさんが合流するからと、潮汕料理は食べず軽めのチョイス。意外。みんなの傾向をまとめて、珠江美食街占いができそう。
食後は茶館へ
エギヲさんは酒飲まない人なので、茶館行きましょう。
汕頭トラップなのが、茶館項目から検索するとたくさん出るんだけど、「茶っ葉屋さん」か「茶室」か、いまいちハッキリ書かれていない。有名な店や評価の高い店は茶楼だとわかるけど、行ったらただの汚い茶っ葉屋さんでした〜のパターンも結構ある。
エギヲさんが探し当ててくれた近くのところへ。
ここの店は市内にいくつかあるので、他都市にもあるんじゃないでしょうか。プーアル系で潮汕のお茶ではないけど、ちょっとかしこまった雰囲気の店で入ったことは無かった。
茶室、誰も他のお客さんいねえ
ホント、行かないと部屋のタイプとか雰囲気とかなかなかわかんないんだよね。この前評価高いなと行ったところは、ビル高層階で景色はいいけど2畳位の狭い半個室だった。ちょっと今後色々行ってみます。茶室レポ書けたらいいね。
ここは完全に、ホストとゲストが分かれてるタイプの卓だった。勿論私がホスト側。何度か工夫茶いれたけど、まだまだ手際悪く下手くそ。
こういう空間は、酒が無くても話が進むんですよね。中国の明るい未来、日中友好の架け橋、各々の土地での統治についてなど、話が尽きない時間でした。
関係ないけど、なんでカフェは話の邪魔になるくらいBGMデラうるさいのに、茶室は無音だったり音量僅かだったりするんだろうね。それでいいじゃんね。
電動シェアチャリで帰るのを見送った後、DIDIで帰路。最近、英語版アプリのDIDIが割引券売らなくなって高くて、WeChatの人民仕様なDIDIを使い始めた。けどよくわかってなくて、初めて相乗りすることに。
知らない道行くなあ?と思うと、病院の前へ。潮汕话で「行く」とか聞こえる。人が助手席に乗ったら、ミニアプリ上のルートが変更になって、値段もちょっと下がった。私の帰路内で寄り道する形に。この人を降ろした後も、普段と違うどローカルなところを走る。へー 急がない時今度使ってみよ
〜②へつづく〜