ナオコライフ37 コーヒーミル体験
ガリガリガリ、ミルがコーヒー豆を挽く音が響く。
一体、この音を聞くまでどれだけの年月がかかっただろうか。やっとたどり着いた音。
コーヒーを淹れはじめて10年ぐらいだろうか、それがなかなか上達しない。おいしいコーヒーってどうやって淹れるのだろう。そう、おもってしまう。一時期気に入ったフェアトレードのコーヒーがあったけど、販売しなくなってしまった。マンデリンだった。
ミルを使うまでに10年かかっている。友だちにすすめられたりしたけど、がんとしてやらないといって、ミルを拒絶してた。なんなんだろう、その頑固さは。こういうことって、本当に自らやろうという気にならないと、なかなか新しいことってはじまらない。自分のそういうとこはよくわかってる。
それにしても、あっという間にミルを好きになった。
道具好きのわたしにとって、最高なものに出会えた。理想のステンレス。この質感はたまらない。台所道具として、色としてはステンレスのシルバーと黒でまとめている。わたしの好みだけど、機能性が光る台所に憧れがある。こうやって、我が家の台所道具の一つとなった。
そして、新しい仲間入りとなった計量スプーン。さくっと豆をいれる。これもステンレス。12グラムのコーヒー豆が入る。スプーン一つで?という人もいるかもしれない。長年、プラスチックのスプーンで計っていたけれど、ステンレスにしたことでの充実度といったら、説明なんてできない。道具にこだわりのある人には説明はいらないでしょう。これも、幸せのひとつといえる。
ところで、ミルをはじめるために選んだ豆は、やはりマンデリン。
でも、残念なことに前のマンデリンのほうがおいしかった。しばらくはコーヒージプシーだ。おいしさを求めてどこまでも。