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カリフォルニアの『ウニ(雲丹)』事情について
先日、日系アメリカ人のカリフォルニア・モントレーでのアワビ漁について投稿した。記述の通り、第二次大戦前のカリフォルニアでは、アワビが高級珍味として食され、日系の水産業もアワビ漁により活況だったという。
しかしながら。。。
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現在のカリフォルニアで、海の珍味と言えば「ウニ」ではないだろうかと私は思う。カリフォルニアのサンディエゴを始め、記事でふれたモントレーのほか、サンタバーバラやメンドシーノなどでも生ウニが観光客向けに提供されている。
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このカリフォルニアにおけるウニを食べる習慣やウニ漁に関しても、やはり日本が関係している。
カリフォルニアで商業ベースでウニ漁が開始されたのは1970年代ごろであり、これは日本の好景気に乗じてウニの消費が増大したことに起因している。しかし、日本のバブル崩壊以降、ウニの需要は次第に減少に転じたため、2000年代に入ってからは、観光資源としてウニの食用が一般に広まった。
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一方で、日本人にとって太古の昔(縄文時代かららしいです。)からウニは一般的な食材であり、日系アメリカ人の漁師たちも、ウニを自分たちが食べるために収穫していたと思われる。サンディエゴにおける貝類消費を研究した「スーザン・ヘクター」博士も、20世紀初頭に日系人が多く暮らしていた地域の堆積物を解析した結果、「ウニ」の殻が発掘された*と書いている。
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カリフォルニアでは1970年代から商業ベースに乗ったと言われるウニ漁だが、戦前のアメリカには、生ウニを提供するレストランなどはなかったのだろうか?ヨーロッパではフランスやスペイン、イタリアなどで食用としてウニが珍重されており、日系漁師が暮らした地域にイタリア系移民の漁師が共に暮らしていたことを考えると、あながちなかったとも言い切れない気もする。
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取り留めない感じになってしまったが、このような観点(?)から、今後はカリフォルニアの「ウニ」についても記事にしてまとめて行きたいと思う。また何か日系コミュニティの歴史で新しい発見があるかもしれない。
引用文献
* Susan M. Hector "Sellfish Consumption in Early 20th Century Urban San Diego" Coast Archaeological Society Quarterly, Vol 38 : 2002.
参考資料
San Diego History Center "KONDO MASAHARU AND THE BEST OF ALL FISHERMAN ".
San Diego History Center "“OFFENSIVE STUPIDITY,” AND THE STRUGGLE OF ABE TOKUNOSKE ".
表紙画像(引用:New York Times Magazie)
つづく