強迫性障害 〜症状とのお別れ〜

儀式的行為から確認行為へ

私の強迫性障害の症状は治ったんだと思いました。その時は本当に嬉しかったです。

それなのに、今度は確認行為が激しくなりました。儀式的行為から確認行為へ変化したのです。

例えば、会社で書類の枚数が本当に合っているか何度も数えたり、お金の数が合っているか何度も数えたり…。何度数えても自信がなくて、数えれば数えるほど間違っているのではと不安になりました。人一倍作業に時間がかかってしまっていました。上司からも、時間がかかりすぎだと指摘されました。

治ったと思ったのに…。

悔しかったです。何で私は強迫性障害と付き合わなくちゃいけないの?

確認行為からの脱却

確認行為は、儀式的行為と比べて、少し合理的なところがあります。それは、「確認を怠ると、本当にミスが起こる可能性がある」ということです。だからこそ、止めるのは難しく、エスカレートし、他の人はどれくらい確認するものか分からなくなりました。
ただ、わたしには幸いなことがありました。それは、主治医がいらっしゃったこと。「確認は、一回まで。」そう主治医に毎回の診察のときに言われ、私はその言葉を守るよう頑張りました。

また、詳しくは別の記事で述べますが、私はリワークという就労支援施設に通っていました。そこのスタッフの方が、「あなたが失敗するなら、それを防げない組織体制が悪い。あなたのせいではない。」と言ってくださったのも心の励みになりました。

これらの言葉を胸に、私は仕事をこなしました。速さは周りと比べてみれば遅かったかもしれません。ただ、確実に確認行為の回数は減っていきました。

私の確認行為がほとんどなくなったと思えた出来事。それは簿記三級を受けたときのこと。時間との戦いの試験に、見事合格しました。

まとめ

強迫性障害にはいろいろな症状があります。ひとつ治っても、また新しい症状がでてくることがあります。この記事では、「確認は、一回まで。」という言葉を紹介しましたが、いま確認行為に苦しんでいる方にも挑戦してほしいと思います。もちろん、無理はしないでください。少しでもお役に立てると嬉しいです。

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