強迫性障害 〜小学生の頃から始まった苦痛〜
強迫性障害とは
まず、強迫性障害とは何かご存じでしょうか?
もしかしたら、「あれ?私も似たようなことある…」と思った方がいるかもしれません。そう、苦しんでいるのはあなただけじゃないです。そう思うだけでも、ホッとしていただければ嬉しいです。そこで次に、私の症状をお伝えします。
儀式的行為
私は小学生の頃、頭に「地獄」という言葉がよぎり、そのまま何か動作をすれば、本当に地獄に落ちるんじゃないかと思っていました(強迫観念)。動作をするには、頭の中を真っ白にしなければと必死で、何度も何度も動作を繰り返していました(強迫行為)。頭を真っ白にしなければ、動作ができないのです。
こういう、不合理なマイルールから抜け出せないものを、儀式的行為と言うことがあるようです。(いろいろな書籍やウェブサイトから自分なりに解釈したので、間違っていたらごめんなさい。)
今覚えている一番初めの強迫は、洋服を着るときに頭の中に地獄を思い描いてしまい、何回も服を脱いだり着たりしていたことです。
他にもいろいろな症状が出てきました。
・中学生の時、「死」を想像して死ぬことが怖くなり、「し」という字を何度も繰り返し書き直す
→先生に提出した作文の中の「し」の字がたくさん消されてあって、先生に怪訝な顔をされてしまいました。
・高校生の時、大学受験に落ちると思いながら問題文を読み、本当に落ちるのではと怖くなり再度問題文を読む
→2回も問題文を読んだら理解が深まりそう!ということではなく、繰り返すことが目的になったため、ほとんど頭に入っていませんでした。テストも何回も問題文を読んで、マークシートを書き直し、時間の大幅なロスでしかありませんでした。
・大学生の時、他人に嫌われると思って、パソコンの文字を何度も打ち直す
→2万字程度の文字を打つ卒業論文は酷でしかありませんでした。私は歴史について研究していたため、偉人の名前を書くときに不快な感情が生まれ、偉人に呪われるんじゃないかと思っていました。
ここまで記事を読んでいただいて、「何を言っているんだこいつは」って思いません?
本当にその通りで、この時の強迫観念と行為は、全くと言っていいほど因果関係がありません。それでも当の本人は、それを分かっていてもやめられないのです。
確認行為
大学生になり、一人暮らしをするようになってからは、確認行為に襲われました。その名の通り、確認が止まらなくなるのです。
戸締まりをすると、「あれ?確認したっけ?」と思い、一度だけ確認することは普通にあると思います。私の場合は、扉が閉まっているか一度確認すると、「やっぱり開いていなかったかな?」「確認したときにまた開いてしまったかな?」と不安がつのり、また確認する、という負のスパイラルが始まりました。
ヘアアイロンは電源切ったかな?水はちゃんと止めたかな?…確認のオンパレードです。
まとめ
強迫性障害にはいろいろな症状があり、人によって違います。私は儀式的な行為を繰り返すことが多かったですが、確認行為が多い人もいます。共通するのは、不安や恐怖をあおってくる強迫観念が存在すること。他人にはわからない、そして変な人だと思われるのが怖くて言えない、辛い日々が始まるのです。
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