汕頭にすごい博物館ができたぞ①
潮汕華僑歴史博物館。
とある時路線バスに乗ってて、観光ツアーらしきバスがたくさん止まっている新しい建物が見えた。観光バスが来るってことは大型かつ新しい何かなんだろうと思って地図を開くと、あらやだ博物館じゃないの。
汕頭という都市は、私が来たばかりの頃に調べたんですが「汕頭市博物館」というところしか美術館・博物館が無かったんですね。ここはここでまあ良いんですが、ちょっと物足りなく。
wechatの公式アカウントは無いみたいだけど、各記事の日にちから察するに2ヶ月くらい前にできたばっかりなのかな。
全部でフロアは5階? 真ん中に吹き抜けがあって、ワンフロアは「器」の字みたいな配置で、展示部屋が両サイドに2つずつ、計4つある。1階と2階は実質展示スペースではないっぽいので、3フロア分の展示かな。
んだら5階からまわってみましょう
各ボックスに潮汕名物が書かれているっぽい これは観光の参考になる
「暑茶」ってなんだろう? まだまだ知らないこといっぱい
潮汕建築、工芸
潮汕の昔ながらの建築様式。門を抜けると中庭があって、四方が囲まれてるんですよね。実際行くと、広々抜け感があります
あっこれは…廟の屋根の上にいるやつ!
これ、色んな色の陶器の皿を割って出来てるんですよね。だから鮮やかで色褪せない。この、製作過程説明で同じの何個も作るってのでも、めんどがりな私は見ててウッとなる。こんな細かいのが屋根の上にわちゃわちゃいる。廟の回参照。
今度は木彫りの彫刻。うわぁ、掘り出してる…。
やだあ、中に入ってる…。これ外からコツコツ掘ってるんだよね多分…。違うって言ってくれた方がまだ、ざわついた心が落ち着く
最終的にキンキラした仕上がりになってるけど、掘り出しなのもわかりづらいし逆に安っぽくなるから、木のまんまでいいと思う。
こう、エビとかカニとか釣れた釣れた〜な、超絶技巧掘り出し彫刻ジャンルがあるみたい。これらのモチーフを使ったものはちょいちょい見かけます。
これはなんて言うんだろ 名前見てなかった
龍のモリモリした刺繍がいました。手間かかってる伝統工芸が多いんだな…。
あっ、おなじみの汕頭レースも
地元人に訊いても、どこで生産しているか答えられた人は今までひとりもいない汕頭レース。汕頭にいても、レッドブック級に出逢えない一品です。
動画で工程観るのは私も初めて。わー
! シンメトリー模様はそうやって確認するんだ! なるほど…。
すごい、図面初めて見た!! これ描くだけでも手間が…。汕頭レースは、サイズにもよりますが仕上がりまで年単位の場合も珍しくないみたいです。
模様のデザイン専門の人とかいたのかなあ…。コーナー自体はさほど大きく無いけど、これが見れるのは貴重。
潮州式の切り絵。赤い紙でやることが多い。なんかおめでたいものがモチーフになってるみたいですね。街中でも、この切り絵スタイルを元にしたつくりの公共看板が各所にあったりします。
私…結構汕頭のこと説明できるね!? 一応学んでるんだなあ…。
少なくとも潮州エリアには仏壇はないので、これは祭壇だろうか。神様を飾るやつだと思う。たぶん。
見た目大事な場所でこれ…。こういう雑なとこ中国
まあ進みましょう
潮汕料理
汕頭に来る人は、大抵一番の目当ては潮汕料理。どんなのがあるかここでチェックしてもいいかもね。
子どもがここの前で見てると、「あ! ◯◯だー!」料理名を読み上げてくれる率が高いです。その名前読まれたものを食べに行けば、有名度と美味しい度が保証されていると思う。汕頭ライフハック。
「紅桃粿」! ピンクの外側は餅、中にはちまきみたいな味付き餅米が入ってる一品。一個食うとかなり腹に溜まる。
黒色バージョンがあるんですが、そっちは中にあんこが入ってる甘いやつ。なんか色的に逆っぽいよね
これは昔ながらの牛肉丸の作り方。ひたすらテコテコ叩いてなめらかミンチにするみたい。牛肉丸作り大会みたいな動画みたことあるので、まだ消えた手法ではないはず。ただ、近代のそこらの牛肉丸屋で手作業でやってるかは謎。機械だと私は思っている。
関係ないけど、この、中国の博物館の人形はどこも動き出しそうで怖い
中国はアヒル食べるけど、潮汕はガチョウも食べる地域。アヒルとガチョウの違いってなんだと調べたことある。見分け方は、アヒルはかわいい。ガチョウはかわいくない。私は味はそこまで大差ないと思っている。
これは…養命酒的な? 薬酒って文字が見える。てか、今って「中国五千年」になってるのか 気づくと千年軽く増えてるよね
潮汕地域って、あんまりそこまでお酒飲む文化じゃないんですよね。北が強すぎるだけかもしれないけど。こういう酒があるの意外。淘宝で調べたらあったので、今度買って試してみます。そこらの店でも買えそうだな
ここは…舞台系展示エリアかな?
演劇、楽器
中国住んでて、中国の楽器ってやりたいよねー! 潮汕の楽器やってみたい。私はフルートと和笛の経験があるので、笛は多分できるはず。笛っつーのは、穴が少なくなるほど音を出すのが難しくなるそう。
舞台衣装だ。潮汕の京劇みたいなのがあるっぽいけど、なにがどう違うのか私にはわからず…。海近いから海モチーフだったりするのかな?
このフロアはちょっとした舞台もあったので、今後なんか演劇やるのかも。ただ、公式サイトも無く、wechatアカウントも無く、どう告知するんだろうか…。
この展示エリアの出口、下の写真で締められてた
全然まだまだ博物館の一部。
まったね〜!
〜次回へ続く〜